2014年12月に上場したのに、スタートアップ界隈のメディアでは全く話題にならないアドベンチャー。僕も上場してから知った会社です。少しIRを覗いてみたので、サマリーしておきます。2015年5月7日時点での時価総額は約120億円。
格安航空券予約サイト「スカイチケット」が主力事業
僕全然旅行しないので知らなかったのですが「スカイチケット」というサイトが主力で、格安航空券に強いらしいですね。決算資料によると取扱い航行権の半分近くがLCCのようです。とはいえ「格安航空券」でも「LCC」でも検索順位は1ページ目にはいませんでした。本当に強いのか?大手が金をかけてSEOしてきてそうなワードではあります。
インバウンドサイト「WANNA TRIP」に注目
新規事業?なのか18ヶ国話対応しているらしい「WANNA TRIP」というサイトがありますね。海外の香りがするサイトです。Similar webでみる限りは全然アクセスがなさそうなサイトですが、インバウンド対応はちゃんとやって成果が出れば果実は大きそうなので、攻める領域としては良いと思います。立ち上げる難易度超高そうなのと、アドベンチャー社にそのノウハウがあるのかは外側から見ただけではわかりません。
アドベンチャー社自体は「総合予約プラットフォーム」を目指しているらしく、決算資料にはこんなスライドがありましたので抜粋。
予約領域では「アクティビティ」はJTBで資本業務提携した「あそびゅー」があります。レストランはグローバルでは「オープンテーブル」国内は「ポケットコンシェルジュ」とか。ホテルは楽天やじゃらんを抜かせば「一休」とかになるでしょうか。様々なジャンルを総合して「ADVENTURE GO」というサイトを2015年中に立ち上げるようです。
予約サービスでは僕はオープンテーブルをよく使うのですが、シンプルなUIですごく予約しやすいです。予め行きたい店が決まっている場合は。オープンテーブルから店を探すということはないですが、オープンテーブル上で魅力的な店舗を探せるコンテンツがあればいいのにと思いますね。
買収やマイノリティ出資も少しずつやってる
上場後は香港のアプリ会社を買収したり、事業上取引のあるサイト制作会社や投稿監視会社?にマイノリティ出資しているようです。上場後は「既存事業」「新規事業」「M&A」の三方向で頑張るのが鉄板な感じですよね。
今回はアドベンチャーの業績予測や成長性について考えるのは控えますが、旅行系のスタートアップも多数ある中で、旅行単独だと上場後のエクイティストーリーは厳しそう。旅行関連予約市場という意味では、スタートアップではreluxであったりあそびゅーまで類似対象となるでしょう。そういったプレイヤーのアップサイドがどの辺までとなるのか、興味深いところ。