Facebook恋愛とLINE恋愛のメリットデメリット

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「LINEの既読」がラブソングの歌詞になるご時勢、FacebookとLINEはもはや恋愛インフラといって過言ではない。FacebookとLINEを使った恋愛戦略に関して、The Startup独自調査により仮説を立てた。前提条件として、我々ネット業界の人間がとるべき戦略を元に、メリットデメリットを洗い出す。

結論としてはFacebookとLINEの比較においては、Facebookの方がハイリスクハイリターンな要素が多い。米国の離婚の証拠の3割がFacebookという説にも納得できる。

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Facebookでは(余分な)多くの情報を取得できる

自分でネット業界で相手もネット業界である場合(上図の第一象限)。何かしらで出会った後に、Facebook申請が来る確率が高い。Facebookで繋がった後、それなりにお互いアクティブに投稿していれば、直接会っていなくても、相手がどんな人なのかわかってくる。

■恋愛初期フェーズ

初期フェーズにおいては「いいね!」が効果的だ。相手の投稿で相手のことを知り、「いいね!」しておくだけで、相手から勝手に自分に好意があるのかな?と思わせることもできるだろう。

恋愛のバリューチェーンは「出会う⇒気になる⇒いい感じになる⇒告白する⇒付き合う」であるとすると、「気になる」の部分を、「いいね!」において心理的に操作できる機会があるのがFacebookだ。これはLINEのタイムラインではまず起こらない。初期フェーズでは相手のデューデリジェンス(写真や性格などの精査)も兼ねて、Facebookは非常に有効である。

■恋愛中期フェーズ

Facebookメッセージなどでやり取りをすると「既読」や「オンライン中」が気になるようになるフェーズ。「オンライン」でレスがないと凹んだりすることもきっとあるだろう。

■恋愛末期フェーズ

相手の行動が気になってしまう。悪い例を列挙すると下記。

・この投稿、なんなの?一緒に映ってる女は誰?
・親しげにコメントしてるこの女は誰?
・28時にログイン5分前とか、他の女と一緒にいるんでしょ?
・この新しい女友達は誰?合コン?

相手のことが好きだからゆえ気になってしまう。末期と書きましたが、これらの項目が気になったり、こういう感情があれば、相手のことが好きだといえるのかもしれない。この末期の心理は誰も口に出さないだけで、けっこうあると思う。

LINEは情報の非対称性の演出においてFBより有利

Facebookと異なり、LINEはSNSではなくメールの代替ツール。Facebookは友人情報や自分の投稿などにより、自分がどんな人間なのかオンライン上で少し分かってしまう。逆にLINEではそういうリスクはないため、情報の非対称性を演出するには効果的だ。不倫を楽しみたいスタートアップ経営者などに最適なツールといえよう。

また、LINEはスタンプにより、ガラケー時代の「デコメ」のように、男性のモチベーションをコントロールすることもできる。我々が学生時代に女性からデコメを送られると、これは何かしら意味があって脈アリではないかと、勘違いしてテンションが上がったように(私だけではないはずだ)テキストだけでなく、スタンプの多用による感情表現により、男性の勝手な勘違いを誘発できるはずだ。

LINE既読無視よりFB既読でオンラインでレスなしがキツい

以上を踏まえて、Facebook恋愛とLINE恋愛のメリットデメリットを整理する。

■Facebook恋愛のメリット

・相手に関する多くの情報を知ることができる
・投稿に対する「いいね!」やコメントで距離を縮めることができる
・ゆえに次に会う機会などの口実を作りやすい
・「共通のフレンド」をダシにグループでのアポが取りやすい
・総括すると上記の要素から「さりげなく」仲良くなれる

■Facebook恋愛のデメリット

・相手に関する余計な情報を知りすぎてしまう
・連絡を取る機会が多いとログによるレコメンドロジックで相手の情報が常に上位表示されてしまう
・総括すると嫉妬の温床になる

■LINE恋愛のメリット

・メアドの交換にすぎないため、Facebookと比較すると余計な情報を知ることがないがゆえに、情報の非対称性を演出できる
・スタンプによる感情表現で男性を勘違いさせることができる
・狩猟民族の肉食系に向くツールである

■LINE恋愛のデメリット

・相手に関する情報を知れないため、次に会う口実を自然に演出しにくい
・Facebookと比べて繋がっている感が希薄なため、1度会って交換しただけだとすぐに忘れ去られる。存在のリマインド(CRMツール)的にはFBの方が優れている

上記を踏まえた上で、相手がネット系か非ネット系か、そして今後どういう関係になりそうであろうかを初見で見極め、どのツールで繋がっておくのかを判断できると良いであろう。

特にFacebookはハイリスクハイリターンであり、「LINEの既読無視」よりも「Facebookメッセージが既読でオンラインなのにレスなし」の方がよほどキツいであろう。Facebook恋愛は慎重に。付き合っていても、別れていても、それ相応のリスクがある。リターンが大きいのは初期フェーズだけかもしれない。しかし、リスクのないところにリターンもないのが事実である。

酷な話ではあるが、各ツールの特性を踏まえた上で、どのツールで繋がるかを個別案件に応じて判断すべきであろう。本気で成功確度を高めたければFacebook、遊びならLINEという使い分けが適切ではなかろうか。

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