社内SNSのTalknoteが利用者数1万社の突破とリード・キャピタル・マネジメントからの2億円の資金調達の実施を2013年10月21日に発表した。Talknoteは海外でいうとYammerに近しい。尚、Yammerは既にMicrosoftに約12億ドルで2012年に買収されている。利用者数増加の数字は下記。
今後3年内に10万社の導入を目指すとしている。尚、有料版は月額380円、980円、1,980円の3つの料金体系となっている。トークノート株式会社代表取締役小池温男氏に事業数値やクライアントの傾向などを伺った。
ユーザー数ベースでの課金率は20%を超えています。法人版のリリース当初は飲食系クライアントが多かったのですが、現在は5%程度。IT系のKDDIのmedibaやノボット、オークファンなどから観光地の土産物屋さんまで幅広い業種のクライアントにご利用いただいています。
ちなみにmedibaは某大手社内SNSを2年契約して2年分のお金を支払ったにも関わらず、それを1年半分くらい捨ててTalknoteに切り替えてくださっています。今後マーケティングではtwitterなどバイラルしやすいソーシャルメディアに力を入れていきたいと思います(小池氏)
そのtwitterではTalknoteに関するこんな書き込みもある。
スターバックスやディズニーのような共通の価値観が浸透していて、自然といいサービスができるような会社にしたいと思います。Talknoteを自分たちでも使ううちに自然と共通の価値観が浸透していい会社になっていく。この竹下さんも入社2ヶ月ですが、2ヶ月でここまでのサービスを提供できるようになっているのも、日頃のTalknote上でのコミュニケーションで共通の価値観が浸透しているからかもしれません(小池氏)
リード・キャピタルのTalknote投資担当である谷本氏・鈴木氏のコメントは下記。
Talknoteの魅力はとにかくその使いやすさにあります。当社からの資金を顧客層の拡大に役立てていただきと思っています(谷本氏)
社内SNSのポテンシャルマーケットはありトレンドとして今後も成長が期待ができ、登録企業数および課金企業数が増加しており、さらなる成長が期待できます。過去の会社経営の経験をフル活用して、実績をあげている小池社長の手腕にも期待をしています(鈴木氏)
2013年9月末に実施されたSVS8の講演でも、法人向けスタートアップとして筆者はTalknoteを紹介していた。ユーザベースのSPEEDAなどもあり、月額課金での法人サービスは導入社数を堅調に伸ばして行ければ手堅い成長が見込まれる。
実はTalknoteは法人向けサービスとして2011年6月にピボットする前に、2010年5月にコンシューマー向けのメッセージングサービスとして出発したのが始まりだ。筆者はその時に利用し、交換日記のようなコミュニケーションに新鮮味を覚えた。当時から約3年半、こうして大台まで伸ばしているところを横目で見れると感慨深いものだ。
今度どのように導入企業社数を伸ばし、売上を上げていくのか。スケールしていくと人力での営業に頼る訳にもいかない。ここはオウンドメディアによるインバウンドマーケティングなどが機能するはずで、法人向けwebサービスとは特に相性が良いとされている。最後に、こちらの記事を参考までに。
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