僕が「ファンドリターン」を書く理由

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おそらく業界では物議を醸し出しているであろうファンドリターンシリーズ。このシリーズは各ファンドのパフォーマンスを個別案件分析からのボトムアップで予測するモノであり、各案件の判断を出すには当然高いリスクが伴います。

・僕の判断に対する結果が間違っているリスク
・「回収不能」などと書かれた企業から恨みを買うリスク
・各ファンドから「こいつ余計なことしがやって」と思われるリスク

ベンチャーキャピタルはファンド事業であれば運用額以上のリターンを出すのが仕事。運用額次第で何倍をリターン目標と置くかという違いはありますが、リターンがきっちり出ればokという世界であり、投資先10社が全て当たる必要はなく、1社ホームランで9社三振でもリターンが十分出ればビジネスとして良いわけです。

10社投資すれば1社くらい上手くいって2社くらいは潰れるかリビングデッド。僕にはそういった感覚値がありますが、この辺の感覚は投資家の皆さんにもコメントなどで聞いてみたい。

なので投資先のいくつかが潰れることはビジネス構造的に致し方ないというか、ドンマイという感じです。

各メディアには様々な役割があると思いますが、The Startupのポリシーとしては闇雲にスタートアップをいい感じに紹介しないこと。紹介して読者が「あそこ、いい感じなのね!」と思ったら1年後に潰れていた。これはメディアの信頼性として最悪だと思っています。

僕の判断を通して、皆さんは各案件に対してどう捉えるか。ファンドリターン記事にはある種読者の高いリテラシーが求められていて、この案件は自分なら張るか否かを考えるきっかけになればなと。

その自分の判断は正解だったのか間違いだったのか。一定以上の判断量を積み、それに対する検証をすることで高い学習効果を得られると思う。ファンドリターン記事を通して最も勉強しているのは僕自身です。たとえばコメントなどから「ロコンドはIPO有力」とか聞くと、あれ?僕の判断違ったかな。となる。

いろいろとリスクはあることは承知なのですが、自分自身や読者に学習機会を提供するコンテンツとしては良いと思っています。なので不定期にまた書きたいと思います。起業家や投資家というビジネスの当事者は自分のビジネスはいけると当然思い込んでいます。しかしそれは思い込みに過ぎないことは往々にしてある。当事者ではないからこそ、見えるものもあるのでは。

【執筆大変なわりにバズらず凹むファンド・リターンシリーズ】

①:freeeの上場頼みか?IVP Fund II パフォーマンス予想
②:2013年1月組成のGlobis Fund IVは既に予想リターン4倍以上
③:Gunosy木村新司氏の個人投資家としてのリターンは約50倍?
④:サイバーエージェントベンチャーズ(CAV)は4.5倍
⑤:boxの一発で大きく変動?:ITV3号ファンドは3.6倍+α

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