2014年、動画メディア過信の罠

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2014年はどうも動画が熱いと言われていますね。ツールとしてのSnapchatやVineの凄まじいValuationから、従来の記事ベースのメディアに取って代わるUpworthyの勢いなど。その波は僕らのような個人メディアにも押し寄せていて、「そろそろ動画コンテンツもやらないとヤバいな」というモメンタムを感じる今日この頃です。

僕も漠然と動画も取り組まなアカンなと思っていたのですが、大学時代の先輩にこんなこと言われて気づきました。

お前のコンテンツは動画に向いていない。テキストで読んで思考したい人が多いであろうコンテンツだから、動画よりもテキストが向いていると思う(先輩談)

一理あるなと。

当たり前のことですが、動画に適したコンテンツとそうでないコンテンツがあります。この記事によるとupworthyでバズったコンテンツは共感され、感情を生むコンテンツ。「癌により余命数ヵ月と宣告された17歳の少年を追った」記事を紹介しています。

たしかにエンタメ要素が強い動画が「ワロタ」とシェアされまくるイメージは沸きますし、感動的な物語がシェアされているのをごく稀にソーシャルメディアで見かける気がします。ジャパネットタカタモデルのYou tuberを多く抱えるuuumの紹介も以前本誌ではお届けしました。

しかし、ビジネスコンテンツと動画の相性は良いのか。そこまでバイラルするイメージは正直沸かない。ブランディングの一種だとか、幅を広げるためにやってみるのはアリだと思いますが、動画に適したコンテンツはどんなコンテンツなのかを試行錯誤しながら考える必要がある。ビジネスでもschooのようなコンテンツは動画に最適化されていると思います。

ということで動画は決して万人に向けた金脈ではないというのが僕の見解です。周囲に動画について聞いてみた感触として「わざわざ再生する敷居が高い」という声が多数あり、僕自身もupworhtyやdropoutを覗いてみたものの、正直記事を書くためでなければ再生するモチベーションはなかった。おそらくソーシャルメディアで複数の知り合いが共有しているのを見て、「見てみようかな」と重い指が動くという感覚です。

貴方のメディアの動画戦略を聞かせて下さい。

そんな質問が2014年の上半期で飛び交う気がしていますが、自分が持つコンテンツの何が動画に最適なのか、どうすれば最適化できるのか。ツールに降りまわされず、ツールに最適なコンテンツをupdateする努力が我々には求められるでしょう。僕も動画コンテンツについては考え続けていますよ。

あ、日本でもこんな動画メディアが立ち上がりましたね。スポーツはテキストより動画ですよね。

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