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2017年7月31日、チーズタルトなどの複数のお菓子ブランドを手がける株式会社BAKEの株式の大半を投資ファンドのポラリスが取得することが判明した。BAKEは主にはリアル店舗型の菓子販売業だが、オウンドメディアなども手掛けており、スタートアップ業界でも一定の認知があった。

厳密には2017年8月29日付で投資ファンドのポラリス・キャピタルが株式会社BAKEの株式の大半を譲り受ける。

BAKEの売上は企業HPによると2016年6月期は36億円。2017年6月期は非開示だが、本誌独自の金融関連の確かな情報筋から、2017年6月期はEBITDA10億円ほど、それを元にしたポラリスが取得するBAKE株式は約150億円に上るという情報を得た。なお、株式取得前のBAKEにはVCなどの外部株主はほぼ入っていない。

日本国内のスタートアップ業界でいうと、100億円越えのM&Aは2015年以来のチケットキャンプ、エウレカ以来となる。

本案件はチケットキャンプのmixi、エウレカのIACのような事業会社とは異なり、売却先が投資ファンドであるという点が異なる。プライベートエクイティであるポラリスが保有するということで、取得価格の3倍強でのEXITを見据えてのIPOを目指す意向であると推測される。

尚、ポラリスはインターネット関連銘柄ではVoyageグループのサイバーエージェント持分を買い取り、VoyageのIPOを支援した実績がある。

この手の投資ファンドがレイターステージのスタートアップに大型出資をし、投資ファンド主導でのEXITの実現するサービスを手がけ始めたという話は以前から聞いており、日の目を浴びた案件はまだあまりないのではないだろうか。

BAKEが数年後に公募価格いかほどでの上場を実現するか、楽しみにしたい。