料理教室合コン体験レポート:キッチンは婚活の戦場であった

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先日の街コン体験レポートがわりと好評だったので、その続編として料理教室合コンなるものに参加してきたのでレポートします。何をしているんだと思いつつ、PVのためにいつもの悪友を誘って行きました。今後The Startupではポスト・藤沢一希路線のテイストも強化していく予定です。

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左記は高校時代の家庭科の授業以来と思われる、筆者のエプロン姿です。貴重な一枚ですね。必死にカプレーゼなんちゃらに爪楊枝を刺しているだけです。

さて料理教室合コンですが、その名の通り料理教室が主催する合コンです。6:6で20代後半〜30代が参加する会に行ってきました。料理教室合コンという市場において、私は下記の仮説を持って臨みました。

■前提条件:男性は料理が出来る女性が好きになる確率が高い

しかし、料理が出来すぎる女性が料理教室合コンに来るのは不自然である。この市場においてどんな属性の女性が参加するのであろうか。

■参加女性の属性パターンの仮説

①料理が出来る女性(教室に来る必要はないはずだが相対的に有利)
②料理が出来ない女性(出来ないから料理教室に来る)

この手の話題でもいつものポジショニングマップは忘れません。

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炎上を覚悟でコメントしておくと、今回においてはこのポジショニングマップ通りでした。街コンでの「2:8でBランクが2割参加の法則」も参加者6人だったので外れる確率が上がるわけです。

ちなみに街コンと異なり男女が同一価格でした。この価格帯で参加してくる女性は、ガチで困っているのではないかと推測できます。男性においてもそんな感じでした。街コンより先端的なイメージがあったので、イノベーター層の参加を期待したのですが、読みを外しました。

料理による「共同作業マジック」は健在

まず料理教室合コンのオペレーションフローを解説します。

①:自己紹介
②:男女2&2で4人1組で3チームに分れる
③:先生による料理のデモンストレーション
④:各チームで調理
⑤:調理したものを酒を飲みながら食べる
⑥:半強制による連絡先交換

最大のポイントはチーム制にすることで共同作業を発生させる点です。料理教室合コンにおける料理は、やはり料理の方がおまけになってる感は否めなく、料理の工程を途中まで料理教室側で済ませています。料理教室の内容としては、自宅での料理の再現可能性が低いレベルであったと思います。

早く帰りたいという気持ちを抑え、料理を頑張ろうとしました。すると不思議なことに料理が進んで行くと、食べたくなってきて楽しくなってきてしまうのです。あれだけやる気がなかったのに、まともにコミュニケーションをするようになってきます。食べる頃にはちゃんと打ち解けています。食欲を刺激しての共同作業は、人を打ち解けさせる確率が高いマジックといえるでしょう。BBQと極めて似ています。

料理が出来ない女性はいない。料理が「好き」な女性が参加

参加者属性の仮説検証です。結論からいうと、料理が全く出来ない女性は皆無だったように見えます。しかし、料理の実力が分かるような内容ではなかったことも事実です。さすがに料理教室合コンにおいて「料理が全くできない」というポジショニングミスを犯した女性はいなかったようです。聞くところによると「様々な料理のバリュエーションを学ぶのが好き」という名目の女性はいたようです。あくまで名目な気がしますがね。

私はちなみに全くできない部類なのですが、男性の場合は問題ないでしょう。我々男性の多くは料理ができる女性を好むわけですから、料理教室合コンは非常に効果的なデューデリジェンスの機会といえます。「女性が料理ができなくても問題ない」という男性の多くは、自分が料理ができる場合が多いと思われます。

料理というのは婚活において非常に重要であるというのは、下記の論考を再読下さい。

Facebookに手料理写真をupするのは効果的な婚活。かもしれない

料理教室合コンは「出会いの確率」が街コンよりも低い

街コンとの比較から、料理教室合コンに関しては証券アナリスト的な判断の仕方をすると、「売り推奨(スペキュラティブ=ボラティリティ高い)」となり、本誌の読者たち(ペルソナはネット業界の比較的地位が高い男性たちと想定しています。ゆえに「A or B」クラスの男性たち)にはお勧めできません。その理由や特徴をおさらいすると下記の通りとなる

■料理教室合コンの特徴

1:共同作業が発生する分、仲良くはなりやすい
2:参加人数が街コンより少なく、出会いのマッチング精度が下がる
3:男女同一価格により、可愛い女性が参加するハードルは高い

■料理教室合コンで「勝ち」といえる条件

自分なりの「当たり」を引きさえすれば共同作業により勝率は上がる

■統計的な結論

「当たり」を引く確率が上記の「2」「3」により低いため、ROIは低く投機的である

■補足:街コン vs 料理教室合コン

「2」の出会いの精度を上げる点がセンターピンとなるであろうビジネスなため、街コンの方がユーザーニーズを押さえられ、継続率が高く、スケーラビリティがあると判断する

街コン同様に、デートする相手を日常生活で見つけられないCクラスから継続的に集金するビジネスモデルです。流入チャネルは今回の参加者にヒアリングするとほとんどがweb経由でした。SEOなどが重要そうです。ちなみにこの手の婚活商品は女性誌での露出もわりとあるので、HPを綺麗にしてSEOを頑張り、メディアに露出すれば集客はしやすいモデルなのかもしれません。上記のユーザーの継続率も鑑みると、小規模な業者が経営するには良いビジネスかもしれません。

今回の記事のタイトルを「キッチンは婚活の戦場」としましたが、聞いてみるとやはり婚活の一環で参加している女性はいらっしゃったようです。料理のアピールに必死な感じはしませんでしたが、自分をどう見せるかというアピールに関しては考えていたのだろうと思います。女性にとってもAクラス男性が出没しないというロジックは当てはまると思いますので、女性も料理教室合コンに白馬の王子様がいると期待しない方がいいでしょう。

Aクラスはやはりこの手の市場には出没しません。Aクラスの攻略法に関しては「恋愛リワード広告」というスキームを開発中ですので、近日中に皆さんにそのスキームをご紹介できる機会があればと思います。

ちなみに悪友と私は「参加者ではなく、料理教室の先生に連絡先を聞くべきだった」という点が反省会で一致していました。先生を狙ってみるというのはアリかもしれません。教えてくれなさそうですが。

*人間をクラス分けするな、お前は自分が何クラスだと思っているんだというわかりきったコメントなどは不毛ですのでご遠慮下さい。

料理教室合コンよりも普通に婚活した方が成功確率高そうですね。



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