ダブルスタンダードが上場承認:創業者はパワテクの中島氏

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正直、聞いたことあるかないかくらいの認識でしたダブルスタンダード社が上場承認。ビッグデータ系の企業のようです。HPに情報がなさすぎてよくわかりませんでしたが、軽く見てみました。

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想定公募時時価総額は57億円。大人ディールには赤浦氏

公開日発行済株式総数:2,715,000株
想定価格:2,100円
想定公募時時価総額:57億円
2015年通期予測当期利益:1.43億円
2015年通期予測当期利益適用PER:40倍

主幹事はSBIで想定公募時時価総額は57億と小粒。しかし、設立は2012年6月で約3年半のスピード上場です。創業者の中島正三氏はSEO会社として有名だったパワーテクノロジーの創業者でもあります。パワーテクノロジーはシステムソフトに2012年10月に28.5億円で買収されています。

参考記事:SBIサイバーエージェント研究会

中島氏はリブセンスの上場前の株主などエンジェル投資家としても界隈では知られています。パワーテクノロジーは株主が上記リンクを見ると相当多かったようですが、ダブルスタンダードではVCはインキュベイトファンド2号の1.9%のみ。中島氏はシリアルアントレプレナーなわけですが、こうした大人ディールにしっかり顔を出す赤浦幹事長率いるインキュベイトファンド。赤浦氏も個人で1.9%。創業3年半のスピード上場で、大人ディールな香り。

インキュベイトファンド2号でのIPO銘柄はおそらく初。本誌ではビッグデータ銘柄は高騰しやすいという過去実績を元に、初値は2倍で時価総額は120億近くに。そのタイミングで持ち分を全て売れば約2.4億円の売却益。上記参考記事の資本政策上では中島氏からインキュベイトへの譲渡額は568万円となっており、約40倍のリターンと予想。

営業利益率約30%:手堅い月額ストック型ビジネス


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ビッグデータでB2Bでストック報酬(月額課金や年間契約と想定)とフロー報酬に分かれているようです。性質上、ワンショットでビッグデータ技術を提供されるより、大企業であれば月額で使う必要性に迫られるくらいのデータ量はあると思いますので、月額ビジネスが成立しやすい領域です。

ビッグデータ領域ではホットリンクが2013年11月に上場していますが、赤字転落により直近の時価総額は約55億。上場直後は一時210億円ほどまで加熱していた。

2014年12月に上場したデータセクションは公募時時価総額は48億、上場初値では84億、直近では59の時価総額。2015年3月期の営業利益は0.8億、だが2016年2Qではほぼ赤字に転落している。

ビッグデータ関連は市場の期待は受けやすいが、上場後の業績が芳しくない。ビッグデータ資料に私は明るくないので、プロダクトの良し悪しの話に言及するのは本稿では控えます。IPOではビッグデータは加熱しやすい、上述の2社は上場後に赤字転落しているが、それは戦略的な先行投資に起因するものなのか。数字上はそうは見えず、コスト高になった割にトップラインが伸びていないだけにも見えますが。

インキュベイトファンドの視点で見れば、エイミングのようなホームランのみならず、こういうディールを積み重ねていくのも重要かと思います。2号ファンドはホームランディールより一塁打二塁打の積み重ねな予感。



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