TABILABOとCuRAZYに聞く、バイラルメディアの成長要因

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8月18日にサロン限定オフ会でバイラルメディア徹底討論というイベントを開催しました。Q&Aセッションから印象的なものを編集して紹介します。登壇者も参加者もサロンメンバーだけです。

スクリーンショット 2014-08-20 21.55.04*iphone撮影なので画像荒いですが…

■パネラー
グノシー代表取締役木村新司氏
TABILABO共同代表取締役久志尚太郎氏
ラフテック(CuRAZY)代表取締役伊藤新之介氏

■モデレーター
The Startup代表取締役梅木雄平

*ちなみにTABI LABOもCuRAZYも自らがバイラルメディアであることを否定し、バイラルメディア的なアプローチは「目的を達成するための手段に過ぎない」という見解を示していました。

バイラルメディア急成長最大の理由はFBアルゴリズム変更

バイラルメディアはその名の如くFacebookを中心としたSNS経由のトラフィック比率が高いメディアのことを指します。直近の月次PVはTABI LABOが3,000万。CuRAZYは約2,000万。バイラルメディアがここまで伸びてきている背景としてFacebook周りの話は欠かせません。

Facebookのアルゴリズム変更があったのが大きいと思います。ZyngaショックでFacebook上でのゲームアプリの優先順位が下がったこと。自撮りの流れがinstagramに完全に傾き、ユーザーコミュニケーションを写真からリンクに移行させたこと。

この二点がメディアのFacebook流入に大きな影響与え、その結果1年半前に「なぜ今になって?」と言われながらupworthyが爆発することができたのではないかと考えています(CuRAZY伊藤氏)

一方でスマホシフトという文脈も大きいと捉える。

スマホに最適化できたメディアがまだ存在せず、TABI LABOはスマホに最適化されたメディアが必要される時代に合わせてリリースできた。成長要因の一つにスマホ最適化メディアの需給がタイミング良くマッチしたという点もあると思います(TABI LABO久志氏)

バイラルメディアの運営者ではないグノシー木村氏の見解は

スマホに置き換えられてきたのは今までだとゲームくらいで、スマホによるTVや雑誌の置き換えがバイラルメディアやキュレーションメディアで起きていると感じています(グノシー木村氏)

Facebookに関して定量的に突っ込んでみた。

■CuRAZY

FBいいね!数:69,540
FBへの1日の記事投稿数:6-7本
FB経由の流入:全体の約7-8割

■TABI LABO

FBいいね!数:47,300
FBへの1日の記事投稿数:3-4本
FB経由の流入:全体の約半分

Facebookページへの記事投稿を1日3本から6本に増やしたら、PVが二倍になりました。ただ、8本に増やすと逆効果だったのか、PVが少し落ちました。Facebookページ投稿に耐える記事生産が追いついていなかったと考えています(CuRAZY伊藤氏)

お二人に聞いた中で出てきたのが、Facebookページの運用で上手いのはハフィントンポストという話。写真が綺麗に出ているし、1日あたりの記事投稿数も20-30本はあるのではとのこと。実際に猫の記事は多いようだが、CuRAZY伊藤氏曰く、実験したところ「猫より犬の方が日本ではPVが取れるのではないか」という話もあった。 ある種、国内最大のバイラルメディア(FB経由流入数の多いメディア)はハフポと言えるのかもしれない。

プラットフォームvsパブリッシャーのパワーバランス

先日、バズフィードの日本上陸の話に付随して、バズフィードが日本展開に際してTABI LABOを買収した方が立ち上げがスムーズではないか?という記事を出したのだが、あまり反応がなく寂しい思いをした(アーリーアダプターにだけは刺さったかもしれない)

ここでニュースキュレーションアプリとしてプラットフォーム路線を志向するグノシー木村氏に、パブリッシャー側に対する興味を伺った。

2014年8月中にはグノシーは500万DLを突破します。トップ記事が軽すぎて見るに耐えないという記事も出ていましたが、それがマスだと思っています。堅苦しいニュースなんて読みたくない。柔らかいネタを求めているのがマスであって、今日のイベントに参加しているような方がマイノリティだと思っています。

バイラルメディアはTVのバラエティなどを置き換えられると思っていて、注目している分野です。(グノシー木村氏)

ポータル構想があるらしいグノシーだが、バイラルメディアの買収に関して突っ込むと「コンテンツを買うという発想はない。機能として(ネイティブアドなどで)書く機能が欲しければ、取り込むという考え方もありかもしれない」と木村氏は回答した。

海外のバズフィードのようなメディアだけではなく、グノシーやスマートニュースのようなキュレーションメディアもバイラルメディアEXITの受け皿になることは想定される。しかし、これに異を唱えたのがCuRAZY伊藤氏だ。

キュレーションアプリが異常に強いのは日本だけなんですよね。米国ではFlipboardがありますが、バズフィードの方がむしろプレゼンスが高い印象を受けます。Contents is Kingという考えに沿うと、プラットフォームよりパブリッシャーの方がむしろ価値があるのではないでしょうか(CuRAZY伊藤氏)

サロンのオフ会は試行錯誤しながら取り組んでいきます

ジャンル特化型のオフ会ははじめてやりましたが、毎月初月入会者限定で8人程度×2回程度のオフ会をやっています。今回のジャンル特化オフ会はサロンがプラットフォーム化してきたからこそできることで、僕個人の集客力ではなく、メンバーの方々にセッションに登壇いただき、それに僕が突っ込んでいくスタイル。

一部がセッション。二部が僕がいつもやるグループワーク。今回は3人でバズるコンテンツとそのロジックを考えてくださいというお題にして、全てのグループに回答いただきましたが、最後のグループの回答に僕はマジ切れしましたねw 詳細はオフ会限定コンテンツということで触れませんが、バズれば何でもいいというわけではなく、バズるコンテンツを作るのは難しいよなと再認識しました。

一部二部を通して?参加者の方からは勉強になったとか色々声を聞くことができました。自己分析ながらにですが、僕はパネラーとして喋るよりモデレーターとか企画する方が得意なんですよね。僕がサロン限定でソロ講演やってももはや誰も来ないですよw

とういうことでUmeki Salonは400名突破間近です。気になるけど、まだという方はぜひ。イベントでは横の繋がりができ、ビジネスチャンスが生まれるかもしれませんし、そういう機会を僕も作っていければと思います。

Umekisalon200



396名突破!Voyage宇佐美さんも参加するUmeki Salon
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