AuthorRank導入によるスター・ライターとコモディティ・ライターへの棲み分け

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AuthorRank。聞き慣れない言葉ですが、ご存知でしょうか?私も最近知りました。ざっくりいうとAuthorRankとは

コンテンツ著作者の評価に基づいて重要度や信頼度の重み付けを行うランキングアルゴリズムである。

とされており、その導入が噂される。下記の記事が参考になります。

旧来のSEOを覆す!GoogleのAuthor Rank(オーサーランク)とは?
SEOは新時代へ – パンダ・ペンギンに続く新たな鉄槌「AuthorRank」とは?

AuthorRankの導入で全うなメディアの記事の評価が高まり、人工的に生成した記事やSEOのためのクソな記事の評価がグッと下がり、SEO業者によるスパム的なリンクが貼られまくっているサイトの順位が大きく下がることが予測されます。

AuthorRankの導入は、ライターにとっては今まで以上に個々の実力差(検索流入の資産を形成できる実力)が大きくつくエポック・メイキングな出来事となるかもしれません。Umeki Salonでも大きな話題になったので、AuthorRank導入による未来予測を本稿で展開します。

知り合いのメディア編集者と話していて、こういう話になりました。

ライターは編集長の意図やイメージを記事に落とし込める人であり、コラムニストは企画から考え、独自の色を出せる人である。

なるほどと思いました。私は大学時代からライター業に興味があり、その種のアルバイトもしたことがありましたが、この定義におけるライターとしては不適格です。あくまで独自企画と独自色を強めるコラムニスト的な性質が強いといえるでしょう。この定義においては。そしてこの定義でいうと、コラムニストは代替可能性が低い人材、ライターは相対的にコラムニストよりは代替可能性が高い人材といえます。

代替可能性の高低という観点で、代替可能性が低いライターを「スター・ライター」、代替可能性が高いライターを「コモディティ・ライター」と本稿で定義します。

スター・ライターの3つの条件:自社メディアで稼ぐ

1:その人にしか書けないような独自の色がある
2:自社メディアを運営している(編集権がある、コンテンツ資産が溜まりやすい)
3:それなりのソーシャルバズや検索流入が期待できる

1、2を満たしていても3を満たしていないとただのオナニーブログです。3が期待できることがスター・ライターの絶対条件といえる。3の一つの基準として、BLOGOSのようなところに参加している(それなりにソーシャルバズなどで知名度が上がった結果、参加できている)ことが挙げられるかもしれません。

永遠の下請け?コモディティ・ライターの3つの条件

1:自分でネタを作れず、言われたネタを書く
2:自社メディアは持たず、他誌への寄稿ばかり(編集権がない、コンテンツ資産が溜まりにくい)
3:ソーシャルバズも検索流入もさほど期待できない

まあ、替えが効きそうですよね。プレスリリースを元にした記事ばかり書く人は私の中ではコモディティなイメージです。企画力がなく、言われたことをそもままやる人もコモディティ。仮に大手メディアで書いていても、その人の記事に全く印象がない場合はコモディティ・ライターといえるのかもしれません。心に残る記事というのは何かしらの独自色やエッジがある場合が多いものです。

AuthorRank導入でスター・ライターのスター化が進む

私はオンライン・メディア業界に広く精通している訳ではありませんが、その端くれの人間として感じるのは、AuthorRank導入により、スター・ライターのスター化がますます進んでいくだろうということ。

一つの分かれ道として、自社メディアを育てることを選ぶか、他誌へ寄稿しまくることを選ぶか。自社メディアは最初は本当に儲からないので、他誌へ寄稿してラーメン代を稼がざるを得ません。

しかし、他誌への寄稿ばかりで自社メディアを持たない(または弱い)ライターは自分でコントロールできる資産が溜まらず、もったいないなと。寄稿先へのトラフィックに貢献しているだけで、自分に返ってくるのはそのメディアでの露出であり、露出を上げても受け皿となる自社メディアが弱いとかメディアがなかったりすると切ないですよね。

強固な自社メディアを持ちつつ、多様な寄稿先もあるのが、スター・ライターとしての理想のサイクルでしょうか。寄稿を繰り返すだけでは自社メディアが強くなるわけではないと思うので、あくまで自社メディア中心の設計を持った方が良いかと。

私はライティングにおいては最初からスター・ライター志向です。まだまだエッジが足りませんが。umekiらしいと言わせ続けることができて数字も取り続けられればいいのですが。数字だけでなく、読者へ良質なユーザー体験を提供できたかという質の観点も重要です。この辺は滞在時間などが有力な指標でしょうか。離脱されずに読まれることが重要。PVを稼げても平均滞在時間10秒とかだと価値は低いでしょう。

数少ない希少資源といえる執筆業の皆さん。あなたはスター・ライターを目指しますか?コモディティ・ライターを目指しますか?少し極端なことを言ってみましたが、この現象は進んでいくと思う。

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