Umeki Salonには著名起業家を中心とした神々がおりまして、その中の8人の方が読んで「これは良かった!(人生変えちゃったかも!」という書籍をお聞きしたので、その理由と共にまとめてご紹介します。
1:Den Fujitaの商法(元グノシー木村氏)
木村さんはビジョナリーカンパニーの2と4も勧められていましたが、この「Den Fujitaの商法」はこういった点でお勧めされています。
事業戦略は、別ですが、会社は長く続く必要があります。長く続く為には、戦略を着実に実行し、成功する組織を作り上げる必要があります。その為に、過去長期間にわたり成功した会社を抽出し、その中から共通する方法論を演繹的に導き出せばわかるでしょという分析により共通項を見つけ出した本です。
定石みたいなもので、経営を科学的にアプローチする為の本です。藤田田の本は、商売人てしての、頭の使い方、物事の観察の方法を教えてくれる本です。
2:ローマ人の物語(Voyage宇佐美氏)
うさぽんさんからは経営者向けの書籍をご紹介いただきました。文庫本でも43巻あるとのことですが、それでも読むべしと仰っています。
スタートアップの経営者向けというよりは、100人以上の組織を運営する経営者向けの名著。古代ローマのそれぞれの時代の「リーダー」(執政官、皇帝)の視点で、古代ローマの1000年を追体験。
なぜローマは国家として1000年続いたのか?なぜローマは亡びたのか?どんなリーダーが良いリーダーなのか?国家を会社に、皇帝を社長に当てはめて考えると参考になることが多い。
また文中の様々なところで、マキャベリの「君主論」からの引用や示唆も味わい深い。 文庫本でも全43巻ですが(苦笑)、それでも読むべし、かと。どうしても読むのが辛いということであれば、ポエニ戦争が書かれた「ハンニバル戦記 ローマ人の物語II」、カエサルが出てくる「ユリウス・カエサル ルビコン以前 ローマ人の物語IV」と「ユリウス・カエサル ルビコン以後 ローマ人の物語V」だけでもぜひ。
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
3:ブラック・スワン(メルカリ山田進太郎氏)
メルカリ進太郎さんからはその人柄を反映しているなあという書籍をお勧めされました。
白鳥は白いという常識はブラック・スワンが見つかった途端に覆される。といったことが頻発している今どのような戦略で生きるべきかのヒントが満載。
著者のナシーム・ニコラス・タレブは研究者でありかつてはトレーダーでもあり哲学のような含蓄のある一冊。2007年に出版され、その後金融危機が起こり本書の概念が実証された(タレブのアドバイスするファンドは膨大な利益を得た)。
4:アーキテクチャの生態系(nanapiけんすう氏)
けんすうさんはUNIXという考え方―その設計思想と哲学という書籍もお勧めされていましたが、コミュニティサービス好きらしいチョイスですね。
これちょ→おもしろいですよ日本の2ちゃんねるとかニコニコ動画がなぜ盛り上がり、どういう性質か、みたいなことが研究されています。梅木さんもぜひ!
はい。読んでみます。
5:フロー体験 喜びの現象学(Cyta.jp有安氏)
最近、神枠としてサロンに参入された有安さん。クックパッドに10億で売却された方として業界ではお馴染みです。この「フローの体験 喜びの現象学」を有安さんは2冊持っているそうで、よほどお好きなようです。
「何かに夢中になっている間、人は強い幸福感を感じる」ということを心理学の見地から研究した本です。
自分は、学生時代にずっとスポーツをやっていたんですが、チームで一丸となって勝つために努力してる状態が楽しくて楽しくて仕方なかった。声出しして、大量の汗をかいて、気づけば夜。あの興奮した幸福感に満たされた状態で、ビジネスでも闘えたら最高なのになーと思っていて、それが発生する条件や構造をスッキリと言語化してくれていたのがこの本です。
この「フロー」という説明にあんまり感動したので、Cyta.jpの会社概要のページでもこの概念について紹介しちゃったりしました。
6:「燃えよ剣」「成功者の告白」(インブルー大冨氏)
絶妙な関西人キャラでサロンに笑いを提供してくださる大冨さん。実はネクソンに○十億円でインブルーを売却しているすごい人なんですよ。そんな大冨さんからはアドレナリンが出そうな書籍をお勧めされました。
・自分はスペシャルだから、自分を信じて情熱燃やし続ければ絶対にうまくいく。
・でも、まっすぐ成功するわけでなく、色んな問題はおきるけど絶対に解決できる。
ってことを繰り返し自分に言い聞かせてた。一種の自己暗示みたいなもの。何をやるかも非常に重要な上で、どんな気持ちでやるかも超重要。それだけで「サラリーマンやるよりはいい」って状態まではいくと思う。
マインドセット的な本ですね。
7:アイデアのつくり方(コミュファク松本龍祐氏)
続いてもEXIT組の松本さん。女性向けサービスにめっぽう強い松本さんからは、アイデアにまつわる本を推薦いただきました。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
大学生の時に出会った本です。コミュニティファクトリーを起業した時はサービスを企画段階から受託する会社だったので、冒頭に出てくるこの言葉を信じて、日々アイデアを考えていました。
タイトルとおり、アイデアの作り方の本ですが、これを読めばすぐに発想が湧き出てくるのではなく、考え方の原理を示してくれます。おおよそ書いてあるのは
「アイデアとは既存のアイデアの組み合わせ」「思いつく才能は既存の要素の関連性を見つけ出す力」
アイデアは「材料収集」→「材料の消化」→「孵化」→「誕生」→「検証と発展」という過程で生まれる。といったこと。
だったら、アイデアを生むには、とにかくインプットを増やし、仕入れた情報を組み合わせやすいように要素化し、かたっぱしから組み合わせればいい。と、日々実践しています。特にインプットした情報を断片化し、要素化するという癖がついたのは、企画のアイデアに限らずすべての仕事のやり方として大変プラスになったと思っています。
特にプロデューサーなどの企画職の人は読んだ方が良さそうですね。僕も読んでみます。
8:ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち(iemo村田マリ氏)
最後はスタートアップ業界のアイドル、村田マリさんで締めましょう。村田マリさんは戦略家でもあるのですが、案外体育会系だと僕は感じており、その根底にはこの本で培ったマインドセットがあったりするのかなと。
”普通のやつらの上をいけ”。社会の中で【異端であること】は間違ったことではない。周りに迎合せず、クリエイティブな力で何か実現したい、自分の信じる道を突き進みたい人にとって、目線が上がるエッセイです。
以上、8人の人生を変えた8冊をお送りしました。テクニカルな本よりマインドセット的な本の方が多い印象を受けました。今日から3連休ですから、本誌の読者の皆さんはリア充してないでこの中から1冊くらい読んでみてはいかがでしょうか。
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