人を好きになる力とビジネスの成功の相関

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ビジネスというのは本当に感情で回っているなあと思います。こういうことを言うと「んなわけないだろ!」とまた燃えそうですが、そう思うんですよ。スタートアップ業界は非常に狭いこともあり、「好き嫌い」が如実にビジネスに表れます。例えば、「あいつ、俺のディール邪魔したから俺のイベントよーばないっ!フン!嫌いだ!」みたいなことがまかり通るわけです。

少し前にこんな本を読みました。

仕事でいちばん大切な 人を好きになる力(岩瀬大輔著)

書評を書こう書こうと思っていたのですが、なかなか書けなくて。すごく単純なことではあるのですが、感情論が渦巻くスタートアップ業界において「人を好きになる力が、仕事でいちばん大切なのかもしれない」本当にそう思わされることが増えてきました。

自分から好きだということを伝えていけば、どんな相手でも悪い気はしないはずです。関係値により温度感はあるでしょうが。岩瀬さんの本によると「感謝」と「尊敬」が人を好きになる気持ちに繋がっていくとあります。

人は下心を持ってすり寄ってくる相手に対しては警戒心を持つものですが、純粋な感謝や尊敬の念を持って近寄ってきた相手のことは、よほどのことがない限り受け入れてくれるものです(本書から抜粋)

僕は好き嫌いが激しく、日々記事を書くことで罵倒コメントもたくさん入ってくるので(笑)特に初対面の人に対しては人間不信気味といっても過言ではないかもしれません。記事書いてほしいから寄ってきてんのかなとか(笑)

自分に対してネガティブなことを言っていると聞くと、大抵その人を嫌いになりますね。人格ではなく記事に対する建設的な批判かもしれない。しかし、直接対面せずにネット上だけの情報では、そんなことはわからない。自分で記事を書く際には「事業批判=人格批判ではない」と主張しているのですが、いざやられると自分はそう受け取ってしまうんですよね。人間としてできていない証拠。ブーメランです(笑)

人に嫌われるというのは自分ではコントロールできないので仕方ないし、八方美人のように振る舞う必要もない。ただ、一人でも多くの人を好きになり、好意の返報性を計算するわけではないけど、結果的に好きになってもらう。一人でも多くの味方を作る。どれだけ多くの人に協力してもらえるかとビジネスの成功確度は相関すると思う。

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フラットな状態から好きになり、好きにさせるのはさほど難易度は高くない。嫌いだという状態から好きになる。嫌われている状態から好きにさせる。これは難易度が高い。しかし、マイナスの状態からプラスに転換できれば、その関係は結構強固なものになる場合が多い気がする。「今日の敵は明日の友」という論理。

とはいえビジネスのために感情を捨てきれるのかというのはあります。おそらく岩瀬さんの発想では「ビジネスライクに嫌いという感情をなくし、強引に好きという感情に転換する」というのはなく、ただ単純に「相手を好きになる」というピュアなものな気がします。ビジネスで感情論が発展したのが半沢直樹の大和田常務に対する土下座シーンであり、感情を優先したがために半沢直樹は左遷され、ビジネス的なダメージを負っています。

「好き」という感情はビジネスに有利に働くことが多いが、「嫌い」という感情は不利に働くことの方が多い。一流のビジネスマンを目指すのであれば「人を嫌う」ことを極力せずに、相手のいいところを見つけ、好きになる努力をすることが重要なのではないでしょうか。「嫌い」であることによる機会損失は相当なものだと思います。「嫌い」同士で盛り上がり、仮想敵を作って繋がりが強固になることもありますが(笑)。

好きな相手にその好意は伝わっており、逆も然りである。

自分に批判的な相手のことは好きになれませんが、極力多くの人を好きになり、嫌いにならない努力をしようと思いました。感情を優先して機会損失が生まれてはプロフェッショナルとして失格であり、ビジネスマンとして二流ではないか。どんなにトラックレコードがあっても、感情で仕事をしている(嫌いという感情で機会損失している)ビジネスマンは二流だと思います。僕は二流のビジネスマンであることを自覚しています。徐々にではありますが、この癖は直していきたいですね。

岩瀬さんの著書はそんなことに気づかせてくれました。岩瀬さんとは一度お会いしただけですが、僕が派手に炎上していた時にお気遣いのメッセージをいただきました。繋がりが薄いにも関わらず、こういう時にメッセージいただけるとは、なんて人間的にできた方なんだと思わされました。

それにも関わらず僕はといえば岩瀬さんが炎上している時に、メッセージを送るという発想に至らなくて(エイプリルフールに燃えていましたが)あれだけのお方なのだから自分が何か言ってもなあと思い、特に何も送らなかったことに本を読みながら気づきました。一流の方は気遣い力が違うことを思い知らされ、自分はまだまだダメだなと。せめてものということで、本当に本を読んで良かったので、書評を書いてみました。読んでいただけると嬉しいのですが。

嫌いは機会損失。好きで機会を創れ。

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