Chapter1-3「Wantedly」で仲間探し

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キュレーションメディア『Mary』をUnfinity Ventures SummitのLaunchpadで見た外資系証券会社に勤める僕は、男性向けキュレーションメディアの構想を始めた。

スタートアップの光と影 (1)

男性ファッション誌の市場が150億円程度ということは掴めた。僕は日常業務をこなしながら、メディアを通してスタートアップ関連の情報によく目を通すようになった。経済に特化したメディア『NewsPicks』ではスタートアップ関連の記事をよく見かける。昨今のIPO市場はライブドアショック以来の活況を見せており、新規上場が相次いでいる。先月は『税理士ドットコム』という士業向けマーケティング企業が上場し、時価総額200億円を付けていた。

すると『Mary』の記事が目に入った。

女性向けキュレーションメディア『Mary』を運営するMary(東京都渋谷・代表取締役中川マリ)は独立系ヴェンチャーキャピタルのA Dash Ventures(東京都虎ノ門・代表取締役西田洋行)から3億円の資金調達を実施したと発表した。

たしかA Dash VenturesもUnfinity Ventures Summitを主催するUVPと似たようなA Dash Campというイベントを主催している。Unfinity Ventures SummitのLaunchpadで優勝したMaryはてっきりUVPから出資を受けるものだと思っていたが、A Dash Venturesから資金調達したという。

このニュースを報じたスタートアップメディア『Tech Bridge』には中川マリの写真入りのインタビュー記事が載っていた。まだあどけなさが残る表情だが、年は僕と同じ30歳だった。インターネットメディア企業の『ハイパーエージェント』を経て、27歳で独立したという。スタートアップの世界に年齢は関係ない。2012年にマザーズに上場したリブセンス代表取締役村上太一は当時25歳だった。

メディアを通して業界の事情には徐々に明るくなってきたが、肝心のサービスの立ち上げとなると腰が重い。なにしろ僕はアナリストであり、コードも書けなければデザインもできない。サイトを作ることができないのだ。

インターネット業界の情報を集めるため、ソーシャルゲーム会社『FREE』に勤める大学時代の友人の青木を飲みに誘った。六本木ヒルズの『オークドア』を指定された。

「よう、梅田久しぶりだな。JPスタンレーのアナリストとして、うちもカバーしてるんだろう?くれぐれも売り推奨のレポートは勘弁してくれよな」

「今日はそういう用事ではないんだ。最近起業に興味があるんだが、自分でサイトを作ったこともないしコードも書けない。どうすればいいのかなと思って。青木は『FREE』でどんな仕事をしてるんだ?」

「ソーシャルゲームのプロデューサーをしてる。俺もコードは書けないよ。ゲームの企画やシナリオを設計したり、どういうアイテムを投入してユーザーに課金して楽しんでもらうかとか、そういうことを考えている」

「FREEのような大手だと、エンジニアがたくさんいそうでいいよな。青木、スタートアップの人たちはどうやってエンジニアを採用しているんだろうか。そもそも俺はまだアイディア段階だ」

「最近だと『Wantedly』を使っているスタートアップが多そうだけどな。Facebook連動のサービスで、ソーシャルリクルーティングといわれている。Facebook友達の友達とかそういう情報があると信頼できるだろう。俺のFacebookのタイムラインではよくWantedlyでの人材募集を見かけるよ」

「そうか!帰ったら見てみるよ。ありがとう!」

青木から教えてもらった情報を元に『Wantedly』を覗くと、そこには多くのスタートアップの求人があった。たしかにまだサービスもなさそうな企業の求人もある。簡単な情報を載せるだけなら無料らしい。勢いに任せて求人を出してみることにした。募集要項にはこんなことを書いた。

男性向けキュレーションメディアを一緒に立ち上げませんか?
『Mary』みたいなやつです!

男性向けにもGQのようなスマホに特化したクオリティマガジンがあっても良いと思いませんか?まだ企画段階ですが、一緒に作りませんか?エンジニアとデザイナーを募集しています!!

簡単に登録すると、1時間後に早速応募があった。プロフィールを見ると、大手インターネット企業『コックパッド』に勤める村上というエンジニアだった。願ってもないチャンスだ。僕はWantedly上で返事を書いた。

ーご応募、ありがとうございます!まずはカジュアルにお茶をしながらお話ししませんか?ー

ーわかりました。キュレーションメディアに興味を持っています。2月1日とかいかがでしょうか?ー

ー承知しました。代官山蔦屋に15時でどうですか?ー

ーはい。宜しくお願い致します。ー

そんな流れでエンジニアの村上とアポが取れた。自分はコードが書けないからとか、できないことを嘆くのではなく、まずは動いてみることが大事だ。どんな小さな一歩でも進めてみる。すると世界が拡がっていく。

注:本稿はwantedlyのネイティブアドではございません。あくまでスタートアップの生々しさをお伝えするための事例として取り上げました。

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