高広伯彦氏「コンテンツマーケティング論」で押さえておくべきスライド4枚

Pocket


今日はアドテック九州のようですね。高広ボスが興味深いスライドを登壇前に共有していたので、このスライドとマッシュアップして僕も高広氏の登壇前に記事を出しておきましょう。他のイベントでもやりましたが、イベントの事後レポートではなく、(ほぼリアルタイムに)セッションと連動した記事を出し、セッションを聞きながら読むことで、参加者のユーザー体験の質は上がると思っております。*僕は現地で参加していません。

既に公開されているセッションのスライドシェアは下記。

その中で押さえておくべき4枚を僕の見解を交えて解説しましょう。

1:広告と異なるコンテンツマーケティング視点

スクリーンショット 2014-07-07 21.19.08広告(オラオラ!夜露死苦!)とコンテンツ(この情報でお役に立てますと幸いです)極論するとこれくらい異なるかなと。広告は自社が伝えたい情報を盛り込んで伝える。そこに相手にとって役立つか否かという視点はあまりない気がします。これは僕がThe Startupを運営しコンテンツ制作の過程でしばし感じることです。

企業「当社は会員数100万を超えて!大企業とアライアンスして!」
梅木「そんな情報、読者は望んでねーよ。不採用!カットカット!」

The Startupが資金調達以外の一切のリリース情報の提供を拒否している最大の理由がここにあります。他でも読めるリリース情報を出しても、The Starupの読者は満足しないし、その情報を欲していません。PVの嵩は増えますが、独自性のないコンテンツはThe Startupでは無価値に等しいので扱わないのです。資金調達は媒体の戦略的観点で、事前リークがある場合は載せることが多いですが。

相手にとって役立つ情報か否か。The Startupはメディアでありたいですが、同時に経営的な観点ではコンテンツで見込み客を生み出す目的もあります。The Startup自体が僕にとってはコンテンツマーケティング(特定の見込み顧客を獲得するためのマーケティング)になっているのです。現に、投資事業は「記事を見ました」といってオファーが来たもので、大きなコンバージョンとなりました。完全にコンテンツマーケティングとして機能した。といえます。

2:情報過多な時代には「質の高い情報≠広告」が必要に

スクリーンショット 2014-07-07 21.20.36情報量が増えすぎて、人の役に立たない一方的な企業の話が消費者にリーチする確率が劇的に下がっているのでしょう。情報量が増えても消費者の可処分時間は変わらない。消費者に情報を届けるにはより質の高い情報が必要で、企業からの一方的なプレスリリースではなく、役立ったり面白みのあるストーリーが必要ではないか。そういった文脈でコンテンツマーケティングが注目されています。

注:質の高い情報となっている広告もありますが、なんの工夫もない広告の場合を差し、「質の高い情報≠広告」としました。

3:人力ゴミ被リンクから、自動生成良質被リンクSEOへ

スクリーンショット 2014-07-07 21.21.19新手のSEOじゃないの?というツッコミもあるようですが、最近打撃を受けた企業もある、金を払ってゴミ被リンクを貼りまくるSEOとは異なり、良質なコンテンツを起点にツイートや他ブログでの引用などのリンクを「人力」ではなく「自動」生成することで、当該ワードの順位を上げることがコンテンツマーケティングによって可能になります。

実際The Startupでもあるビッグワードの順位が一ケタ台の記事があり、その記事は広告枠を開放しています。トップページを汚さずに、メディアをマネタイズする方法として、密かにお勧めです。

そうしたSEO対策以外にも、単純にビッグワードで順位を上げにいくのではなく、消費者にサービスを理解してもらえるコンテンツ発信を通し、ただの「バナー広告露出!はいHPへ遷移!」というのではなく、ブランド理解が進み、結果、エンゲージメントが高まる。というのが「ブランデットエンタテイメント」の流れですかね。

4:オウンドメディアに縛られないコンテンツマーケを。

スクリーンショット 2014-07-07 21.21.434つ目が「オウンドメディアとの違い」について。「コンテンツマーケティングってオウンドメディアのことでしょ?」と誤解されることがしばしあるようで。自社のことを理解してもらい、かつ役に立つコンテンツを作る。それを流通させ、より多くのターゲットとなる消費者にリーチし、「リード(浅いコンバージョン)」を取り、最終的にコンバージョンへ導く。

コンテンツを流通させる手段の一つがオウンドメディア。流通させるべき強いコンテンツを自社で持っていれば、今後国内でも出現するであろうネイティブアドネットワークに乗せるとか、様々な露出手段が考えられます。

「コンテンツを自社で持つ」ことが重要であり「オウンドメディアでコンテンツを持つ」ことだけに縛った話ではない。これが、他メディアで乗っている記事がバズってSEOで強くなっていたとしても、そのコンテンツの所有権は他メディアにあるわけで、自由が利かなかったりする。ネイティブアドとして他メディアに制作と掲載を発注したものは、コンテンツ保有権が出稿主にあるという契約にしておけば、そのコンテンツを他の流通チャネルに乗せても良い(この辺、そんなに詳しくはないのでイメージで語っています)。

コンテンツ制作者であることが重要=コンテンツ保有権をを持つことが重要とも言い換えられるかなと。

以上です。The Startupではコンテンツマーケティング関連記事をいくつか出しています。代表的なものを最後にいくつか紹介しておきましょう。

【コンテンツマーケティング関連:The Startup参考記事】

Not Owned Media , but Custom Media
コンテンツマーケティング企業の実態は、クラウドソーシングで記事を量産しているだけ?
秀逸なオウンドメディア事例5選とコンテンツマーケティングのノウハウ
コンテンツ・ディストリビューターの争奪戦となるオウンドメディアの未来

いやあ、どれも不人気コンテンツだなあ。ハハハ…w

ついに303人越え!Gunosy木村さんも参加するUmeki Salon
内容の参考:強者メディア運営者が集うメディア論の良スレ、Talentioがイケてる件など

Umekisalonバナー縦100

New!News Picksで高確率で記事がランクイン。アカウントはこちら

著書、グロースハック本の要約サイトflierで要約を紹介。

梅木雄平が選ぶ珠玉の書籍40冊

コーヒーミーティングで梅木に「いつかお茶したい」しよう!

今日も適当にツイート中。 @umekida

 šƒoƒi [RGB -72dpi i685 ~65)_



Pocket

コメントを投稿する

「高広伯彦氏「コンテンツマーケティング論」で押さえておくべきスライド4枚」に対してのコメントをどうぞ!