最後の表彰はスタートアップ部門。もはや「スタートアップ」という言葉の定義が曖昧であることは誰もが認めると思いますが、The Startup of the Yaerで受賞対象となるスタートアップに下記の基準を設けました。
■The Startup of the Year 選定基準
①:2013年にサービスが本格的に立ち上がったサービス(前年までにローンチでも良し)いわゆるシード・アーリーステージに特化。
②:1億円以上の資金調達をまだしていないサービス(スタートアップでも1億以上調達していたら早いスケールを目指している。2014年の大型調達に期待できそうな銘柄を挙げる)
2013 The Startup of the Yearは…planBCDを運営するKAIZEN platformにお贈りします!受賞理由を。
■2013 The Startup of the Year planBCD受賞理由
①:成果報酬型のグロースハッカーのクラウドソーシングプラットフォームというビジネスモデルが目新しく秀逸であり、ユーザーニーズを感じる。
②:大企業からの大型受注も中小企業からのロングテールも見込める、マネタイズの香りがプンプンとするビジネス
③:様々なスタートアップイベント登壇による露出の高さ
順調にビジネスが伸びているという話も聞きますし、2014年中の大型調達は間違いないでしょう。既にファイナンスに動いているかもしれませんね。
ノミネート10社の半数に、メディア関連事業
シード・アーリーステージのスタートアップを厳選した結果、この10社がThe Startup of the Yaerにノミネートされた。私の手元のリサーチリストにあった企業は後述で記載するが、この10社を選定した理由を述べよう。
まずメディア関連が10社となった。reluxは高級旅館予約サイトであり、私も今年1度利用したが、私のようなあまり高級旅館を知らないユーザーにとってはキュレーションされていると便利だ(篠塚さんに直接選んでもらったのは内緒だw)旅館からの送客課金でしっかりビジネスになる点とグローバル展開の現実味からも次の億単位調達の可能性は高いと踏んだ。
U-NOTEとmeryは同じまとめ系のバーティカルメディア。U-NOTEは先日紹介したばかりであり、資金調達の際に一報くれなかったので激怒プンプン丸である。meryはあまり詳しく触れるとキルフェボンが大好きな綾太郎氏に怒られそうなので、注目に値する。にとどめておく。両社とも要はまとめ系コンテンツでPVをグングン伸ばせるであろうという算段だ。
オウンドメディア銘柄としては、コンテンツマーケティング関連のサービスを仕込んでいるらしいと噂のイノーバと、来年1月のリリース時から私の連載が開始される予定のサムライトを挙げる。オウンドメディアの波が来年本格化すると考えている筆者にとって、この辺は見逃せない。
ツール系もいくつか。ツイキャスは既にかなり大きなサービスだが、今年のCAV Rising Expoで優勝。大型調達もまだしていなそうであり、いつでも調達可能であろう。請求書のMisocaは私もユーザーとして毎月お世話になっている。インフラ系サービスの波も来ていると思うので、ロングテールでどこまでユーザーを伸ばせるか注目したい。
最後にiettyとリーディングマーク。不動産と求人という旧い市場に対してどうイノベーションを起こせるのか。iettyに関しては住まピタ!という類似サービスも登場し、凌ぎを削る市場となりそうである。
対象企業35社のうち、7社はEdtech関連企業
最後にノミネート外となった数千万円単位の企業のリストを公開。極力主要なコピペメディアから拾ったつもりですが、メディアに記載のない企業も多いと思うので、足りないとかここは?というツッコミがあればぜひご連絡下さい。掲載投資金額は1,000万円以上です。
色んなサービスがあって興味深いのですが、Edtech系多いですね。強引なカテゴライズにより、7社がEdtechです。億単位調達部門ではレアジョブやスマートエデュケーション(2012年に大部分調達済みのようだったので、今回外しています)の2社が飛び抜けているように見えますが、すごい儲かるマーケットには見えないんですよね。マネタイズスキームが明確であればいいんですが。
以上でDeal of the Year部門、VC of the Year部門と合わせて3部門お届けしました。この3つの記事を読んでおけば、今年のスタートアップ業界の大枠が理解できそうですね。自分で書いていてタメになりました。
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