簡単ではありますが2011年以降の主要スタートアップの買収情報をまとめてみました。抜け漏れもあると思いますので、突っ込んでいただければ追記します。こう見るとネクソンのgloops465億とGREEのポケラボ138億で買収が異常値で、その次に高いのは大富先生のインブルー(買収額非公開)と予測。過去実績では10-20億での買収が多いですね。
注:読者様のご指摘で「ナタリー」「gloops」を追記しました。当初は2010年8月のシリウステクノロジーも記載しておりましたが「2011年以降」縛りとし、記載を外しました。
Yahoo!、KDDIがスタートアップ買収のスタンダードな受け皿といえそう。個人的にはキャッシュリッチな楽天やカカクコムによる買収がもっとあって良いのではないかと思う。DeNAによる買収が一件もないのは意外ですね。サイバーエージェントは8月の事業転換の際に「買収も」的なニュアンスがありましたが、企業文化的に難しいだろうなと私は踏んでいます。
今後買収を加速させると水面下で聞くのはGREE、DeNA、mixiの3社。
今日上場承認が発表されたリクルートは財務諸表を見ると約1,400億円のキャッシュを保有。上場でまた資金調達が入るでしょうから、Indeedのような海外の大きなの案件の買収もあるでしょうが、国内スタートアップの買収の受け皿に良さそうです。
本誌の連載「ファンドリターン」で今まで相当甘いEXIT予測をしており、最近反省しております。国内においてはポケラボみたいな売上がそれなりに立ちそうなゲーム以外は30億を越えてのM&Aはなさそうですね。
やはり昨今の売上利益なき30-50億というミドル・ レイターステージのValuationの加熱ぶりは、売却から逆算すると相当苦しみそうだなと。産業革新機構のお世話にならないことを祈っております。
あとは買収額が3億以下のしょぼいディールはなんか投資家が可哀想というか、見る目がないというか。工数掛かったわりにアーリーで入れて1.3倍程度とかやらない方がマシだよなと思いました。
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内容の参考:スタートアップ起業家の家賃に迫る
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