「本質的な」ソーシャルリクルーティング事業とは?「パーソナルエージェント」たちと共にこの事業へ参入表明。

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最近、ソーシャルリクルーティングの話題を見かけることが多々あり
どういうサービスを手掛けているかなど少し調べてみた。
今回は特定の会社の事例は上げませんが
「現状のソーシャルリクルーティングと言われているもの」と
「私が考える本質的なソーシャルリクルーティング」にかなりの乖離があるため
記事に記しておこうと思います。
*ソーシャルリクルーティング=長いのでSRと以下略記。

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■1.現状のSR
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twitterやFBが出てきて、人や社会との繋がり方に新しい選択肢ができましたよね?
就職活動にもお応用できるんじゃないですか?
企業はまずFacebookページを作ってそこで求人もやりましょう!
学生はもっとリテラシーを磨いて今までアプローチできてなかった「ダイレクトなOB訪問」など
どんどんソーシャルメディアを活かしてソー活しよう!

ちらっと調べただけではこの程度の話であり
昨年の「Facebookページ作れば新しいマーケチャネルになって売上も少し上がるんじゃね?」
「ソーシャルメディアコンサルタントに頼もうぜ!」
的なトレンドの焼き直しに見えます。

SR業者=ソーシャルメディアコンサルタントと同様の立ち位置で
「中間業者」として求人側と求職側のリテラシーをアグリゲートして課金する。
そんな構造に見えてしまいます。

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■2.「本質的な」SR構造とは?
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▽求人側

1.流通チャネルの増加
2.詳細なデータを元にしたマッチングの精度の向上
3.人材獲得コストの大幅な低減
この3点が主な利点だと思われます。

「自社HP」「紹介会社」「求人ポータル」の既存の3つに加えて
第4の情報流通チャネルができたという点が大きいでしょう。
アメリカではLinkedinで十分なのかもしれませんが日本では未だ普及が十分ではなく
「ある程度の」普及の目処が立ってきたFBをベースとして考えるとよいかも。
という感じでFB+twitterを軸に考えている(らしい)のが日本のSRと思われます。

既存の「履歴書」や「紹介会社のヒアリング」よりも
FB上での人間関係やテイストやツイート内容から
自社とのマッチングを推測する材料が増えているため
初期スクリーニングでのマッチング精度の向上が見込めます。

仮にダイレクトマッチでtwitter経由での求人側と求職側がダイレクトマッチした場合
コストはゼロとなり、2のマッチング精度も相まって既存の採用の時間的コストも圧縮されます。

▽求職側

1.顔の見える企業の個人にダイレクトにアプローチができる

考えてみたらそれくらいなのですが
今までせいぜい自社HPの「社員の紹介」や顔の見えない相手に手紙やメールでの
飛び込み営業的OB訪問しかできなかったことと比較すると
その企業の人の人間関係やツイート内容が見れるのはとても興味深く
自分とその会社の人々との感覚がマッチするかがまさに肌感覚でTL上でわかるでしょう。

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■3.SRマーケットに「本当に求められる」機能とは?
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求人側求職側双方のリテラシーをアグリゲートすることでもなく
FBページで採用活動しましょう!ということでもなく
「企業の求人情報の流通チャネルをさらに拡げて求職者へのリーチを増やすこと」
これに尽きると思うのです。

双方のリテラシーもあるのですが
リテラシーがあれば「ノウハウを教えるだけの仲介業者」は必要ないはずであり
従来のポータルサイト的な「情報の流通チャネルを拡げるための仲介業者」に意味があり
その市場がまだ掘り起こされていないと私は考えます。

その「情報の流通チャネルを拡げるための仲介業者」とは誰でしょうか?
いわゆる「本当の仲介業者的な感じ」でFBやtwitter上でやっても
botっぽくなって限りなくCTRは悪く導入する意味がないでしょう。

ここで私が提示したいのは「仲介業者としてのパーソナルエージェント」という考え方です。

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■4.「パーソナルエージェント」によって流通チャネルが増えてマッチングの機会が向上する。
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「パーソナルエージェント」は私の造語ですが
リアルの世界でも「人材紹介会社」は業界に顔の効く個人がやっていることが多く
それをwebに置き換えたもの。立ち位置的にはそうなのですが中身は全く違います。
条件は下記2つ。

1.強力なコンテンツ力を持っていること(主にはブログかツイート内容)
2.それなりの影響力があること(「バズらせる」力)

この条件を満たしている人たちが

1.「とある会社のことについて記事を書き」
2.「まじこの会社いいね!学生だったら就職したいわ!と共感し」(←ここ一番重要)
3.「みんな、ここいいからマジおすすめ!」

とblogでの「会社紹介コンテンツ」を起点に
twitterやFBでそのコンテンツを流通させてバズらせることができれば
そのコンテンツや「その人がお勧めしている」という点に魅かれて
その企業を受けてみようという人が増えて
実際の内定や入社などのマッチングに繋がっていく。
と私は考えます。

一番重要なのは「パーソナルエージェント」と「その会社/プロダクト」の
価値観や考え方がマッチしていること。

例えば 「スタートアップ最高だぜ!」とか言っている私が
ある日何の脈絡もなく「トヨタに就職したいぜ!うおおおおお!」
とか言い出したら怪しいわけで。

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■5.パーソナルエージェント事業、実際に実験的にやっちまうぜ?(結構豪華メンバー)
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先月からこっそり上記の「パーソナルエージェント」に合う人を集め
採用に限らない「ソーシャルメディアプラットフォーマー」として
個人1人でどこかの企業の採用やブランディングを手伝おう!というのではなく
「1人のツイートよりも5人が同じネタをツイートしていた方がかなりCTRが上がる 」
という私の仮説を元に(なんと単純で当たり前な仮説・・・)
5人くらいでプロジェクトでどっかの企業を応援してみて
自分たちがどれくらいソーシャルメディア上で影響力があるかを測り
「プラットフォームとしての価値」を上げられるかやってみようぜ!

そんなキックオフmtgをして
基本的にはその場にいたメンバーには同意していただきました。
私自身は「プラットフォーマー」ではなく「プロデューサー」として
案件の獲得やディレクションをやってみたいと考えています。

同意は得たのですがまだ具体的な案件に関して営業をかけていなかったので
この場で営業してみましょう。

「ソーシャルメディアプラットフォーマー」の事業は多岐に渡るのですが
リクルーティング系の案件に関しては
「『リアル』ソーシャルリクルーティング事業」=RSR事業と仮称します。
(既存SRへのアンチテーゼです)

RSR事業の豪華プロジェクトメンバーは下記となります。

イケダハヤト氏
玉置沙由里(MG)氏
加藤たけし氏
西村顕一氏(Don’t be lameの人ね)

 

 

このソーシャルメディア界隈で著名な一般人?たちと
私、umekiがチームを組んで
「本当のソーシャルリクルーティングとは何か」を
マーケットに示したいと思います。

この発想の元となったのは、彼ら全員が私の前職のプロダクトである
ソーシャルアパートメント」に興味を持っていることを
twitter上で見たり実際に検討していただいていたりしたことがきっかけです。

西村氏は私がfavoter経由でナンパして内覧しましたし(今はSA菊名在住)
加藤氏は昔検討していただいていましたし
MG氏はこれから体験入居するかも?らしいし
イケダハヤト氏は「ソーシャルアパートメント、いいね!」的なツイートをよくみかけたり。

彼ら4人が一気に「ソーシャルアパートメントいい!」
と同じ時間帯とかに言い出したら一気にトラフィック増えるだろ。的な仮説でした。

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■6.RSR事業案件ケーススタディ
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思いついたのでケーススタディを。
リテラシーの高い方には最近おなじみの
伊藤ハムのFBページ「ハム係長」


この「ハム係長」とコラボすると面白いのではないか?と思います。

私もこの哀愁漂うハム係長にハマってしまい
完全にクリエイティブの勝利だとは思うのですが
このハム係長の「ため息」に下記の文脈が隠れていたら・・・
「(なかなかいい人材取れないな・・・)ぱふう〜ε=(公 )」

ハム係長は人事部の係長かもしれない。
(どの部門かの設定は見落としていなければなかったと思うのだが・・・)

おい、ハム係長、困ってるらしいぜ。
みんな、ハム係長のためにRTして採用手伝ってやろうぜ!

簡単にいえばそういうノリにならないでしょうか?

ただ単に「伊藤ハム」だと私や上記のチーム4人には接点がありませんが
「FBページで話題を呼んでいるハム係長を擁する伊藤ハム」であれば
伊藤ハム、リテラシー高いな。マーケティング部は面白いかもしれん。
自分もハム係長の企画考えてみたいし、大企業なのに面白いことやってるな。
おすすめできるかも!と「共感」して
「ハム人事部係長」を応援するというコンセプトで
RSR事業部がハム係長や伊藤ハムについてブログ記事を書き
それがソーシャルメディア上でトラフィックを生み
認知度はさらに上がり採用にも繋がっちゃうかも。

こういう「キャラものとのコラボ案件」はとても面白くてやってみたいですね。

ハム係長、ご興味がございましたらumekiまで
FBでもtwitterでもメールでもいいのでご連絡下さい。
ハム係長を課長に昇格させられるよう、お力添え致しますぞ。

ハム係長の事例はパッと見る限りは国内で最も成功している
キャラものFBページマーケの例と言えるかもしれませんね。
凝ったキャラ設定が素晴らしく人を魅了し
係長の努力がハムの売上数値にも反映されているのではないかと思います。

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■7.最後に・・・そういえば私はSRで転職したし採用もしてるよね?
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私は先月転職しましたが
sudaxさんという「パーソナルエージェント」のRTにより
求人者とダイレクトマッチして転職しました。
その後もFB経由で見ず知らずの人に逆ナン?されて
それが採用に繋がったりするなど
1人ではなく複数人採用に繋がっています(数字は未公表)

従来の紹介会社のフィーからすると
sudaxさんのRT1本が○○○万円の価値を生み出したと言えるかもしれません。
SRとはそういうダイナミズムがあるものであり
文字通り「値千金の一発」だったのでしょう。

私自身もSRの恩恵を受けているので
「sudaxさん並の1発」を意図的に生み出し
企業がより良い人をより少ないコストで獲得できる
そんな事例を少しでも作りたいと思います。

*あくまでRSR事業は個人的な趣味であり、本業とは関係ございません。
まずはモデルケースとして1、2本やってみたいと思います。



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