季節は巡り、独立して一年が経った

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2012年12月で、フリーランスとして独立して1年が経ちました。まずはここ1年でお世話になったクライアントの皆様に厚く御礼申し上げます。20社まではいきませんが、10数社に上ります。引き続き、宜しくお願い致します。

冷やし中華、はじめました的なノリではじめたフリーランス。気がつけば1年経ちました。正直に申し上げて、僕は社会人4年目で1年以上勤めた会社がありません。最長で10ヶ月かな。面白そうと思った会社にプロジェクトが変わったくらいの感覚で転職を繰り返しました。なので1年続くというのは僕にとっては快挙なのです!w

今年は「ノマド」という、解釈が多様すぎる概念が普及したこともあり、ネガティブな側面で捉えられることが嫌で、僕の中で「ノマド」はNGワードにしてきましたが、実態はノマドのようなものです。フリーランスとして1年やってみて今何を思うか。冷やし中華、はじめました的なノリの時から変わらないことと変わったことを整理してみます。

不得意な仕事を受けることはレピュテーションリスクに

会社員時代であれば、振られた仕事はなんでもやるのが当然。フリーランスでも独立当初はどんな仕事でも頂けるものは頂く、というスタンスが普通でしょう。僕も最初は選り好みしていませんでした。しかし、会社員との最大の違いは、クライアントは僕に対して「この仕事ならできるだろう」と期待して依頼する場合が多い訳で、受けてみたら実は苦手で質が悪かった。ということは許されないのです。

イケダハヤトさんが偏差値50の仕事はしないという記事を出され、「某フリーランスの方が…」との書き出しになっていますが、これはおそらく僕のことです。少し僕のニュアンスと違ったようなので僕なりの解釈で説明すると「客観的に見た時に自分のその分野の実力が市場において偏差値50程度しかない仕事をフリーランスとして受けることはリスクが高い」という意味です。

たしかにその仕事を通して自分の偏差値を1か2程度上げることはできるかもしれませんが、そもそもクライアントはその分野のアウトプットが偏差値52くらいの奴に仕事を出したいとは思わないはずです。せいぜい最低58くらいは欲しいのではないでしょうか。偏差値52くらいの仕事の場合はフィーも市場と連動して安く収まりがちになるでしょう。

仕事を選り好みするなということを必ず言われますが、仕事を選り好みしないと、不得意な仕事を受けてしまい、価値を出せずクライアントの満足度を下げ、レピュテーションリスクに繋がります。このダウンサイドリスクを把握し、自分のスキルがそれぞれどれくらいの市場価値なのかを自分なりに見極める必要があります。「価値」は一般的な市場で決まる場合もあれば、相対で決まる場合もあります。相手の状況も見た上で、どのポジションを取るか考えています。

生き残るのは運が必要。運を引き寄せるには行動が必要

実際、運が良かったんだと思います。特に@sudaxさんからのスルーパスは軒並み決めて、自分の中で比重の大きなクライアントになっていたりもします。決定機を逃さず決めることも重要ですが、それ以上に決定機を創り出すことが重要です。決定機を創り出すにはやはりシュートの本数が重要であり、行動量が重要です。

ぶっちゃけ今年の僕はだいぶ省エネモードであり、目の前の仕事に出来るだけ素早く対応し、対応スピードは磨いてきたつもりですが、総量がまだまだ足りていないと感じます。クリエイティビティが求められる企画的な仕事も多く、投下時間がアウトプットの質に必ずしも比例する訳ではないと思います。しかしそれでももっと仕掛けていいだろうと思う。行動量が足りていない。これは省エネモードでも暮らしていける体制を良くも悪くも作れてしまったことが要因だと思う。

Umeki Salon内でも告知済みですが、行動量を増やす一環として12月は積極的にビジネスランチを実行していきます。コーヒーミーティング経由やFBでたまに連絡を貰うことがありますが、承認率は半分くらいです。無駄が嫌いなだけです。ただ単に会いませんか?というのはNGです。しかし、僕はブログとリアルのギャップがかなりあるらしく、決して怖い人ではありませんw 下記要件を満たしてアポイント依頼を頂ければ、ランチやお茶などでぜひお会いしたいと思います。FBでご連絡下さい。

■Umeki Lunchの攻略法

・こんなテーマについて話したい(ざっくりではなく詳細だと良い)
・こんな仕事を依頼してみたいんだけど可能性あるか議論したい
・新規サービスの議論は僕が興味のあるサービスならアリ
・「取材して下さい」という依頼はお断りします

実際ドコニイルノ?ナニシテルノ?

この2つがよく聞かれる質問なのでこちらでお答えしておきます。

何故かよく聞かれる「ドコニイルノ?」。「キョウハイイオテンキデスネ」的な意味合いなのかもしれませんが、マジレスするとクライアント先で喋っているか、取材しにいっているか、co-baにいるか、青山のブレンズにいるか、麻布十番か赤坂のスタバにいるか、恵比寿のサンマルクにいるか、代官山蔦屋か、渋谷の自宅にいます。自宅だとすぐにシエスタしてしまうのが悩みです。

あとリアルな話として、独立直後はサンマルクしか行かなかったのに、最近は1日2回スタバに行く日もあるのが良くないですね。2杯目が100円というのに引っ掛かっているだけですが、無駄な贅沢ですね。

もう一つの「ナニシテルノ?」ですが、最近はスタートアップの「重要KPIを伸ばすための企画立案および実行」「メディアでの連載」この2つが主要になってきました。昨年独立したばかりの時はざっくりと「マーケター」といったこともありますが、僕自身の最大の強みは「企画力」であると定義しました。ライティングにおいても文章の巧拙ではなく、視点が独特である点が強みと思っています。(文章が巧いとは思っていない…)

「梅木にしか書けないような記事」と言われることがあるのであれば、それは企画の視点の独自性に基づくものでしょう。これは僕にとって最大の褒め言葉であり、そういう仕事を増やしていきたいと思っています。企画をより良いモノに実現にするには表現力が重要であり、ここ数ヶ月は意図的に表現力を磨く努力をしてきました。言葉の質は微力ながら上がっているはずです。「ゆるふわプロデューサー」とかいう言葉を編み出したり。この機会に「表現」について僕なりに言及した記事を下記に並べます。自分で読んでも懐かしい。

■Umeki流表現の考え方

コミュニケーションディレクター森本千絵氏にみるWebのUI/UXの考え方(2011/11/3)
四角大輔氏にみる強いクリエイティブ (2012/9/13)

1年フリーランスをやって、変わったこと変わらないこと

その他でBefore / After的なお話を。

■1:恐怖心は良くも悪くもなくなった。

独立当初は「来月から食えなくなるんじゃないか?」とか会社員時代よりも契約観点での安定性は低いので、けっこうビビっていました。今は安定的な売上経路を複数持っていることから、1,2社の売上が落ちたりなくなったりしても、全体で大きく売上が下がるということはないです。事実上、会社員として働く会社を辞めるリスクよりも、ポートフォリオによってリスクヘッジできている状況です。キャッシュフロー面での恐怖心は今はあまりなく、この状況がハングリー精神を奪っているともいえます。

■2:時間の使い方が上手くなった

おそらく時間の使い方の技術が上がっています。僕は業務管理ツールとして自分が何に時間を割いたかを全てGoogleカレンダー上に記載しており、月次で集計してPDCAを回せる体制にしています。とはいえ、まだまだ無駄な時間(シエスタやウイイレやLINE POP)は多い訳ですが、時間意識は高まりました。しかし「お前はすぐ効率とかROIとか意識し過ぎ」と言われることもあります。

思いつくのはそんなことか。

こんな仕事、お待ちしております!

こんなかんじで1年やってきましたが、「この事業にコミットしたい」と1社(もしくは自分で立ち上げる)に集中できないのがコンプレックスだったりもします。今はまだ時期じゃないと思い、少なくとももう半年はフリーランスを続けたいと思います。実は自分で立ち上げる事業の構想を練っていたこともありました。

最近、けっこう時間が空いてきている(独立当初よりキャパシティが上がったということもできる)ので、お仕事を募集します。年内は「忙しい」といえるくらい稼働率を上げたいものです。正直、独立してからは1度も忙しいと思ったことがありません。常に心に空白を持たないと、良い発想が生まれないとも思っているので。

現在は複数のスタートアップ企業でマネタイズに繋がる「ゼロ⇒イチ」の企画提案と実行や、ライティングを軸にした企画提案や実行をするところがボリュームゾーンです。事業を伸ばすアクセルを踏みたい時にお声掛けいただけるとありがたいです。

2年目はライティングも注力分野として取り組んでいきます。本誌へ投下するリソースも増やしつつ、他媒体での連載を積極的に手掛けていきたいと思っています。挑戦したい媒体として思いつくのは、東洋経済GQwiredなどです。表現力や取材力を引き続き磨いていきます。

もろもろ、気軽にお声掛け下さい!年内はオープンモードです。

■参考:主な連載実績

・SUUMOジャーナル:ソーシャルアパートメント連載
・エンジニアtype:億単位ベンチャー開発の非常識
・エンジニアtype:クラウドソーシング実験企画
・Woman type:サイバーエージェント女子連載
・クラウドワークス:クライアントインタビュー
・クラウドワークス:クラウドワークスタイル
・Retty:Rettyライフ

会員数120名突破!スタートアップ業界の最新動向について知りたいならUmeki Salon



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