スタートアップ男子の諸君、こんな経験はないだろうか?
天気が良い土曜日の午後。オフィスで仕事をしながら休憩にFacebookを開く。
すると…
ん?なんか楽しそうな写真が上がっている。
ああ、CA女子がまたBBQをしているようだ。
た、楽しそうだな…。
いいね?なんか押さねーよ。
… 畜生!!
天気が良い土曜の午後に、オフィスで仕事をしている俺。
夢があって起業したはずじゃないか。
…スタートアップ?
…俺、人生間違ったんじゃないか?
今からでも遅くない。事業を売却してサイバーエージェントに面接を受けにいこう。
いや、むしろサイバーエージェントに事業を売ろう。頼む、買ってくれ。
一瞬でもそう思った、いや、毎週でもそう思うひと時があるスタートアップ男子は少なくないはずだ。(注:CA女子のフレンドがいないスタートアップ男子には関係なかったかもしれない)
しかし、なぜBBQなのだ。なぜBBQの写真ばかり毎週upされるのだろうか。一体、どれくらいBBQをやっているというのだ?と私のような疑問を持つ人は少なくないであろう。そこで今時の女性を代表して、CA女子にインタビューを試みた。
今回取材に応じてくれたのは、女性が多数使っている写真共有アプリの開発をしているプロデューサーのお二人だ。担当サービスに日々投稿される女性の写真の傾向から、今時の女性のライフスタイルや休日の過ごし方、また最近女性に人気のWEBサービスについて解説してもらった。
なぜそれほどBBQを好むのか?:CA女子に聞いてみた
■Q1:年間どれくらいBBQをしているのでしょうか?
山脇:オンシーズン(5月〜10月)はほぼ毎週しています。年間にすると20-30回といったところですね。比率は社内と社外で半々くらいですね。
緑川:私は5-10回くらいです。社外の人と行く方が多いですね。
山脇:最近だと、お店にBBQプランがあったり、手ぶらで行って現地で機材をレンタルできるBBQスポットもありますね。機材はレンタル、材料はケータリングできたりします。
最近のBBQはオペレーションがかなり効率化されているようですね… 。これなら面倒くさがりの著者でもやってみてもいいかもと思いました。
■Q2:なぜBBQをやるのでしょうか?どんなシチュエーションですか?
山脇:シーズンものに惹かれるという点はありますね。「単なる飲み会」に誘われるよりも、BBQの方がイベント性があり、参加してみたくなります。夏は週末だけではなく、金曜の夜にもBBQができるお店に繰り出すことが多いですね。8-10人くらいで行くことが多いです。
緑川:アウトドアで爽やかさのあるイベントであうことがウケがいい理由かと思います。昼間に行われることが多ので、気軽に参加しやすいです。
なるほど「イベント性」「爽やかさ」などがポイントのようです。
■Q3:BBQから恋に発展することはあると思いますか?
山脇:あると思います。男性のBBQでの働き具合で生活力を感じられたり、普段とは異なるギャップに好印象を抱くこともあります。
緑川:BBQは非日常感のあるイベントなので、恋に繋がる可能性もあると思います(笑)
山脇:BBQ以外で季節性と非日常感のあるイベントだと、ビアガーデン、海、スノーボードなどもあり、そういうイベントにもよく参加します。
合コンのお誘いはむしろNG!?:CA女子曲線とは?
上記の意見を反映させて、本誌では下記の図を作成した。
インタビュー結果から、本誌独自のインサイトを紹介する。左下の絵は「合コン」のイメージであるが、合コンは「出会い目的な感じがする」という意見があり、決してウケは良くない。女性をストレートに合コンに誘うのは考えものであり、残念なCVRに終わる結果が高いであろう。
非日常性と季節性をプロットすると、BBQの方がビアガーデンよりも非日常性が高く、イベント難易度も海やスノボほど高くないため人気を集めているといえる。海やスノボなどは非日常性、季節性ともに高く魅力的なコンテンツであるが、遠出するという点で難易度が高く、それなりの仲の間柄でない限りは、いきなりの成立は難しいと思われる。
ゆえにBBQはこれから仲良くなる可能性のある人同士のエントリーコンテンツとして、人気を博しているといえるであろう。知り合って日の浅い女性を誘うには、合コンでも海でもなく、BBQだ。BBQのCVRが一番高いであろうことを本誌がお約束する。合コンのセッティングをストレートにお願いするのは、よほど気心がしれていなければ、やめておくことをお勧めする。印象が良くないであろう。
*図を「CA女子曲線」と名付けたが、一般的な女性にも応用できる可能性は高いであろう。
必見!CA女子が利用するwebサービスとは?
CA女子はwebサービス業界におけるインフルエンサーであるという側面もあると言われている。そこでお二人に「普段よく使うwebサービス」を伺った。リアリティのある意見はサービス事業社の参考になるであろう。
■Q1:コミュニケーションサービスは何をお使いですか?
山脇:Facebookは当然使いますが、LINEのグループをよく使います。数えてみると40くらいのグループに入っていますね。Facebookグループではテーマがあって話すことが多いですが、LINEではくだらない投稿で盛り上がることが多いですね。
緑川:私もLINEをよく使いますが、LINEが流行る前はカカオトークを使っていて、今でもカカオトークでアクティブなグループもあります。
ご多分にもれずLINEのアクティブ率が高いようだが、LINEの前はカカオトークのアクティブ率が高かったという話も。一方で本誌が注目するPathはCA女子にはまだ浸透していないようだ。ウケが悪いのか?
■Q2:ネットでショッピングはされますか?
緑川:けっこうしますね。韓国のディーホリックはよく見ますし、買うこともあります。カタログ的なECではなく、写真の構成とかが雑誌を読んでいる感覚に近く、楽しんでいます。価格もお得なんですよね。
山脇:アパレルならグラムールで買い物をしています。好きなブランドがタイムセールになっていることが多いので。あとOZmallでスパやレストランのクーポンを購入します。女子会プランが充実していますね。OZmallは周りを見ても使っている人が多いと感じます。
タイムセールならGilt、クーポンならGrouponやポンパレがメジャーなサービスであるかと思うが、その辺と少しズレていたのが興味深い点だ。
■Q3:写真アプリは何を使われますか?
山脇:moreBeaute2を使いますね。美白加工ができて、肌を綺麗に見せることができるんですよ。
緑川:moreBeaute2を使っている人は多いですよね。加工しすぎていると加工しているとバレますが(笑)私はごちカメという食べ物を美味しそうに撮れるアプリを使っています。湯気が出る加工とかもあるんですよ。
梅木:どうやって写真アプリの情報を入手しているのでしょうか?
山脇:友達から聞くことが多いですね。Facebookやtwitterでシェアしている写真が気になると「どこのアプリ?」と逐一聞いたりします。
梅木:Facebookなどに写真をupする際に加工されることは多いですか?
緑川:ほぼ加工していますね。人に見られることを前提にしているので、人が写っている写真はおろか、モノや風景も加工します。写真のセンスが良いと思われたいという心理はあるかもしれませんね。
上記以外にもいくつかの写真アプリを利用しているようで、写真に対する感度の高さが伺える。その場にいたCA女子はみな美白加工アプリを愛用もしくは認知しており、美意識の高さが伺えた。CA女子にライバル心を燃やす他社の女性たちは、まずは美白加工アプリの利用から始めてみてはいかがであろうか。
CAならではの写真アプリ?:友だち年鑑・ALLbum
特に写真アプリに対する感度が高いお二方が、プロデューサーを務める写真アプリがリリースされた。
山脇さんがプロデューサーを務めるアプリが「友だち年鑑」だ。アプリ内でフォローしている友だちごとのフォルダが作成され、その友だちの写真がFacebookやスマホのカメラロールから溜まっていくというもの。Facebookでフレンドの写真を閲覧する機会はあると思うが、わざわざ相手のプロフィールページに行かないと写真は見れない。人に紐づいた写真が見やすくホーム上でフォルダ分けされているイメージだ。
本誌としてはこの「友だち年鑑」は極めてリア充向けのサービスといえるが、リア充の生活を垣間見たい非リアたちの滞在時間やアクティブが、「顔写真」というキラーコンテンツにより高まることが予想され、ブレイクの可能性を秘めていると考える。
■アルバムとしての写真アグリゲーション:ALLbum
緑川さんがプロデューサーを務めるアプリが「ALLbum」だ。 文字通りアルバムを作成するアプリのようだ。instagramなどのフロー型アプリが隆盛を極める中、アルバムというとログ的な要素を強く訴求したサービスであると考えられる。「みんなで特定のトピックのアルバムを作成する」機能などがあるようで、新しい写真の楽しみ方を提案している。CAは今後様々な写真アプリをリリース予定だが、ALLbumはその全てのアプリと連携しており、CA写真アプリにおけるプラットフォーム的な要素もあるようだ。
ソーシャルメディアにおける写真のフロー性とストック性に関しては本誌ではinstagramとFacebookの比較を過去にお届けしているが、昨今においてはFacebookを写真SNSとして捉えた時には、最適なストック性があるとはいえず、Facebookを中心とした様々な写真を一カ所に集中させるアグリゲーション的な側面もある。コンテンツ・アグリゲーションは本誌でも注目分野だ。
写真アプリという分野において、サービスによってはCA女子自らがメインターゲットユーザーと成りうるため、そのターゲットユーザーの心理を押さえたアプリとなるであろう。同社の子会社のmy365に次ぐヒット写真アプリが生まれるか否か、今後に注目したい。
photo by Masahiro Nakamura at co-ba
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