なぜ企業は利益を残さなければならないのか?

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なぜ企業は前年比で売上や営業利益を上げ続けなければならないのか?上場企業であれば株主に報いるため、このような疑問は言語両断かもしれない。しかし未上場企業であっても前年比成長が当然の如く求められる風潮がある。

売上を上げて自社サービスの社会的影響力を増したい。これは理解できる。しかし営業利益をそれなりの額残すと、日本では40%という法人税を徴収される。納税により国に貢献するのも価値ではあるが、なぜ一定額の営業利益を残すのが是とされる風潮があるのか。

営業利益が100億出て特別利益や特別損失がなければ税引後当期利益は60億だ。40億が税金となる。その40億があればより良い先行投資ができるという判断もあるし、60億を利益剰余金として翌期に持ち越すという判断もある。しかし、攻めの経営というのは利益を社内に溜め込むのではなく、サービスを拡充するために先行投資に使い切るべきではないのか。

1分間ジェフ・ベゾスという本を読んでこんなことを思った。

ベゾス本はたくさんあると思うが、これはベゾス名言集を80個くらい集めて1個1分で読めるというコンテンツだ。こういう切り口は頭に入りやすく、編集の観点で素晴らしいと思う。ベゾスの長編本で挫折する僕のような人にはお勧め。

Amazonは読者の皆さんもご存知の通り、売上が伸びてもあまり利益を出さない企業だ。

利益を出すのは簡単だ。同時に愚かなことでもある。(ベゾス談)

利益を出すくらいならその利益を先行投資に振り分け、サービスを拡充するのがベゾスのやり方らしい。売上のトップラインを伸ばせば、競合が追いつけなくなり、圧倒的に勝てる。そのためには中途半端に利益を残すべきではない。

企業の優劣を利益によって決めるのは間違いではない。企業の目的は利益を出すことであり、企業はより多くの利益を得るために活動するというのも普通の考えだ。と本書にはある。

経営者は毎年どれくらいの利益を残すべきか、先行投資との兼ね合いで悩ましい経営課題の一つであろう。毎期これくらいの利益を出すと決め、販売管理費や先行投資費を調整するのか。経費コントロールはせずに結果的に出た利益がこれくらいだった。という感覚なのか。

企業が利益を残すことは間違いではないが、中途半端に残すなら先行投資すべきだというベゾスの思想には僕は納得できる。ぜひ本誌の経営者読者の皆様には「なぜそれくらいの額の利益を残すのか」をお伺いしてみたい。ちなみにgumiなどは上場直前期のはずなのに豪快に赤字だったようだ。国光さんには日本のベゾスな香りがするw

もう一つ僕が本書で気に入った台詞がこれ。

サービスの質を良くすることが、一番の広告である。
(若干意訳しましたが)

サービスの認知を広めるために広告にお金を出すという発想に至るのは普通だ。Amazonはマーケティング部門をある時期に廃止したらしい。お金を広告ではなくサービスの質の向上に使うという判断をした。すると口コミなどからユーザーが増えていき、結果的にはそれが一番の広告となった。

今ではAmazonもKindleのTVCMをやることもあるが、ユーザー獲得のためには広告ではなくサービスに投資するというシンプルだが至極当然といえる発想は案外抜け落ちがちかもしれない。

1分間ジェフ・ベゾス。Kindleで読みましたが、細切れの時間で読めるのでお勧めです。電車や食事中に読めて、かつ頭に入りやすい。字数は少ないけど、ダラダラ書かれた本より、こういうコンパクトで濃厚なものの方が良い。編集という観点でも学びがありました。

書評ですが、メイントピックは「なぜ企業は利益を残さなければならないのか?」としてみました。利益と先行投資の考えについて、幅広いご意見を賜りたいです。

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