オーサーランク時代のSEO:ライター&メディアの2つの稼ぎ方

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オーサーランクに関するバイラルメディアの記事がバイラルしているようですね。

【速報】Google「被リンクからオーサーランクに移行する」SEO業者全滅か!?

2013年1月にオーサーランクに関する記事を僕も書きましたが、恐ろしいくらいバズってないですね。

AuthorRank導入によるスター・ライターとコモディティ・ライターへの棲み分け

この記事はオーサーランクよりも結局「スター・ライター」と「コモディティ・ライター」論に終始しているため、オーサーランクを本稿で再考。オーサーランクとは「その記事を書いた著者によるランキング」のことで、WEBで1本も記事を書いていない人が書いた記事か、僕のように千本くらい記事を書いていて、各記事がそこそこ読まれている人だと、後者が書いた記事が信頼性が高いとGoogleに判断され、検索結果の順位が有利に働くという話。

■前提:オーサーランク時代の整理

1:今までより被リンクが効かなくなる
2:「誰が書いたか」が重視される

冒頭のバイラルメディアの記事はSEO業者オワタ的な過激な論調で終わっていますが徐々に移行していく感じでしょう。

外部対策での被リンク売りを中心としたSEO事業は今までのように成り立ちにくくなるのかもしれません。しかし企業(広告主)が特定のキーワードで検索結果で上位表示させたいという需要自体は変わらないはずです。

オーサーランクが重視されるようになれば、我々書き手プレイヤーに有利な時代が来ますが、ライターの中にも「自社メディアを持つ人」「他社メディアに寄稿する人」の2種類に分かれ、変化に対応したり広告枠を売りやすいのは前者のプレイヤーであることは明らかです。僕は前者としてThe Startup、後者として現在は東洋経済オンラインというポートフォリオを組んでいます。

オーサーランクへ移行する時代でのライターの稼ぎ方を2つ紹介します。

1:成果報酬型広告(記事・バナー)販売

広告主からするとこれが一番リスクが低くて良い商品でしょう。

何百本も記事を書いているとビッグからミドルワードで検索1ページ目に入る記事を偶然生産できることもあります。

例えば、The Startup史上最もPVを獲得した記事は実は街コンの記事です。ソーシャルで大してバズったわけではないですが「街コン」で検索結果5位です。記事を公開してから4-5ヶ月後に1ページ目に入り、そこからずっと1ページ目にいます。「街コン」の検索クエリはそこそこあり、記事への流入も毎月そこそこある。この記事は広告による収益機会があります。実際に街コンの事業者から広告出稿をいただき、マネタイズできています。

こうした記事公開から数ヶ月後の流入の数字を見て、その記事を広告商品化することは、他社メディアに寄稿していたのではタイムリーに数値も見えないため、オウンドメディアを持つ書き手にしかほぼできないことです。アクセス解析を毎日モニタリングした上で、当たった記事の潜在広告主を思い浮かべ、営業を掛けられるないしは代理店経由で販売できる商売センスが必要です。

ビッグワードで当てて、1ページ目以内に入り、従来のSEO的な○カ月いくら(ランク圏外になれば契約解除)というSEO業者的記事単品販売モデルは成果報酬なので広告主もメディアもWIN-WINになりやすく、持続可能な商品と言えるでしょう。僕は今後、ここを狙っていきたいですね。

2:買い切り型ネイティブアド販売

次にあるのはネイティブアド。オーサーランクの高い書き手が記事を書き、その記事がそれなりにバズれば、検索結果の上位に来る確率は、クラウドソーシングで安価な記事を量産するより高いといえます。

広告主にとってはネイティブアドは想定imp数を元にした広告商品なので、1の表示順位保証の成果報酬型よりはリスクが高い。しかし、1で検索上位を獲得した記事は従来のSEO業者への支払のように月額固定でフィーが掛かることが想定され、トータルコストで見ると高くつく可能性がある。一方ネイティブアドはバズってもバズらなくても買い切り型なので、購入価格のアップサイドリスクは制限できる。

ネイティブアド自体、広告主側が「この記事で当社を売っていくぜ!」と決めて、Outbrain的なネイティブアドネットワークにその記事をガンガン露出させていけば、露出数増加に伴いソーシャルバズも付き、結果的に上位表示される確率は上がる。成果報酬型よりかは、広告主側のコントロールにより、順位を上に上げやすい商品である。

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オーサーランク時代においては、この2通りのSEO対策の仕方がある。しかし、これが機能するのはビッグ・ミドルワードであり、ロングテールは記事単体で対策するには向かない。ロングテール対策は従来の手法か、他の手法を考えねばならないだろう。

我々、書き手もいちいち営業するのは手間というか、僕は個人メディアだからそれで全然成立しますが、大手のメディアがネイティブアド(東洋経済オンラインは既にやってますが)や成果報酬型記事広告をどう販売していくか見物ですね。そこは既にクライアントを抑えている広告代理店が手掛ける需要はあるはずですが、ロングテール過ぎて事業として手を出しにくいのかもしれませんね。

マネタイズ意識の高い個人メディアには良い時代が到来しそうです。寄稿だけしているライターは寄稿記事の資産価値を最大化できる可能性を損ねているので、オウンドメディアでの情報発信も強化した方が良いと思いますよ。

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