ドリコム「Startup Boarding Gate」のエグめな?投資条件の実態

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CVCのようにインターネット企業による投資活動が活発化している。その一環なのか(むしろリクルーティング活動の一環なのだろうが)ドリコムがStartup Boarding Gateという学生向けのアクセラレータープログラムを実施している。既に2015年1月14日にDemoDayが実施され6チームがプレゼンしている。

DRECOM

2014年7月のTechCrunchの記事によれば1社あたり開発資金を100万円提供するとあるが、100万円の資金提供に対してドリコムが13%前後の株式を取得しているのではないかという説を、複数の確かな情報筋から耳にした。この条件であれば投資後(Post)時価総額は700万円前後となる。

シードアクセラレーターによる投資の国内相場は筆者が把握している限りは下記のような感じだ。

出資額:300-450万円
投資後時価総額:3,000万円
取得シェア:10-15%

450万円の出資で投資後時価総額3,000万として15%のシェアを得る案件もあるだろう。ただし、100万円程度の投資で13%前後も株式を持っていかれると、その後の投資ラウンドでどんどん希薄化が進んでしまい、経営陣の経営の自由度は奪われていくであろう。

学生相手に比較的高めの株式比率をシードステージで持っていく事例としては、ブレイクスルーパートナーズ赤羽氏によるPitapatへの出資がある。Pitapat社は当時サイバーエージェントの内定者が立ち上げたもので、結果的にサイバーエージェントが5,000万円前後で買収したと言われており、その際に赤羽氏の持分がやけに高く買収交渉で揉めたのではないかという噂がある。

投資をする側と受け容れる側では経験値からどうしても情報の非対称性が出る。学生起業家はその最たる例といえるだろう。とはいえその無知につけ込んで、シードステージで高い株式シェアを取得してその後その企業が上手くいくのだろうか?筆者には到底そうは思えない。

ファンドでも、VCでも、エンジェル投資家でもなく、「共同創業」

本誌はスタートアップの投資市場の透明性を高める一助を担いたいと考えている。ドリコムの今回のこのスキームを、起業家を中心とした読者はどう感じるだろうか。

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