佐々木俊尚氏よりCA女子がWebサービスのプロモーション起点に最適な3つの理由

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先日リリースした、2013年には若い女性のFacebook離れが深刻化する?:4つのコミュニケーションツールの今後の使われ方という記事の中で下記の言及をしたところ、少なからぬ反響がありました。

LINEの独壇場になるのか、Pathに出番はあるのか、という点に関して一つの定点観測地点となるのが「サイバーエージェントの女性社員(以下CA女子)」です。実は私はwebサービスが伸びるか否か(キャズムを超えるか否か)を判断する際に定点観測するスポットをいくつか持っていて、その有力な一つがCA女子なのです。CA女子だけで1記事書けてしまうので今回はその理由は割愛しましょう。マスに浸透する兆候のあるwebサービスを知りたければCA女子複数からガッツリヒアリングすることが近道といえるでしょう。

CA女子だけで1記事書けてしまうと、前回割愛した内容でしたが、サイバーエージェントの広報ブログにまで拾われてしまいましたw
CA女子は定点観測スポットとしても有用なのですが、本稿ではWebサービスのプロモーション起点としてのCA女子について解説します。

CA女子はアーリーアダプターから大衆への橋渡し役

サイバーエージェント広報ブログにこのような言及がありました。

当社社員は比較的流行に敏感な女性が多く、インターネット業界で働いているのでwebサービスはもちろんのこと新しいサービス、もの、場所があれば、まずは自分が実際に試してみる女性が多いように感じます。

「流行に敏感」かつ「ネット企業に勤務」という2つの要素をCA女子は満たしているわけですが、実はこの両方の要素を満たしているケースはそこまで多くありません。ファッションなどの流行に敏感でもネットに関しては疎い女性は多いですし、ネット企業に勤務していても自社サービス以外のWebサービスの流行に疎い女性は多いです。

この2つの要素に加え、「テクノロジーオタクすぎない」という3つ目の要素も重要です。言い換えると「大衆感覚」といえます。スタートアップ界隈で絶賛されるサービスが必ずしも大衆にまで浸透するわけではありません。具体的にはQuoraあたりはスタートアップ界隈ではウケるが、一般には受けない典型的なサービスといえるのではないでしょうか。

Webサービスがスケールするにはいかに大衆にウケるかが重要であり、アーリーアダプターと大衆の両方の感覚を持ち、その橋渡し役となる特性がCA女子にあると思います。 

CA女子はマイクロインフルエンサー集団である

広報ブログには「ソーシャルメディアを使った情報発信に積極的」という言及がありますが、これを言い換えると「CA女子はマイクロインフルエンサーが多い」と表現できます。インフルエンサーとマイクロインフルエンサーの定義は難しいところですが、マイクロインフルエンサーを「自分が所属するコミュニティ内で影響力が強い人」と定義します。

CA女子の多くは交友関係が広く、上記の「流行に敏感であり、Webサービスに触れる機会が業務上多い」ことから、最新サービスの情報を持っており、その情報を自分のコミュニティに発信し、友人がそのサービスを知り、利用し出すという影響力を持つことが少なくないでしょう。

オンライン上では主にFacebookでの情報発信に強みがあります。CA女子は彼女たちのライフスタイルを鑑みるとtwitterよりもFacebookの親和性が高く、アクティブ率も高いと思われます 。オフライン上でも女子会などで、CA女子を起点としたアプリの情報交換が行われていることが想像できます。こうした影響力は下記の図で表すことができます。

上記で個々のCA女子にマイクロインフルエンサーとして、「Webサービスの最新情報を持っている」「オンラインではFacebookアクティブ率が高い」「交友関係は広いことからオフラインでの影響力も期待できる」の3つの資質があることを示しましたが、CA女子最大の強みは「マイクロインフルエンサーの多さ」です。ただのマイクロインフルエンサーであれば他のネット企業にもちらほらいるでしょうが、マイクロインフルエンサーの集団を見つけることは困難であり、CA女子はマイクロインフルエンサー集団として希有なポジションを獲得しているといえます。 

特にFacebookにおいては、フレンドがサービスを使っているのをウォール上で見る露出機会の多さが、そのサービスへのCVRにダイレクトに寄与する傾向にあると思います。こうした「一人ではなく複数人からのレコメンド」はサービスを利用し始めるハードルを相当に下げます。

F1ターゲットのサービスはCA女子から仕掛けろ

上記のような「F1のマイクロインフルエンサー集団」というポジショニングを活かしたプロモーション事例の好例としてmy365が挙げられます。プロダクトの良さもありますが、学生やCA女子などのマイクロインフルエンサー集団の盛り上げによるプロモーション施策が大きな成功要因であると思う。my365がCAではなく他のネット企業の内定者によるプロダクトだと、ここまでDL数が伸びてはいなかったのではないだろうか。

集団マイクロインフルエンサーとしてのCA女子は、F1をターゲットとしているWebサービスからするとプロモーションツールとして喉から手が出るほど欲しいはずである。現状ではCAは芸能人ブロガーを囲っているが、芸能人ではなく素人起点でのプロモーションをしたいというニーズもあるはずである。

私があした会議に招集されていれば、「CA女子のアドネットワークの事業化」を提案していたでしょう。経営判断上、NGである確率は高いでしょうが、マーケットからのニーズは相当強く、確実に売上を立てることができるでしょう。

CA女子のアドネットワーク化の実現可能性は低いので、F1ターゲットのサービスを仕掛ける場合には、彼女たちと仲良くなって、使ってもらうのが現実的な選択肢でしょう。スタートアップの場合だと、CAVから投資を受けるとCA女子がテストマーケティングに協力してくれることもあるらしく、CVCならではの価値を提供しているといえます。

以上の理由からCA女子はWebサービスにおけるプロモーション起点として最適であり、結果的に彼女たちが頻繁に使うサービスはマーケットに浸透していく可能性が高く、結論として定点観測スポットとしても有用であるいえます。

佐々木俊尚氏ではなくCA女子が最適な理由

佐々木俊尚氏はインフルエンサーの代表としてのメタファーであり、氏を個別に批判するわけではございません。氏がtwitterなどでサービス紹介をすると、サービスの会員数が爆発的に伸びることもあるようです。認知を上げるには氏に代表されるインフルエンサーの力はまだまだ強いといえ、認知施策としては会員数という数字に大きく貢献しているといえます。

一方で、tech waveで話題になったインフルエンサーより「仲のいい少人数グループ重視」の時代へ 書評「Grouped」の話の具体例として、今回のCA女子の話が適用できるのではないでしようか。「大半のコミュニケーションは親密な数人が相手」といわれる通り、親密な相手からのレコメンドはインフルエンサーからのレコメンドよりもCVRが高い傾向にあるのではないかと思います。

サービスを利用し始める起点に寄与するのみならず、 お互いが親密だからこそ継続的なコミュニケーションがあり、サービスに関する継続的なコミュニケーションや露出機会が増え、結果的にサービスへのアクティブ率が上がると思われます。

よってサービスの認知だけではなくアクティブ率を上げることを視野に入れると、「CA女子のようなマイクロインフルエンサーが起点で少人数グループで露出機会が多い」方が、「佐々木氏のようなインフルエンサーの一発」よりも効果があるといえるでしょう。

インフルエンサーからグループコミュニケーションに影響力が徐々にシフトし、トラフィックもオープンからクローズドへという流れは確実に今年のトレンドになると思います。先述紹介したPathは筆者界隈ではユーザーが増えてきており、リリースの噂があるグループチャット系サービスにとっても追い風となるのではないでしょうか。



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