師走なので毎年恒例のThe Startup VC of the Yearを。今年は「IPO」「注目協調出資」「単独(リード)」の3部門に分けて整理します。昨年までの記事はこちら。
2013年度:GCPが受賞(記事リンク)
2012年度:ITVが受賞(記事リンク)
*各表はクリックすると拡大して見れます。
最多IPO数はサイバーエージェントの6社(調査対象13社)
2014年主要インターネット銘柄の上場案件13件の株主を調査(*イグニスは外部株主いないため割愛)。
意外なことに?最も上場社数が多いVCはなんとサイバーエージェント本体となりました。カヤックやロックオン、セレス(シーエーモバイルによる投資)のようなだいぶ昔に投資した塩漬け案件が上場。元子会社のVOYAGE GROUPEの上場もあり、最多の6社の株主に顔を出す結果となりました。
その他では順当にジャフコ様が強い。gumiの100億リターンは記憶に新しい(というか昨日上場でした)。
後述の未上場投資案件部門で顔を出していないDGインキュベーションやアーリーステージ中心の投資スタンスのインキュベイトも顔を出しています。
2014年人気銘柄への協調出資案件はGCPが4社で一番多い
2014年は「ニュースキュレーションアプリ」「C2C」が二大トレンドでした。こうした人気銘柄には多くのVCが殺到しています。二大トレンドと個別で大型調達で株主数が多かった8社を調査対象としました。人気銘柄に投資できるのはVCとしての競争優位性の証の一つといえるかと思います。
この中で存在感を発揮したのがGCPでした。厳密にいえば追加投資で少し入れたランサーズも含めると4社。スマートニュース、ユーザベースは2013年以前の投資の追加投資です。抑えるところはしっかり抑えている印象。
他にここで存在感のあったプレイヤーはWIl、KDDI、ジャフコといったところ。意外なところでフォローではあると思いますがコロプラも2社に投資。
その他単独投資やリード案件はジャフコ様が一歩優位?
最後にシリーズA以降で単独投資やリード案件が多い注目VC10社を紹介。
2015年以降の期待感があるのはジャフコでしょうか。本誌注目のuuumやなんだかんだで上場観測のあるロコンドに張る一方で、アオイゼミやライフイズテックというEdTech関連にもなぜか張っています。ジャフコ様は案外EdTechがお好きのようです。
ニッセイやWILは独自路線でリード案件を取っている印象。グローバルブレインはスナッピーなど古豪案件に投資しつつも、表に記載していませんが筆者から見るとこれは張らないなというよくわからない案件も多い。
B DashはiemoのDeNAへの売却もありつつ、シードやアーリーステージでも存在感を増していると聞く。
読者の皆様からの投票、お待ちしております!
以上の上記3部門から2部門以上で存在感があるもしくは顔を出しているVC9社が、2014年の新規投資および上場や売却でのリターンを確定させたバランス良く活動したVCとして2014年度The Startup VC of the Year読者投票にノミネートしました。
過去二年は僕が独断で決めていましたが、今年は敢えて読者投票にトライします。200件以上の投票数が集まれば結果を開示します。組織票はやめましょうね。
今年はファンドリターンシリーズなど、本誌はVCの皆様に嫌われそうなコンテンツを充実させてきましたが、読者の目にはどのVCが良いVCと映るのでしょうか。
それでは皆様、投票お待ちしております!
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