栄養士にスタンプで怒られるオンライン家庭教師ダイエット「FiNC」がシリーズAで数億円の資金調達を実施

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オンラインダイエット家庭教師アプリ「FiNC」を提供する株式会社FiNCはシリーズAの第三者割当増資とみずほ銀行などからの大型融資により資金調達を完了したと2014年9月12日に発表した。

FiNC のコピー

以下4つのVCが第三者割当増資を引き受け、元mixi代表取締役朝倉祐介氏と元オプト代表取締役海老根智仁氏も個人投資家として増資を引き受け、戦略顧問に就任した。資金調達金額は非公開だが数億円と思われる。

■第三者割当増資を引き受けたVC

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
グリーベンチャーズ
リンクアンドモチベーション
MIDベンチャーキャピタル

FiNCダイエットプログラムでは、美人栄養士に詰められる

FiNCでは遺伝子検査によるデータを元に個々人に最適な食事摂取方法を栄養士が家庭教師となってスマホアプリ上で指導してくれる。実は筆者も8月19日から60日間メニューに取り組んでおり、ジムに通いつつ食習慣を変えようと努力しているところだ。

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毎日食事をスマホアプリで投稿するのだが、こんな感じで家庭教師のお姉さんが「野菜が…足りません」とスタンプで詰めてくる。

僕は自分一人では食習慣を変えることはまず不可能。顔に似合わず(とよく言われる)酒は飲めないので、酒は飲みませんが、炭水化物や甘いものは好物です。甘党なんですよ。

先生に毎日怒られるので、コンビニでもサラダパスタを選ぶようになったり、アイスを我慢するようになりましたw ダイエットにアプリで手軽に家庭教師を付けれるというのは、ありそうでなかったサービスで良いかも。

スマホアプリによる家庭教師ダイエットメニューもありますが、同社が運営するジムに通ってストレッチや筋トレをし、60日分のサプリも配布される「完全成果保証パーフェクト60日間」というメニューもある。僕はそのメニューを選び、ここ最近は週2回ほどジムに通っている。

まだ3週間ほどなので成果は出切っていないが、今のところ「1.5〜2kgの減量」といったところ。街で偶然僕を見かけた知り合いから「すごい痩せましたね」とメッセージがくるくらいの効果。ちゃんと腹筋だけはやっているので、腹が出ていたのですが(今も出ていますが)少しは凹んできました。

ジムに行く際に家庭教師の先生がいるのですが、顔を合わせる度に「ああ、野菜食べなきゃ・・・」と思います。

ダイエットはコミュニケーションがあってこそ実現可能?

FiNC事業に関して気になる点を同社代表取締役溝口勇児氏に聞いた。

■ダイエット市場(矢野経済)

メタボ関連市場:7.5兆円(予防分野7,330億/3,265億)

■フィットネス市場(2008年のデータ)

売上:4,157億円
クラブ数:3,269軒
会員数401万

■事業モデル

FiNCダイエットプログラム中の月額課金
フリーミアムでサプリ定期購入

■目標会員獲得数

2014年:1,500人
2015年:10,000人
2016年:50,000人

僕もサプリをもらって飲んでいるので、プログラム終了後にサプリを定期購入するという心理はよく理解できるし、そこのCVRは高そう。そしてサプリ自体は利益率が高い商材といえる。プログラム自体は月額3万/5万/10万とあり2ヶ月〜という感じなのでLTVは相当高いでしょう。

年間ARPUを10万と置いたとして1,000人から課金できればそれで年刊売上1億。コスト構造は家庭教師の人件費やサプリ、ジムなのでそれなりの高収益体質にできそう。

ヘルスケア市場はスマホ普及をきっかけにこれから確実に伸びます。これまでのスマホ×ヘルスケアはログの利用だけのものばかりでした。残念ながらそれでは人は継続できません。

FiNCはアプリで専門家と個人とを結びつけます。これまでは自動(=ロボット)だったものに対して、これからはそこに専門家によるヘルスコミュニケーションが付加される、こうしたサービスが今後確実に増えていきます。

またダイエットに関して言うと、これまで流行するダイエット法のほとんどは「何を食べるか(食べてはいけないか」「何か健康グッズのようなモノを買って運動する」これらに集約されていました。つまりダイエットに関するほとんどのビジネスが、健康食品や健康機器という「モノ」の販売から一歩も踏み出せずにいるわけです。

ですが、これからは継続する仕組み(ノウハウ、ソフト)といったサービスが中心になることは間違いありません。ダイエットを科学的にみると、正しい方法で諦めずに「継続」さえすれば必ず痩せます。

注目が増しているものの、まだ際立ったスタートアップが出てきていないのがヘルスケア市場だ。スマホアプリでのコミュニケーションを軸にダイエットに取り組んでいくというのは労働集約型ではあるがサービス価値が高く、ログを付けるだけのダイエットより成功確率は高そうだ。何より自分一人では全くダイエットをする気にならない筆者が、FiNCを利用してそう感じている。

ダイエットが捗らずに困っている方や、スタートアップ業界には「デ部」というVCを中心にした組織があるようですが、肉ばかり食ってるのではなく、FiNCでダイエットでもしたらどうかと思う。「デ部」の面子は今回の投資家には名を連ねていないようだ。

スタートアップ業界関係者もけっこう通っているようなので、もし本稿をご覧でFiNCのジムに通っている方がいればお声掛け下さい。

健康を気遣うことで意思決定などの仕事の質も上がっていくと思いますので、本誌をご覧の経営者層に特にオススメです。僕も2ヶ月やり切ったら成果を公開しようかな。

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