DeNAのマンガボックスのグロースハックが巧みな件

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非ゲームの新規事業を着々と進めるDeNA。コムが転けた後、教育事業アプリゼミなど新規事業に相当から入れてますね。HP久々に見たらもはやmobageの会社とは思えませんでした。そんな中、無料漫画アプリのマンガボックス200万DL突破したようです。

スクリーンショット 2014-01-08 17.13.21DL数はTVCMやらmobageやらブーストやらやってるのかもしれず、コムの末路を見てもDL数が成功に直結すると言えないのですが、アプリを使ってみてけっこういい感じだなと思ったんですよね。

ブラウジングがだいぶスムーズで、非常に読みやすい。マンガボックスはジャンプみたいなノリで毎週15巻くらい更新されて無料で読めます。従来の電子書籍ではサンプル号は無料で読めて、その後従量課金されるスキームが多いように思えますが、毎週無料で読めるのは良いですよね。

マネタイズは電子書籍なので従量課金とかその内いかようにもやりようはあると思います。最初はとにかくDL数を稼いで認知を広め、毎週無料で更新されることで継続率を上げる。継続率が高いある程度のユーザーの母数が集まってから、従量課金を導入するとかかなあ。

マンガの電子書籍はすごく大きな市場とはいえませんが、ガラケー時代は電子書籍のほとんどがマンガですし、電子書籍銘柄でパピレスとか上場してますので、上手くやれば数十億円の売上と版元との契約関係次第でしょうが比較的高めの利益率が見込めるのではないでしょうか。

アプリを触ってみて思わず、やってしまったのがこれでした。

スクリーンショット 2014-01-08 18.04.24号によってですが、次号を読みたければソーシャルメディアでシェアすれば読める。という仕組みです。僕は懐かしく「シュート!」を読んでいたのですが、続き読みたくてtwitterでシェアしちゃいましたね。

ソーシャルメディアでの拡散で認知を拡げるって定石なのですが、twitterやFacebookにも投稿を連携できるCGMサービスも増えていますが、毎回Rettyのような投稿をソーシャルメディアに連携するのは心理的に嫌だというユーザーはけっこう多いと思います。サマリーは自然に右カラムにwantとかしたら表示されますがね。

通常のCGMの場合であれば承認欲求くらいしかソーシャル連携する理由が見当たらないのですが、マンガボックスの場合はシェアすれば次の号が読めるというユーザーの直接的な欲求に訴えかけていて、これは仕組みとして上手いなと思いました。

マンガボックスには取扱書籍数を増やして、頑張っていただきたいですね。


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