ネイティブアドネットワークのサムライトがあのセクスィーな投資家から1億円の資金調達を実施

ネイティブアドネットワークを展開するサムライトがGREE Venturesから1億円の資金調達を実施したと2014年10月10日に発表した。

ネイティブ広告ネットワーク「somewrite ad」にて、最先端アドテクノロジーを活用した独自開発のトラッキング・配信エンジンを搭載し、リアルタイムにユーザーの興味・関心を学習。

オウンドメディアを中心とした記事コンテンツを、提携媒体社の記事一覧や関連記事枠にデザインを合わせた自然な形で配信することが可能です。対象ユーザーに最適なコンテンツを（広告として）表示することにより、従来のディスプレイ広告と比較し高い誘導効果が期待できるます。

＊リリース文ほぼコピペ

サムライトに関してはインキュベイトキャンプ5th優勝時に、今となっては謎のThe Startupインキュベーション採択を発表し、実際にサムライト上にオリジナルコンテンツを寄稿したという背景があり、以前から気になっていたサービスだ。

オウンドメディアの課題：流通チャネルが未整備

サムライト代表取締役柴田氏に今後注力するネイティブアドネットワーク事業について話を聞いた。

オウンドメディア運営企業側には主に2つ課題がありました。

まずはコンテンツ制作です。いきなりメディアをやれと言われても、編集やライティング経験といったスキルセットのある人材がこれまで必要なかったため採用していません。次に集客。いざ作ってみても、なかなかユーザーを集めることができず、効果指標も定まっていないので社内評価が難しい。

この二点を解決すべく、前者については上述のライターマッチングサービスではなく、オウンドメディアの構築からライティング、運営代行まで支援するサービスへ方針転換。外部ライターも企業のマーケティング課題ごとにリクルーティング及び教育を行い、 100名超のライターネットワークを構築。加えて社内に企業専属の編集担当を採用しました。

後者については、オウンドメディアのコンテンツを効果的に拡散する手法がなく、Facebook投稿のリーチも激減する中において、海外で立ち上がり始めたネイティブ広告ネットワーク事業に「次のアドテク領域」としての将来性を感じ、ネイティブアドネットワーク事業「somewrite ad」の開発に着手しました。

本誌ではコンテンツマーケティング市場概況と今後の課題という記事で市場の全体感を解説しているが、この記事内で使った図を貼っておくとこのような感じとなる。サムライトのネイティブアド事業はアウトブレインと領域的にはバッティングするだろう。

アウトブレインは電通と連携して導入開拓をしているという説も聞く。媒体側からするとSSPのように導入するアドテクは1つでいいと思う。まだ日本上陸したてのアウトブレインを年初にテストで入れてみたが、関連記事表示なのに記事に関連がなさすぎてすぐ辞めた。今はさすがに改善されているだろうが、本誌では応援の意も込めてsomewrite adを導入してみたい。