遊びに誘われる？サービス「vivit」が約3,000万円を調達

友達から行ってみたい遊びに誘われるサービスvivitがベンチャーユナイテッド、インキュベイトファンドから約3,000万円を調達し、サービス提供を開始したと2014年8月21日に発表した。

vivitは2013年12月のインキュベイトキャンプ6thに参加し、出資を受ける権利を得られる3位に入賞している。その際にThe Startup特別賞を受賞し、副賞としてローンチ時のサービス紹介をするという公約通り本稿で紹介する。僕が知る範囲では、インキュベイトキャンプ6thからの公式な資金調達発表とサービスリリースはvivitが最初となる。

vivitはライトなレジャー企画に友達を巻きこむサービス

vivitはライトなレジャー企画が投稿されていて、それに対して「ここ行きたい。どう？」と友達を誘って行くこともできるし、その企画に「行きたい」している人同士で誘い合って遊びに行くこともできる。

こんな企画がサイト上にあり、休日何をして遊べばいいか分からないという少しマンネリ気味な方にはいいかもしれない。

サイト上で一緒に遊ぶ人がマッチングし、企画に対して予約し、そこで送客課金するビジネスモデル。本誌ではこのモデルを「メディアコマース」と言うことがあるが、サービスコマースとも言い換えられるかも。

浅い繋がりのFBフレンド同士が一緒に遊びに行く潜在需要

このレジャーマッチング市場のスタートアップサービスのポジショニングはこんなところでしょうか。

GCPから調達しているあそびゅーというサービスがありますが、これは単純なレジャー予約サイトで、明確な需要がもう決まっていて、検索流入でユーザーを取るという一昔前のウェブサービスの手法な気がしますが、それはそれで王道パターンかとは思います。

trippieceはもはや老舗スタートアップの域ですが、ウユニ湖などの大型企画はありますが、ライトな小型企画の成約率はさほど高くない印象がありますが、実際どうなんでしょう。

この市場に対して、vivitは遊ぶ人も明確な目的も決まっていないけど、サイト内のコンテンツを通して「行きたい企画」を見つけて「友達を誘って行く」ないしは「友達に誘われて遊びに行く」というサービスです。ストレートにいうとお手軽なアフター５ネタとかで知らない人同士ではなく友達同士で誘って行く版のtrippiceですね。

我々ネット業界の人間ではありがちなのですが、つい名刺交換しただけの相手をフレンド承認してしまいがちです。実際3ヶ月に一回程度遊びに行ったりご飯に行く友達なんてFBフレンドのうち５％から１０％のはずです。しかし、ホームパーティーなどでライトに知り合っただけだが、興味はある。きっかけさえあれば一緒に遊びに行ってもいいと思う層は＋５％から１０％は最低限FBフレンド内にいるはず。

その潜在需要を上手く顕在化し、緩いFBフレンド同士が遊びに行く機会が増えるか。ここの成約数を伸ばすことができれば、vivitの提供価値はあるといえるでしょう。

マブダチ機能のアイディアは、俺が考えた

vivitはマッチングサービスですから、最優先KPIは成約数。成約数を伸ばすために、ユーザーが企画やイベントに参加する際に単独で乗り込むのは勇気がいるが、友達に相談して2人や3人で参加する。というユーザー行動の方が起こりやすいという点に目を付け、vivitの水谷さんとランチしていた際に、マイページ内でよく遊ぶ友人を設定する「マブダチ機能」というモノを提案し、それが実際に実装されています。記事書くだけじゃなく、サービスのコア機能のアイディアもちゃんと提供するんですよ。とささやかなアピール。

ちなみに「マブダチ」って名前は僕の案じゃないよ。もっといい名前あると思うんだけど。

しかし、まだUI/UXは相当改善の余地がありそうなので、vivitを使ってみようと思った読者の方々はご容赦下さい。

この松濤のにんにく専門店に行ってみたいんですが、誰かvivitのユーザーテストがてら行ってみませんか？僕のFBフレンドの場合はこの企画の右上にある「友達とトーク」に遷移するとFBフレンドがバーッと出てくるので、僕を選択して声かけてくれると嬉しいです。僕のFBフレンドしかできないですね。絞って600人ちょいしかいないんですよね。誰からも来なかったら寂しいなあ。

普段あまり絡みがない人から誘われるとテンション上がりそうだけど、浅い繋がりの人に効果的にアプローチするにはもう一捻り必要だろうね。遊び相手が固定化されているので、本当に新しいお友達が欲しい。大人になってから友達作るの難しいですね。

vivitで僕とにんにく屋行きましょう。お待ちしております！