冷やし中華、はじめました。的なノリで。
今までも初対面の人などに「umekiさんはフリーランスの人ですよね?」といわれることもありましたが、組織に所属していた人でございまして。11月で所属組織を離れて、12月から正式なフリーランスとしての活動を始めます。今回はいつもと趣向が違いますが、フリーランスについて、自分が今思うところを綴ってみます。
なぜ今、フリーランスか?
ソーシャルメディアの普及も相まってか、ここ半年くらいで「フリーランサーが増えてきている」という感覚があります。この感覚はそれらの人々の影響力が強いだけであり、実際には数は少ないかもしれませんが、フリーランス(特に文系)のプレゼンスは上がってきていると感じます。
このようにトレンドになっているという見方もできるのですが、私自身は学生時代から「将来は起業もしくはフリーランスでやりたい」とずっと考えており、機が熟したと感じ今回のタイミングでフリーランスを選択しました。
私の周囲でもイケダハヤト氏やMG氏などのフリーランサーがおり、彼らに全く刺激を受けていないといえば嘘になるでしょう。特にイケダハヤト氏の 「雇用は重い」「面白い人ほど会社を辞めていく」という言葉は印象に残っており、共感できます。
▷「雇用は重い」:「雇用」と「複業」
特に「雇用は重い」は新卒3年目にして4社を経験している私としては非常に共感できる一節であり「会社を移ることをプロジェクトを変える」くらいにしか思っていないほど、相対的に見て会社への忠誠心が低い私にとっては、どこか1社に所属するのではなく複数の企業と契約して仕事をしていくというスタイルの方がより望ましい形態なのではないかと思っています。
この「雇用という概念に関する疑問」については、私が出演したMGXラジオをお聞き下さい。「雇用」の対義語としての「複業」について議論を交わしていますが、1つの会社に所属する働き方を否定するわけではなく「複業」という働き方がもっと認められてもいいのではないか。という主張です。
性格的に私は1つの事業をじっくりやるよりも、複数の事業に携わっていた方が、発想が柔軟になりアイディアの引き出しが増える状態になれて自分自身を活かせると思うので、複業ガンガンやりたいぜ派。です。少なくとも今の状態では。複業で人生超楽しいよ!オススメですよ!というロールモデルに自分がなれることが一つの理想の状態であると言えるでしょう。
▷「面白い人ほど会社を辞めていく」:面白い人は自分の長所を伸ばすのに一生懸命なのでは?
1つの会社で仕事を続けていく際に、楽しい時期もあればそうでない時期もあるでしょう。自分が楽しいと思えないような仕事でも、「社会人なんだから」という意味不明なロジックで丸め込まれて、本人も「楽しめない仕事も歯を食いしばってやればその先に何か良いことが!」と思って頑張るのですが、全く良いことがないとは言い切りませんが、無駄に等しい努力を正当化するための自己満足ではないでしょうか。
これは自分自身の経験談から語っていることであり「楽しめないこと」の延長線上に「楽しめること」があるとは限らない、いやその場合の方が少ないであろうと思った方がいいかと思います。「何が楽しめること」で「何が楽しめないことなのか」を見極めることが一番重要なことかもしれません。
私の中で大切な基準となるのが「その仕事が楽しいと思えるかどうか」です。歯を食いしばって仕事をするなら楽しいと思えることを必死でやった方がその人が楽しいと思えることが長所になって結果が出て世の中の役にも立つのではないか。もしくはその仕事が楽しくなる努力をする。な
私自身がこの類いの「面白い人」に分類されるかは正直微妙なとこではありますが「面白い人ほど会社を辞めていく」という背景には「楽しめない仕事に使う時間はない。心から楽しめることに時間を使いたい」という発想はありそう。きっとピュアで嘘つけない奴が多いです、フリーランサーって。
ロールモデルは「Webサービスの魔法使い」
で、お前何すんの?って皆さん思うでしょう。理想としては「umekiが触れたサービスは全ていい感じに伸びている」といわれる魔法使いのような存在を目指したいと思っています。
わかりやすくいうとこういうモデルを目指しています。IT業界では「iモードというホームランを打ち、その後数社の取締役を兼務する夏野剛さん」音楽業界では「あの人がプロデュースした曲は売れるよね、と思われる小室哲哉さん」
お二人と違い、僕にはまだ突出したホームラン級のヒットはなく、どこかでホームランを打ってから堂々とフリーランスで勝負したい、という絵を描いていましたが、待ちきれずに動き始めました。
▷ヒットメーカーとしての外部マーケター
「Webサービスの魔法使い」を具体化すると「ヒットメーカーとしての外部マーケター」となります。これからサービスをローンチするスタートアップはもちろんのこと、ある程度大きくなっているサイトでも「自社で考えても出てこないアイディア」のニーズは結構あると感じています。MG氏のいう「外部脳」というものへの期待です。
大企業などでは電博系出身のクリエイティブディレクターを起用した、企画/プロモーションを実施することはあるかと思いますが、ベンチャー業界では私の知る限りではあまりそういうのはなく「今回のキャンペーンもしくは新サービスのローンチではumekiを起用してみよう」というポジショニングを創っていきたいと思っています。
「マーケティングって・・・何?」とツッコミが入りそうなので、本当は企業秘密にしておきたいのですが、パブリックな時代ですので敢えて現状のラインナップを開示します。
▷プロダクト:主にUX/UIのチューニング
・色んなサービスを使って分析してきている自分自身の知見
・テストマーケティングの設計および実行
・コピーライティング
・コンテンツとしてのストーリーライティング
▷プロモーション: 認知およびコンバージョン増のための企画
・キャンペーン企画などの考案および実行
・メディア露出およびイベント企画などの考案および実行
様々なフェーズのWebサービスでこれらの経験を多く積むことでナレッジを蓄積し、それを応用したサービスを提供する、というモデルです。マーケというとSEOとリスティングが思い当たりますが、その辺は専門の方が数多くいたり社内で内包していたりしますので、そこは信頼できる専門家の方と組む。くらいで。
あとベンチャーにおいて、マーケターを専任で置く必要性はあまり高くないのかなと思っています。専任で置くほどの業務量はないという感覚です。その辺の「外部マーケターのスポット的な起用」というニーズを掘り起こしにいきたいなと。
「あの案件はumekiを起用しているらしい」というのが一種のステータスとなる状態に持っていくことが当面の目標となります。ヒットを連発できるよう精進したいと思います。
ぶっちゃけどうよ?フリーランスの内情
▷時間面
本格稼働するのは12月からですが、ここ2週間はプレ・フリーランス期間のような活動をしていましたが、基本的にアポイントで人と会うことが起点となる生活スタイルになりそうです。
タイムスケジュールの自由度はかなり高いので、意識的に上手い時間配分を考えていかないと、家でネットサーフィンしまくって寝るだけという、フリーターと変わらない生活に陥りそうな点は危険です。しかし、自由すぎるとそれはそれで休みのありがたみが薄れてきており、ある程度の制約がある中での自由が一番幸せを感じるのではないかなと思います。
私はあまり休みの使い方が上手な人間ではないので、上手くメリハリをつけて生活できるようなスタイルを確立していきたいです。
▷仕事面(お金面)
実際の仕事面で感じるのは僕個人として感じるのは、会社員として仕事をするよりも、フリーランスとして仕事をする方が緊張感が全然違うということです。会社員というのは結構法律で守られているため、よほど成果が悪くてもクビにしにくいというのがあるようですが、フリーランスの場合はパフォーマンスが伴わなければ会社員よりもよほど簡単に契約を解除できます。
これくらい緊張感がある方が自分にとっては望ましいかなと。Mですね。常にある日突然仕事や収入がゼロになる恐怖と戦っていかねばなりません。毎晩、売上が頭をよぎります。一方で順調にクライアント数が増えていけば売上は伸びていき、自分の取り分にダイレクトに反映されていきます。
フリーランスは会社員よりも明らかにダイレクトに実力が数字に反映されやすいので、その点が私の性格的に向いていて周囲との余計な比較をしてストレスを感じずにすむので良い点です。
▷まとめ:フリーランスってMな芸人かも。
なんだかんだで「当たり」「外れ」が多く安定しにくいというリスクはあります。「リスク」の議論をしようかと思いましたが、それだけで1記事書けてしまうので避けようと思いつつも「名も無き会社員」でいることと「自分の名前」で仕事が取れるようになる努力をすること、どちらがリスクが高いでしょうか?と問いかけてみたくなる。
一ついえることはMGさんも言っていましたが、フリーランスって芸人みたいなもんですね。当たればでかいかもしれないけど、外した時の悲惨さは計り知れません。電子書籍の有吉の本を読みましたが、芸人の悲惨さを目の当たりにし、他人事とは思えませんでした。
でも楽しい時はすごく楽しいと思う。自分の「芸」がいろんなところでウケて、その「芸」を磨いて、食っていく。という感じでしょうね。
ということで、お仕事お待ちしております!
最後は営業で締めるわけですがw 今月から既に何社かとお取り組みを始めさせていただきます。キャパシティーにはまだまだ余裕がありますので、お気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。まずは案件や課題に関するライトなお打ち合わせなどで。
The Startupは今後も継続していきますがブログで生計を立てられるほど甘くないので、ブロガーとは名乗らず「気まぐれブロガー」くらいなスタンスで頑張ります。フリーランスで仕事が取れているのもぶっちゃけブログの功績がでかいですからね。フリーランスの道は甘くないことは既に重々承知ですが、この道でしばらく生きていけるよう楽しみながら頑張っていきます。