コンテンツマーケティングの先端事例となる印刷スタートアップのラクスル

Pocket

*2011年6月4日の記事から2012年4月22日にリライトしました。

4月17日に印刷通販ポータルサイトのラクスルが1.1億円の増資を発表しました。ラクスル関しては昨年6月に一度記事を書いており、その記事をベースに最新版にupdateします。(SEOで「ラクスル」で検索すると3位か4位に出てくるので…記事クオリティがひどかったので訂正ですw)

1.1億円の増資を発表:ローンチ2年半で業界2位のPV

昨年6月の記事では「印刷一括見積もりを始めた」という記事をThe Startupでお届けしましたが、プレスリリースによるとその印刷一括見積もり事業の成約実績が開始10ヶ月で1億円を突破したそうです。こちらの記事によると2015年のIPOを目指しているとのこと。トランザクション型のビジネスなので足下は堅いです。リーマンショック後に創業したスタートアップとしては、この堅実なモデルはとても珍しいでしょう。

私もかなり昔から応援してるスタートアップです。ここから数字が劇的に伸びていくフェーズに入るのではないでしょうか。Tech Crunchによると印刷通販業界でのPVはプリントバックに次ぐ2位に甘んじているとありますが、ラクスルは2009年9月の創業です。2年半で業界2位に躍り出ているということにむしろ注目すべきではないでしょうか。今後が楽しみです。

業界を革新する圧倒的なデザイン力

この手の古いジャンルは決まってデザイン性が低いものですが、ラクスルのサイトのデザイン性はかなり高く、このデザイン性だけでも競合との差別化に十分なっているでしょう。デザインへのこだわり、デザインでの差別化は他のスタートアップにも大いに参考になるでしょう。

先端的なコンテンツマーケティング「ラクスルマガジン」

昨年6月時点の執筆でも取り上げた「ラクスルマガジン」ですが当時よりさらにコンテンツとして磨かれている印象です。昨今、バズワード化しつつある「コンテンツマーケティング」ですが、印刷にまつわる良質な記事コンテンツをラクスルはかなり前から相当な数をリリースしていました。
ヒット作としては「デザイナーがおすすめする無料写真サイト15選」だと1,400はてぶついています。

この充実したコンテンツマーケティングでSEO流入の強化⇒ユーザーの滞在時間の長さ⇒CVRの向上という流れを実現していると思われます。エンゲージメント向上にも寄与しているでしょう。

ニッチな分野で如何に多くのコンテンツの切り口を考えられるか否か。切り口の数でコンテンツ量も変化してきます。切り口とそれに付随したコンテンツ量は、コンテンツマーケティングの一つのポイントになるでしょう。コンテンツマーケを検討している方々は、ぜひ一度ラクスルマガジンを覗いてみて下さい。



Pocket

コメントを投稿する

「コンテンツマーケティングの先端事例となる印刷スタートアップのラクスル」に対してのコメントをどうぞ!