シリコンバレーのスタートアップから「The Startupに寄稿したい」というオファーをいただき、通常では受け付けていないのだが本誌読者にとってジャンル的に興味深いだろうということで紹介する。グロースハック関連の話だ。
国内ではKAIZEN platformがPlanBCDでウェブサイト向けのA/Bテストツールを提供している。モバイルアプリでもA/Bテストツールは需要があり、そのシリコンバレーのプレイヤーであるApptimizeを同社のNikky氏の解説によりPlanBCDと比較し、その違いを紹介する。
注:梅木が寄稿文を元にThe Startup読者に向けた最適な内容に編集した
ウェブサイト向けとモバイルアプリ向けのA/Bテストの違い
上記の表にウェブサイトとモバイルアプリのA/Bテストの違いをまとめた。ウェブサイトは提供社の意志で簡単にアップデートできるが、スマホアプリはアプリストアへの修正申請を出し、申請許可を待つ必要がある。特にスマホアプリに関しては市場環境の変化が激しく、ユーザーの要望に対応するのにアップデートの申請許可が降りるのに時間がかかるのは命取りになりかねない。
ウェブサイトは提供社に編集権限があるから素早く改善しPDCAを回しやすいが、スマホアプリの場合はアプリストアが絡むため一筋縄ではいかない。
ApptimizeとPlanBCDとの違い
planBCDは本誌の読者であれば説明不要なため、詳細な説明を省こう。ApptimizeはシリコンバレーのスタートアップでY Combinatorで200万ドル資金調達している。アプリ開発者のみならずプロダクトマネージャーのようなプログラミング経験のない人でも簡単にアプリを修正することができるA/Bテストサービスを提供している。Vevo、Glassdoorなどが既にクライアントだ。
■planBCDの特徴
・UI改善のデザイン提案部分をまるごとクラウドソーシングで外注可能⇒運用コストを抑え、容易にテストの実施が可能
・分析:Visit、CV、CVR、改善率などの指数を含める改善率グラフ、サムネイル別レポート、CSVレポートとの3種類レポートを用意
■Apptimizeの特徴
・アプリのレイアウト・画像・スタイルなどすべてのビジュアル要素を編集可能
・プログラミング経験のない人でもPCでアプリを簡単に修正し15分で変更リリース可能⇒アプリストアへの変更申請を届ける必要がない
・修正内容を全利用者ではなく一部の利用者のみリリースことも可能
・分析:科学的な統計でテストの結果を計る
【本件に関する問い合わせ】
Apptimizeビジネス開発部 (Business Development Division)
nikky@apptimize.com (Japanese)
Lynn@apptimize.com (English)
URL:http://apptimize.com/
A/Bテストはウェブサイトよりアプリの方が重要性増す
寄稿内容は以上。ここからは梅木独自の見解。planBCDは主に現状はウェブサイトの改善を提供していると思われるが、たしかにアプリはアップデート内容を反映するのに審査に時間がかかる点はアプリ提供事業社には悩ましいだろう。ApptimizeのアプリのA/Bテストや改善を簡単に実施できるという点は需要があるだろう。
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