ファンクラブとコミュニティの違い:「温もり価値」は10倍以上の価格を生み出す?

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ファンクラブ・サービスとコミュニティ・サービスの違いについて考えています。

一義的にはファンクラブは1対Nで、コミュニティはN対Nともいえます。

以前から言い続けていることですが、オンラインサロンの場合は、コミュニティ・サービスとして核となるオーナーがいつつ、いかにN対Nに持ち込めるかが一つの成功の鍵な気がします。

この「N対N」はUmeki Salonのように「神7」的な社外取締役的な人を多く配置するでも良いし、ボトムアップで栽培マンたちがワイワイと騒いでいる感じでもワークするということが、箕輪編集室が実証しています。

「温もり」がコミュニティ価値を決める?

もう一つの仮説としては、ファンクラブ=コンテンツ、コミュニティ=コミュニケーションという論です。

下世話な喩えをすると、エロ本は800円で買えるが、西麻布のラウンジや銀座のクラブは5万円くらいするという話。

コンテンツはよほど予算をかけたリッチなモノではない限りコモディティに収斂していく可能性が高い。一方でコミュニケーションは、コンテンツほど代替性がないが、相対的に希少価値が高い。

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コミュニケーションを1対1ではなく、1対Nでもなく、N対Nで成立させるには、「ここは自分の居場所だ」と感じるような温もりがある空間を作れるかがポイントで、それこそがコミュニティの成立要件な気がします。

1対Nだと、温もりは生まれにくい気がします。

ファンクラブはパッケージ化された冷凍食品

私は「ファンクラブ」からはあまり人の温もりを感じないんですよね。パッケージ化されたコンテンツだと、冷凍食品みたいな感じというか。

巷に落ちてる記事を読むのと同じで、あまり「自分ごと感」がない。言い換えると、タレントとユーザーの距離が遠すぎるんですよね。

逆に不完全でも、人間味がある方が純粋にコンテンツ力が高いと感じます。

たとえば元SMAPの香取くんがオンラインサロンを開設して「いやあ、マジ独立するの大変だったよ。てか今もまだジャニーさんと揉めてて、困ってるんだよね!」みたいなことを共有してる方が、面白くないですかね。

たとえば私が仮に、二代目バチェラーになりたくてオーディションを受けたんだけど、落ちちゃったんだよね!つらいw みたいなのを共有するのって、面白くないか?と。それに大冨さんとかが慰めてくれるわけですよw

悩みや失敗の共有というのは、その人の温度を感じやすいコンテンツですし、それを見てユーザーが慰めてくれたりなど、温もりを醸成しやすいといえます。

コンテンツとLIVEの中間に、コミュニティサービスの余地

最近のAERAが「会わないほうがうまくいく」という特集をやっています。会っていれば距離が近いわけではなくて、全く会わないでも距離を縮めることはできるわけです。さりげないtwitter上の会話だけでも、関係性は育めますし、「会わないコミュニケーション術」は今後重要性を増していきます。

直接会うよりも、いかに1日1分の時間を継続的に自分に割いてもらい続けるか。これがオンラインコミュニケーションにおいて重要な気がします。

このオンラインのコミュニケーション能力によって、新しい人に会えたりとか、直接知り合う前に知られている状態を作るとか、人脈(という言葉は嫌いなんですが、他に適切な言葉もなく)を拡張できます。

少し話が逸れましたが、いかに「会わない」で「オンライン上で温もりを届ける(演出する)」ことができるかは、人を主軸としたコミュニティ・サービスの必須要件になるかと思います。

温もり

これがワークした際に、芸能人によるファンクラブではないコミュニティビジネスが成立し、ARPUはファンクラブの10倍以上を実現できると踏んでいます。

人はコンテンツの価格にはシビアですが、コミュニケーションの価格には比較的寛容ではないでしょうか。LIVEに数千円後半〜1万円払いますし。

私のような一般人ではなく、タレントビジネスに置き換えた場合、コンテンツとLIVEの中間に、コミュニティ・サービスが成立する余地があるはずで、ここは案外金脈になり得ると感じています。

捉え方によっては、コミュニティ・サービスはラジオのようなリスナーのお手紙にお答えしていく感じが合っています。テレビよりラジオのコンテンツの方が、タレントを身近に感じる気がします。



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