ネットコンシェルジュに学ぶ秀逸なコンテンツマーケティングの条件

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今年に入ってスタートアップ界隈もコンテンツマーケティングにご熱心なようですが、ネットコンシェルジュのブログは上手いなあと思います。ネットコンシェルジュはECのコンサルやMTコマースというECシステムを販売しているようです。コンサルやシステム提供って、発注者から見ると他社と比べるのがメンドクサイですし、よくわからない点も多いと思います。その点、ネットコンシェルジュのブログは下記が優れていると思う。

1:海外のECに詳しいということをPRできている
2:EC事業者にとって参考になる情報を提供できている

このEtsyの記事とか、かなり読まれていて、内容もタメになります。
マーケットプレイス型ECサイト「Etsy」の唯一化戦略

ちなみに国内でEtsyクローンは最近見かけなくなりましたね…
国内で乱立するEtsyクローン。その結末はGroupon系と同じ道を辿るだろう

私がEC事業者で、新しい取り組みを考えたいと思っていれば、まず過去ログを洗いざらし読みまくりますね。ネットコンシェルジュのブログを読み漁れば、次に当たるECの法則が見えてきそうな気さえしてきます。それほどの充実度です。

ネットコンシェルジュはEC事業者にサービスを提供するB向けの事業が主と思われますので、下記のフローがブログの目的なのではないかと。

1:見込み顧客層にタメになりそうなコンテンツを発信し続ける
2:見込み顧客層がサイトを訪れ、「リード」としてプールされる
3:「リード」がコンサル案件やシステム販売にコンバージョンする

企業(webサービス)のコンテンツマーケティングの最大の課題として、「提供者目線に寄り過ぎる」という点が挙げられると思います。メディアを運営する観点でコンテンツを考えると、提供者が認知させたいコンテンツ(≒自社のPR)に読者が興味を持つケースは稀です。情報が溢れる中で、読者の情報感度は飛躍的に上がっており、読者にメリットがない(面白いと思えない、興味を持てない)PRはスルーされがちです。少しでもただのPRかという匂いを感じるとクリックされなくなっていると思う。

特にアライアンス発表のネタや、機能改善のネタなど、事業者としては大きなニュースなのでしょうが、読者からするとそのサイトに元々関心が高くなければ、どうでもよく、スルーされるのがほとんどでしょう。この辺の温度感の違いを感じることが今まで多かったですね。

よって企業のPRを目的とするコンテンツマーケティングにおいては、見込み客を拡げるためのコンテンツ(要は面白い、役に立つと思われるもの)に徹底的にこだわる必要があると思います。放っておくと広告臭がどうしても出てくるためです。

その点、ネットコンシェルジュのブログは明らかに役立つコンテンツが多いので、ネットコンシェルジュ自体に興味がなくても、気になって読んでみたらまたネットコンシェルジュかよ。と読まれる回数に応じて読者が勝手に認知していき、エンゲージメントが上がり(リードとしてプールされる)、コンバージョンに至る。という綺麗な流れになります。ゆえに、徹底的に読者視点のコンテンツにこだわったほうが、結果的には企業のPRのゴールも達成できる確率が上がると思われます。

おそらく外部の方を使ってコンテンツを製作されているのでは、と勝手に予測していますが(FB広告も記事単位でガンガン回していますね)コンテンツマーケティングにおいては、読者側にウケる嗅覚を持つ書き手と、企業側の「提供者目線にならない」とことに対する理解が必要だなと思いました。

様々な企業側と接してきた経験からすると、提供者目線が抜け切らない事業者は少なくないです。それを説得し切れない私の力量不足も感じますが、それほどに企業側と読者側にはズレがあると主張しておきたいです。

記事タイトルに戻ると、秀逸なコンテンツマーケティングの条件は、読者が読みたいコンテンツを作りましょう。提供者目線は極力排除しましょう。That’s allです。サービスはユーザー視点と主張しつつ、コンテンツが全くユーザー視点ではないことは「スタートアップあるある」と言えるかもしれませんね。シンプルなことがいつも一番難しいのかもしれません。

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