100本以上のインタビュー記事を書いて感じたこと

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最近、インタビューがめちゃくちゃ多かったので、備忘録がてら振り返り。おそらく独立前からも含めて、100本以上のインタビュー記事を書いてきたと思うのですが、その棚卸しと、質を上げるにはどうすれば良いか今一度思考します。ライティングという観点で昔書いたことがありますが、今回はインタビューという観点に焦点を当てます。

参考:フリーランスライターとしての僕なりの表現方法と心掛けていること

■事前準備はすべきか否か

これはケースバイケースで、堅めの取材の場合は質問項目を事前に送るようリクエストをいただく場合もありますし、アドリブで即興でやる場合もあります。できるだけ事前準備はできたに越したことはないでしょうが、物理的に毎回は厳しいですし、先入観を持たずに行く方がいい場合もあります。よって僕はアドリブ派です。これは人によると思いますので、事前準備をしろとかしないとかいう議論は不毛な気がします。

■インタビューの最中に必要なスキル

1:質問力(相手の魅力を引き出す力)
2:相手の話を遮る力(会話のリズムを作る主導権を握る力)

質問力。というとありきたりですが、要は取材の目的というのは対象者を魅力的な言葉で飾って世に紹介すること。だと思いますので、相手の魅力を引き出さないことには始まりません。ありきたりの無難な言葉しか引き出せないのは、対象者の責任だけではなく、聞き手の力不足でもあります。

ライティングに関して書いた記事の中での「強い表現」にあたる部分でもありますが、対象者からオリジナルな言葉を引き出すことが大事だと考えています。なので僕は毎回脱線に脱線を意図的に重ねるわけです。

相手の話を遮る力。というのも実は重要。あくまでインタビューであり、キャバクラではないので、相手の好きなように喋らせておけば良いというわけではありません。一方的に喋り続ける人なのか、会話を成立させるつもりがある人なのか。この辺でコミュニケーション力の一端が垣間見えます。やはりオラオラ的なずっと喋ってる方相手だと疲れます。

聞き手としては記事を構成する要素が欲しいわけなので、一方的に相手を喋らせて主導権を握らせるのはあまり良くないかなと思います。きっちりとしたファシリテートで、聞きたいことを隅々まで掘り下げて聞くことができると、強い表現がいくつか見つかってきます。交通整理する力が必要。

■最高のインタビューの完成系とは

わりといい記事に出来そうか否かというのは、インタビューが終わった際の手応えから乖離することはあまりありません。インタビュー後は僕の場合はメモの言葉を整理して構成を作り、言葉を足したり削ぎ落したりするだけです。相手の魅力を最大限に引き出すことができた。と感じられたときは質が高い記事を書けそうな手応えがあります。取材対象者との相性もあります。

相手によって質にバラツキがあるのはプロとしてダメでしょうが、いかに取材対象者を好きになれるか。相手に興味を持てるかが大事。その状態になると、聞きたい。もっと知りたい。という思考回路にハマり、良い質問ができ、相手の奥にある引き出しから良いネタを引き出せる確率が上がります。

インタビュー「記事」という観点では、取材を受けることが多い方だと他のメディアでも似たり寄ったりな内容になってしまいがちだと思うので、この表現、この切り口は良い意味で他にない!という記事に仕上がれば、良い仕事だったと言えるのではないかと思います。なのでどこにでもありそうなインタビュー記事には絶対にならないよう、今後も心掛けていきます。

あとは時間との戦いでもあるので、時間の余裕は持っておいたほうがいいなと最近は切に感じています。最低1時間は欲しい。

相手に興味を持ち、相手を思いやり、相手を引き出す。自分のことではなく、その最中は相手のことをどれだけ考えられるか。惚れやすい人が向いているのではないでしょうか。僕は惚れにくいので、この点は課題ですね…。

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