オールアバウトの再成長?と様々な新規メディア戦略

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最近のGoogleのアップデートで順位を下げるサイトが多い中、独自コンテンツを持つオールアバウトが復活してきているという話を耳にしました。alexa様によると2014年5月以降上がってきています。

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オールアバウトなんてとっくにオワコンで誰が読むのだろうか。と僕は思っていたのですが、マスはこういうものが好きなんでしょうね。楽天で買い物をする層にオールアバウトのトーン&マナーは合いそうですね。僕自身の好みではなくマスはそっちを好むということは認識しておくべきだなと。

そんなオールアバウトの決算(2014年3月期)を見るといくつか面白い傾向が読み取れたので紹介します。

直近の売上PVの伸びで株価は上がっているが、既に割高感

スクリーンショット 2014-09-19 12.06.10スクリーンショット 2014-09-19 12.07.13まずPLと株価。直近Qを見ると売上の伸び率が上がってきていますが、ほんと低利益構造な企業ですね。株価は7月に取引量が増えて上がっています。これはGoogleのアップデートによるPVの伸びとかが寄与しているかもしれません。メディア数値に関しては後述しますが、たしかにここ数ヶ月で再成長といえる伸びを示しています。

販売管理費がメディア事業なのに異様に高い気がするんですよね。構造を変えない限りは営業利益率が上がりません。営業マンや記事制作の外注費が嵩んでいる感じなんでしょうか。メディア事業が中心で営業利益率が一桁台前半はあり得ないと思う。2015/1Qの決算を見ても今期も営業利益は1-2億程度。これは上場している意味があるのでしょうか。

直近PVは約2億:SEOロジック変更とスマホで再成長?

スクリーンショット 2014-09-19 11.15.00オールアバウト全体のPVはこんな感じで、直近は月間1.6億PVで3,000万UUといったところです。PCが激減していく中でスマホでその落ち込みをカバーしています。ただ、これは2014年3月までのデータで、alexa先生による2014年5月にトラフィックが伸びたデータは反映されていません。オールアバウトは上場企業なのにIRがかなり簡素な企業で、2015年期1Qは決算短信だけで決算説明資料がない。

ただ、2014年下半期メディア媒体資料P16によると1.95億PVで3,800万UUと伸びてますね。これがGoogleのアップデートによる伸びしろかスマホによるものなのかはわかりませんが、メディアパワーが伸びていることは確か。

スクリーンショット 2014-09-19 11.54.56決算資料にはPCもスマホも「検索以外からの流入」が増えていると協調しています。similar webを見る感じグノシーからの流入が増えているので、そいうことでしょう。ソーシャル比率は高くないですし、ソーシャルでオールアバウトがバズっているのもほとんど見かけたことがありません。

まとめコンテンツもやっているので、そういったコンテンツからPVを伸ばしやすいのかもしれません。

「○○協会」ビジネスは特定ジャンルのカスタムメディア

スクリーンショット 2014-09-19 11.15.26フードコーディネーター協会がボロい(ボロ儲けな)ビジネスだという記事を以前紹介しましたが、それに近しいビジネスで「○○協会」ビジネスというのがあります。

協会ビジネスは2パターンあると思っていて、情報弱者なCからのみ課金するモデルと、それに加えてBをスポンサーとして獲得するモデルがあります。オールアバウトが狙いたいのは後者のモデルで、「○○協会」とお面をかぶったカスタムメディアを作ることで、適切な広告出稿メディアがないクライアントの広告予算をがっぽりいただこうという魂胆です。

この種の協会ビジネスはある程度のニッチ化が求められるため、ニッチすぎずマスすぎない、いわばフードコーディネーターくらいの案配の領域がスイートスポットかと思われます。協会や検定は一度コースを作ってしまえばあとはオペレーション回すだけで、利益率は上がっていくモデルかと。1つの協会で年間売上が1-3億円のレベルかなとは思います。

ただ、薄利なオールアバウトにとってはこの手の協会メディアを複数立ち上げ、営業利益を5,000万円ずつ確保するというのは収益性を押し上げる上で重要かもしれません。

カーコンマーケットのような高額商材C2Cメディアはあり

スクリーンショット 2014-09-19 11.16.42カーコン・マーケットというメディアを新規で立ち上げたようです。ちなみにカーコンビニクラブとの合弁会社で運営。現状、ただの中古車を並べたC2Cサイトに見えます。オールアバウトは本業がメディア事業なので、車に関するコンテンツをカーコン・マーケット上にたくさん並べていけばいいのにと思うのですが、カーコン・マーケット上にはあまりコンテンツがあるようには見受けられません。

ただ、オールアバウトの車カテゴリーからかなり誘導をかけていると思われます。コンテンツを外部に置き、グループ内の別のサイトへ回遊させ、コンバージョンかけにいく感じでしょうか。

この手の「コンテンツ⇒コマース」の流れはメディアコマースといえ、特に高額商材では機能するのではないかと思います。不動産の個人間取引とかも相性が良さそう。単価が高いので、成約手数料取るだけでも1件数十万円とか売上立つんですよね。

以上、PL株価からメディアの数値、新規事業まで見てみました。新規事業の方はなかなか面白いんですが、メディア関連のスタートアップはオールアバウトをマルチプルに置かれてしまうと上場時も売却時も値が付きにくそうでアレですね。ただし、オールアバウト以上にPVがあるメディアで、利益を出しやすいコスト構造であれば、オールアバウト以上の企業価値を付けやすいかもしれませんね。

PL的には残念感満載なオールアバウトですが、メディアの再成長にはごくたまに注目してみたいと思います。

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