The Startup、上場企業と連携して数十億円の投資枠でスタートアップ投資・M&A事業を開始

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株式会社The Startupは新興系システム上場会社と連携し、数十億円の投資枠でスタートアップ投資およびM&A事業を開始することを発表します。本プロジェクトはファンドではなく、当該上場会社の自己資金を活用した投資事業であり、The Startupは本プロジェクトにおいて投資先選定をするソーシングの役割を担います。

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真面目に書くとこんな感じですが、私も昔少しだけベンチャー投資に携わっておりましたので、約6年ぶりの現場復帰です。

スクリーンショット 2014-07-05 18.25.06毎晩寝る前に海南と戦うことを・・・(ry、ではなく自分が投資家ならこの案件には張るか張らないか。ということは常にイメージし続けてきました。本誌にファイナンス記事が多いのは、僕のこうした思考トレーニングの一環だったのです。外れることもあるけど、1人で考えるより意見をオープンにした方が様々な意見をもらえ、学習速度が上がります。ただ単に、メディアというベンチに座っていたわけではないのです。自分がプレイヤーだったらということを常にイメージし、ゆえにポジションを取ってきたつもりです。

「あいつ、ブロガーから投資家業か」とか思わないでくださいね。僕は「ブロガー」とは自分で言ってませんので。本稿ではThe Startupが投資事業に参入する意図やどのような投資先を求めているかをお伝えします。

メディア企業を中心に数千万円〜数億円と幅広く投資

本プロジェクトの概要を整理しましょう。

投資段階:アーリーからシリーズA、B。数十億円単位のM&Aも
投資金額:数千万円から数億円台に対応
投資領域:メディア事業中心とした、インターネット領域全般
管理形態:期限付きのファンド運用ではなく当該企業のBSからの出資
提供価値:当該企業エンジニアによる強力な協力、グループ会社とのシナジー構築
投資形態:投資予算枠を決めたマイルストーン投資もあり

The Startupは本誌で培った情報網を活かし、投資案件の発掘(ソーシング)を担います。案件の実行は当該上場会社が担います。投資後は投資先の希望次第では、The Startupから代表取締役の梅木雄平を派遣し、微力ながらお手伝いさせていただく可能性がございます。

既にかなり多くの事業会社がスタートアップ投資事業に参入している中で、本プロジェクトの他ファンドやVCとの差別化要因は下記となります。

1:ファンドではなくプリンシパル投資のため、期限に縛られない
2:当該企業エンジニアの強力な協力(かなり技術力が高い)
3:メディア領域に知見のあるThe Startupの支援

この3点です。金融系VCよりは少なくとも付加価値出せると思うんですけどね。

The Startupがスタートアップ投資事業に参入する意図

6年前くらいに僕はとある会社のベンチャー投資部門で働いていたのですが、リーマンショック云々とかで早い話、飛ばされたんですよね。当時はそれは悔しくて、なんで俺がレップ営業なんかやらなきゃいかんのだと思っていましたよ。今となってはその経験も全て役立っているので、conecting dotsですがね。

同世代ではANRIが最近20億規模を目指す2号ファンドを組んで投資事業を頑張っておられるようですね。僕は自分でファンドを組成して投資実行していくのは現時点では性に合わないと思いますし、サーモンファンドと同じ市場で自分一人で戦うなんて、無理ゲーです。ということで、特に投資領域のプレイヤーになるつもりはなく、のほほんとメディアという畑を耕して楽しんでおりました。

僕は元々スタートアップやベンチャーが好きで、独立時には「出資はしないけど、スタートアップに対して何か価値を出せることをやりたい」ということを考えていました。個別案件ではマーケティングのプランニングや資金調達のアレンジもやりましたし、The Startupでは投資家の傾向と対策を洗い出す「VCの赤本」などを提供し、業界の情報の非対称性を埋めることで、起業家に価値ある情報を提供しようと務めて参りました。

起業家に会うと「VCの赤本は読み込んだ」という話を聞くことも少なくなく、微力ながらお役に立ててはいるのかなと感じます。

あくまで今後の僕の軸足はメディア業であることは変わらず、The Startup以外のメディア運用や企画設計も手掛けています。もう一つの軸足として、今回の上場事業会社と組むというスキームでの投資事業を行っていきたいと思います。自分一人で提供できる価値はさほど高くはないと自覚しておりますが、The Startupが上場企業と組んで投資事業を行うことで、他のファンドや事業会社には出せていない価値が出せるのではないか。ポジショニングとしてはユニークで、需要あるはずと踏みました。

梅木雄平版VCの赤本:メディア業複数手掛けてシナジーを

最後にネタで僕バージョンのVCの赤本を載せておきましょう。

今回の僕のコンセプトは「メディア・インキュベーター」です。

メディアは形やジャンルの違いはあれども、知見の移転が効きやすいジャンルかと思います。投資家によってはB2Bに強いとか、EdTechに強いとかありそうですが、僕はユーザーに読まれる一次メディア型のメディア(+CGM)に幅広く投資ししたいですし、自分自身が付加価値を出しやすいジャンルであるとも考えています。メディア以外も全然歓迎ですが、メディアは特に歓迎です。

■投資家としての梅木雄平の攻略法

・数字にうるさいので、適当なPLはすぐ見抜きます。PLの根拠に「たしからしさ」を求めます。
・planAだけではなく、planBを用意してください。キャッシュポイントは複数あるというストーリーが望ましいです。
・話が長いか否か。コミュニケーションのテンポは見極めています。
・初期段階でエクイティストーリーが明確なこと(僕も一緒に描く努力をしますが)上場できるモデルか、誰にいついくらで売却したいか。は意識してほしいです。
・真面目な方を好みます。Facebookでケーキ載せて喜ぶ起業家とはちょっと合いません。
・The Startupの読者だと喜びます。
ITVのような銭湯デューデリはありません。

市場があるかとか、そういう常識的な話は省きました。投資ラウンドはオールラウンド可能としています。(ギリ10億出資もアリなラインです)

既にソーシングは独自のルートで行っておりますが、僕と直接接点のない方向けに、下記のイベントを用意しました。

■The Startup Meet Up:梅木を攻略して資金調達しよう♬

日時:7月13日日曜13時〜18時で各回1時間ごと。5社限定
場所:恵比寿ウエスティンホテルラウンジを想定
対象者:事業会社から出資を受けることを検討されている起業家
応募方法:FacebookでYuhei Umeki宛に連絡

■応募要項

①お名前
②事業概要
③希望日時(1時間ごと:例14-15時の回)
④可能であれば事業計画書などの資料提出(実際に投資検討に入る際に当該事業会社とNDAを締結します)

注意事項:応募者全員とお会いするわけではございません。事業内容を拝見し、お会いする方を選定させていただきます。

何人かに「会ってみたいけど、要件がはっきりしないと極めてアプローチしにくい」と最近言われましたね。アジェンダがはっきりしない、「記事読んでます!」的なmeetupや、スタバで話しかけられていきなりプレゼンされても困るんですよね。今回は起業家限定ですが、読者の皆様のご意見をお聞きするのも非常に重要なので、オフィスアワーならぬウメキアワーでも今度やってみようかと思います。

以上です。同業となる投資家の皆さんも僕のことを頭の片隅においておいて、案件あれば声かけてください。特にシードやアーリーラウンドの投資家の皆さん、次のラウンドのパスを下されば、決めにいきますので「選択肢としてあいつもあるな」くらいに覚えておいてください。投資家の諸先輩方、宜しくお願い致します。

Gunosy木村さんも参加する、会員数295名突破のUmeki Salon
内容の参考:強者メディア運営者が集うメディア論の良スレ、Talentioがイケてる件など

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著書、グロースハック本の要約サイトflierで要約を紹介。

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今日も適当にツイート中。 @umekida

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