嫌いだから批判するわけではない

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The Startupはわりとエグイネタにも斬り込むという定評がありますが、ここ1ヶ月くらいは「GREE嫌いなんですか?」「ドリコム嫌いなんですか?」と聞かれることが何度かありました。

どちらの企業も好きでも嫌いでもありません。無関心とはいいませんが(GREEが立て直すかには関心があります)正直にいうとどうでもいいという感じです。

GREEネタは四半期に一度くらいの定番と化している気がしますし、ドリコムのシード投資の条件がエグい話もですが、基本スタンスとしてはよろしくないと僕が思ったことこそ記事にして少しでも多くの人に知ってもらった方がいいんじゃないかと思うから記事にしているだけです。そこにGREEの人やドリコムの人が嫌いとか個人的感情はありません。

嫌い本誌が「この事象はこういう論点からの見方もある」と提示することで、一つの事象に対して複眼的思考を養う機会を読者に提供したいし、自分が「これは間違ってるんじゃないの?」と思ったことを記事で出すことを通じて、世論の反応を見たいという側面もある。

おそらく本誌の記事に対するカウンター記事と思われるドリコム内藤さんのブログ記事へのソーシャルメディアでの反響を見ると、いささか僕の方が分が悪いのか?と思ったのですが、「学生たちを相手に低いバリエーションでシェアを取って小金を稼ぎたいというせこい考えではない」と主張するのであれば、もっとバリュエーションを上げるか、取得比率を下げればいいだけの話です。

本誌界隈ではこのドリコムのシードでのプライシングはあり得ないという声は記事を出した後に多々もらいました。「心外」と言うのであれば、業界からざわざわされない全うな条件でやればいいだけです。学生のリクルーティングが主目的なイベントに思えたので、資本政策がぬるめになったのかもしれませんが、この条件では次のラウンドやその次のラウンドに乗る株主は少なくなるのは目に見えています。

ドリコムの事例は腑に落ちず再度主張しておきたかったので、主張しておきましたが、感情は特にありません。この条件で他社がやっていれば同様に他社を糾弾するまでです。GREEだって「これは良いですね!」と思うことがあれば好意的に報じたいと思っています。

特に日本においては「建設的な批判」と「感情」がごちゃまぜに捉えられがちです。批判=嫌いだから批判するという方程式が成り立ちやすい。感情より先に「このファクトは間違っている。広く問うた方がよかろう」という態度を仮にジャーナリスト精神と呼ぶのであれば、僕はそれを失ってはいけないと思っています。逆も然りで「これはいいサービスだけどまだ広く知られていない。報じる価値がある」ということもあります。

もちろん好きなサービスや好きな人物であれば好意的に書くことはあります。とはいえ、嫌いという理由だけで批判的な記事を出すことは僕はありません。嫌いという以上の「伝えるべきファクトやロジック」がそこにはります。「メディア」「ジャーナリズム」が可燃性の高いキーワードであることはよくわかっていますが、本稿では敢えて用いてみました。

同様に僕自身もかなりの批判を受ける立場にありますが、ロジックを元にした批判か感情を元にした批判かは一歩引いて考えて受け止めるようにしています。

ん?本誌におけるIVPですか?それは・・・

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