Facebook上の誕生日メッセージはマーケティングの良い機会である

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ども。本日で29歳になりました。本誌は29歳の抱負とかを書く自己満足ブログではないので、誕生日にまつわる皆さんに役立ちそうなネタを。ここ数年Facebookがすっかりインフラと化し、誕生日にはFacebookのウォール上に「おめでとう」テロを受けるという現象が珍しくないご時勢です。僕は誌面上はクールな人間に見えますが、実は感情で動く人間であるため、メッセージをいただけるのは嬉しく思っています。

しかし一番嬉しい理由は、どういう人がどういうメッセージをくれるのかという人に基づくマーケティングデータが脳内に蓄積できる点です。ということで本稿ではFacebook上で誕生日メッセージを送る人と送られた人の傾向を分析し最適解を考えます。本稿は恋愛工学にも応用できるであろうため、是非藤沢所長にも一読いただき、メルマガで紹介していただきたいですね。

*こんな分析を誕生日最中に発表するとメッセージが減りそうな気がしますが、気にしません。

メッセージを贈る人の性質:営業型とマーケティング型

僕たちは毎日のようにPCでFacebookにログインした際、右カラムに赤文字である「○○さんの誕生日です」に対して反応すべきか無意識下に悩まされます。ちなみに僕はほとんどウォールに書き込むことはなく、その比率は全フレンドに対する5%以下でしょう。僕が書き込む際は、①近々会う予定がありそう、②この人絡むと面白そう、③気の利いたコメントを思い付いた、などが理由として挙げられます。知人の方は知っての通り、僕は営業力は低くズボラなのです。インバウンドで来たものに対応する。という感じ。

実際に僕に書き込んでくれた方や、普段ウォール上で他の方への書き込みが多いように見受けられる方の傾向を分析すると下記となります。

■誕生日書き込みメッセージに見る人々の傾向

1:営業に強い型

「おめでとう!」などの定型文のみ書き込む。送っている人の数は多いと推測される。まめであり、多くの人と円滑な人間関係を構築することを得意としそう。

2:マーケティングに強い型

「おめでとう!」以外に気の利いたメッセージが入っている。他の人と何かしら差別化をする必要性や、相手に印象を強く残す工夫を凝らそうとする。多くの人というよりかは少数の人と親密な関係を築く傾向に「やや」あるが、営業にも強く(多くの人にメッセージを送りつつ)かつメッセージも気が利くマーケティング力がある方もいる。

書き込む側からすると、Facebook上での相手の誕生日というのは1年で唯一オープンなアプローチが許容される貴重な機会です。異性にいわゆるザオラルメール(注:恋愛工学用語で一旦継続的な関係ではなくなった異性に「遊ぼうよ」などの一斉メールを送ること)を送るよりも、気の利いたお祝いの書き込みをした方が、高いCVRが見込めるでしょう。定型文よりオリジナルな文章です。特に女子はオリジナリティに弱い。はず。30秒考える時間をアドオンすれば良いだけです。書き込む内容もそうですが、実は最大の差別化になるのは個別メッセージだったりする。とは思いますが。

僕はメッセージを送る際は上述の通り2の送るのであれば気の利いたコメントを入れるマーケティング派です。振り返るとこのユーザー行動は年賀状に気の利いたコメントを入れられるか否かと関連がありそうです。高校二年生くらいまで年賀状を書いていた気がしますが、僕は1つ1つコメントを考えていた覚えがあります。当時からマーケティングマインドがあった。。ということにしておきましょう。

メッセージ受ける側:気の利いたコメントでCVRを高める

受け取る側にとって前提として考えるべきなのは、書き込んでくれた方は自分に対して最低限の好意は持ってくれているに違いないということです。最低限というのは、Facebookフレンドを切られない程度には。という(笑)

受け取る側の対応も3パターンあります。

■誕生日メッセージを受け取る際の反応パターン

①メッセージに一つずつコメントでレス
②メッセージにとりあえず「いいね!」だけする
③メッセージを返すのが面倒なため、一括で「29歳になりました、ども」とだけ投稿する

最も丁寧な最適解は①②③全てやることです。特に①はめんどくさいため、①ができるか否かで受け取った方にもマーケティングマインドがあるか否か判断できます。メッセージを書き込んでみたものの、①も②もリアクションがなかった。ということは誰しもが経験したことがあるでしょう。①か②をした方が確実にその方の印象は良く、何かあるとリピートされやすいと考えられます。

そして大事なことなので強調しておきますが、メッセージを書き込んできてくれた人は最低限の好意があるはずです。その状態から気の利いたコメントでも返せば、最低限お茶にくらいは誘ったら来てくれるはずです。もう一度言いますよ。最低限お茶には来てくれるはずです。お茶ぐらいなら構わないわよという暗黙のサインをどう活かすかはあなた次第なのです。これがFacebookがもたらした、好意の可視化の一例です。

誕生日パーティーは合コンより出会い効率が格段に良い

Facebook上での誕生日メッセージの話を展開してきましたが、誕生日という点に話を拡げると、リア充な方々の間では大人になっても「誕生日パーティー」というのが存在するようです。僕はパーチー嫌いなので1年に1回も行かないのですが、先日市場調査を兼ねて1試合参加してみました。調査結果を共有しておきましょう。

■出会い効率:誕生日パーティー>>>合コン

①:Aクラスの友達はAクラスという仮説(出会いの質の担保)
②:会費制なため男性にとって合コンより会計が優しい
③:出会える人数が多いためCPM(Cost Per Meet)が低減できる

しかし一方で合コンの場合は2-3時間目の前の相手と戦う時間を購入できるわけですが(稀に割勘となりますが)パーティーの場合は流動性が高いため、会話し続けるに足る本人の魅力がより重要になります。

■誕生日パーティーと合コンの流動性の違い

1:誕生日パーティー

他人に積極的に話しかけるコミュニケーション力や、仲間からのスルーパスを引き出す力、本人の会話力による個の力がないと目の前の対戦相手はすぐ他のところに行ってしまう。魅力的なコンテンツじゃないと上位表示もクリックもされないSEO的な発想に近しい。広告を貼って臨戦モード、ではなくオーガニックな状態からの自然流入が見込めるという観点でも、SEOという比喩を使いたい。

2:合コン

良くも悪くも数時間は目の前の相手と戦う。男性は奢りないしは女性より傾斜がかかる会計により、その権利を購入できる。広告でいうとリスティング広告に近しい。

流動的な動きに自信のある方は誕生日パーティーは良い戦場といえる。クラブでの熟練プレイヤーであれば、余裕であろう。

事例:マーケティングマインドのある誕生日メッセージ

最後に事例をご紹介。まだ午前中なので今後もメッセージが増えてくれると期待しておりますが、印象に残ったメッセージを事例として紹介します。(これはウォールに書き込まれたものなので、私信公開には当たらないはず…汗)

スクリーンショット 2013-09-13 10.33.4729歳ということでニクと掛けてくるとは、肉会のやりすぎなんでしょうか。なんのレポのことかわかりませんが、ありがとうございます。

スクリーンショット 2013-09-13 10.33.31流石大御所のマーケターは違いますね。書き込みではなく、タグ付けです。皮肉ながらにこうしてエンゲージメントの形成を図るのでしょうか。

僕の感覚値ではフレンド数の10%以上からメッセージが来ると人徳があるというか、いわゆる名刺交換だけの人とあまり繋がってないというか、このフレンド数はそこそこ活きた人脈なんだろうなとその人を見て感じます。(僕の場合はメディア・プレミアム=そのうち書いてくれないかな…というのも含まれてしまう気もしますが)10%未満の人は人気がなかったと自覚しましょう。

誕生日にはAmazonのwish listを作るのが流行っていますが、僕は欲しいものはありません。言葉を扱う仕事をする僕が欲しいのは、気の利いた言葉です。ということで、気の利いたメッセージをお待ちしております!

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