ちょっと前に、知り合いの起業家から資金調達の連絡を受けた際に、こんな会話がありました。
梅木:おお、良かったですねー。古巣の○○とかですか?
起業家:んなわけないじゃないですか。
梅木:たまに出身企業から出資を受ける起業家もいますよね。
起業家:経営の選択肢を感情論で狭めてしまうってのはダメだと思うんですよね。結局自分に自信ないのか、能力がないのか。。同じサークルの女の子と付き合っちゃうのが寒いっていうのと近い感覚です。
同じサークルの女の子と付き合っちゃうのって、寒いことなのか??
僕は付き合ったことないけど、振られたことならある。
たしかにそれは寒い出来事ではあった。
というのは前フリとして。出身企業から出資を受けることの是非を考えてみたいと思います。上記の起業家のような考え方もありますよね。
実際、こんな例ってけっこうあるんじゃないかと思います。
サイバ○エージェントを卒業します!やったります!
起業しました!世界を変えます!
資金調達しました!
お世話になった古巣のサイバーエ○ジェントからです!一般人:「おめでとう!わっしょいわっしょい!」
一部の起業家:「…」
サイバーエージェントを卒業してもサイバーエージェントの関連会社になるんかいなと。自らが大株主であるであろうという点は、ほとんど経営陣が株を持たないであろうサイバーエージェントの子会社経営者と異なりますが。
資金調達の際には冒頭の起業家のように「古巣だから」という感情論、事業シナジーが見込めるからという合理的な理由、などの様々な理由での意思決定が想定されます。後者であればまあいいかというのはありますが、離職して起業してまで古巣から出資受けるって、もっと他に選択肢ないのかなと。投資家もっとたくさんいるけど。
在職中に全然知り合わなかった投資家から出資受けた方が、ネットワークの幅拡がるんじゃないですかね。古巣のネットワークを使い倒すのは良いでしょうが、出資まで受ける必要あるんですかね。出身企業の経営者からすると出資比率の低い子会社的な心理なんじゃないでしょうか。
僕は合理的な理由があれば古巣から出資を受けるのもアリだと思いますが(もちろんそういうケースもあるでしょうが)、冒頭の起業家のような心理も理解できます。
古巣から出資を受けることは、同じサークルの女の子と付き合っちゃうくらい寒いことなのでしょうか?
たしかに経営の選択肢が狭まっている気がしないでもありません。
皆さんのご意見をお待ちしております。
*決して特定の案件を指しているわけではなく、あくまで一般論として考えています。
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