ようやく日本でもインスタグラムが完全にティッピングポイントを超えてきた。国内のファッション雑誌アカウントやブランドがこぞってインスタグラムアカウントを開設し、万単位のフォロワーを集めている。
かなり昔にこんな記事を書いたが、国内ではPinterestは一般層に定着しなかったし、今後また盛り上がるという流れにはならないと思う。
インスタグラムは以前この記事で下記を紹介したが、SWEETが別冊で特集を組むほど、女性モデルには浸透している模様。
1:やはり、圧倒的にシンプルでクールな世界観
日本国内でも写真アプリは山のようにあり、写真アプリで上場は無理だろと本誌ではしつこく警鐘を鳴らしてきた。
インスタグラムのマネタイズはこれからであり、その動向が注目されるが、国内の様々な写真アプリと異なり、インスタグラムの世界観は「圧倒的にクール」といえるのではないか。
自身がクールだと思えるアプリであれば、金銭的報酬がなくても「クールであること」に敏感な女性であれば使いたくなるのではないか。だからモデルに支持されるのではないか。デコレーション機能でデコって喜ぶのは女子高生か二流女子のすることではないか。
A〜Sクラス女子はデコレーションなどという余計な機能はいらない。フィルタ加工で十分なのだ。LINEのムーンくんが写真の片隅ではしゃいでいる必要はないのだ。
数多ある写真アプリの中でもインスタグラムのシンプルさは特筆に値する。様々な誘惑を乗り越え、「シンプルであること」がいかに難しいかを逆説的に考えさせられる。
2:投稿者がアーティスト気分になれる?
これが私のインスタよ。どう?
溢れんばかりの美意識の高さをモデルなどのインスタグラムからは感じ取ることができる。クールな写真を投稿することで、「素敵♡」という反応を集める承認欲求。ただ単に「ほっこりする写真」ではなく、「圧倒的にクールな写真」を投稿することで、まるで自分がアーティストや女優にでもなったかのような気分を享受できる。
あえて突っ込んでおくと、本家GQのインスタグラムアカウントは約120万(多分)のフォロワーがおり、投稿には万単位の「いいね!」が付く。一方のGQ_JAPANは2,300程度のフォロワーに留まり、僕もフォローしてみたのだが、編集長が出てくる写真が多すぎてウザかった。GQ自体は好きですが、GQの編集長をいいとは思っていない僕としては、編集長が出てくる写真がなければフォローし続けるのですが。その辺がGQ_JAPANのインスタグラムのフォロワーが増えない大きな要因なんじゃないかと思う。
3:読み込みが早くシンプルなゆえに再訪率と定着率高い?
投稿者側の心理を見ていきましたが、閲覧者側の心理を。僕も写真アプリはいろいろ見てきましたが、インスタグラムほど読み込みが早くストレスを感じない写真アプリはなかったんですよね。
最近は友人のみならず企業アカウントの投稿も増えているので(本国のブルーボトルコーヒーとかを僕は見ています)暇つぶしに見るのに、ストレスなく再訪しやすい。本題の「女性がハマるのか」に限らず性別関係ないですが、「ストレスがない」というのは超重要です。
最後にインスタグラムの立ち位置を確認しておきましょう。
プリクラ系写真アプリもたくさんあったかと思いますので、今回はバイネームでは出しませんが、「複雑さ」ゆえにインスタグラムの牙城は越えられないんじゃないかなと。
一度複雑化したものをシンプルにするのは難しい。
僕はインスタグラムからそんな学びを得た気がします。
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