梅木雄平流4つの分析手法

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とある6月の天気が良い日に、友人とお茶していた時に閃いた話。分析が僕は好きなのですが(人によって、当たり外れがあると言われるが)、分析手法をパターン化しておくと後で自分が読み返したり、他人に説明する際に有用だろうということで、パターン化して紹介。

敢えて記事タイトルはキャッチーに「梅木雄平流」としておきましたが、一般論も多分に含まれるので、そこはご愛嬌とご了承下さい。

*「梅木流といかいうな!」というかたは本誌の読者ではないので、ここでお帰り下さい。

1:構成や変化を比較(定量市場分析)

最初に最も一般的な「比較」という分析の話。かなり古い記事ですが、この記事が参考になりました。

分析とは何か/定量分析の3つの型(人と組織と、fukui’s blog)

ここについてはあまりにも上記の記事がわかりやすいので、一部抜粋して掲載しておきます。福井さん、ご容赦下さい。尚、福井さんはイケダさんに先駆けて地方移住(富山)したブロガーです。トレンドを先取りしてますね!

スクリーンショット 2014-06-21 13.59.53定量分析が機能するのは市場を分析する時。上場企業決算分析では「共通軸での比較」や「市場の全体感からや、セグメント別シェアという構成」や「昨年対比などの変化」に注視します。異常値や微かな変化を見逃さず、そこからどういう兆候が読み取れるか。定量的な数字を元に、インサイトをひねり出すという分析パターン。これはビジネスマンなら必須レベルで誰しもが頭の片隅に押さえておきたいレベル。

2:最高の世界を描く、演繹法(市場からのトップダウン)

これも分析と読んで良いと思いますが、この分析能力が突出して高いのは起業家。むしろ起業家に必須の能力といえます。現状の世界にまだないサービスで、こんなサービスがあればユーザーは喜ぶのではないか?という最高の世界を描く能力、それも分析力の一つと言えます。

例えば、Facebookでは社交パーティーの場をインターネット上にも設けられて、そこで日々コミュニケーションができる世界っていいんじゃないか?とザッカーバーグ氏の妄想から始まったサービスのはず。

こうしたまだ見えない世界を描く分析力は、日常の微細なことに気づく能力と密接に関係していると思われます。これは3のユーザー体験フローにも紐づく話ですが、日常のtipsを元に大きな世界を構想する。想像する力。そうして抽象化した世界を具体的な打ち手にどう演繹するか。理想と現実を埋めるために、スタートアップは存在すると言っても過言ではありません。

近々本誌では「イメージ論」の記事も出そうと思いますが、どれだけ日頃から最高の世界を鮮明にイメージしておき、あとはそのイメージを現実世界で実行するだけ。という状態に持っていくことが大事。本田圭佑が得意とする領域と言われています。

参考記事:本田圭佑が持っていて、香川真司が持っていないもの。

この本田の心理は僕も少し理解できて、バンドのボーカルをやっていた際に歌詞の世界を完全にイメージし切る。という練習をしていました。日々イメージし切った後に、見える世界というのがあった気がします。現状の僕でいえば、コピペメディアに価値はなく、思考させるメディアにこそ価値があるはずだ!とイメージし切っています。

せっかくワールドカップ期間中なのでこんな記事でも見て和んでください。

参考記事:本田圭佑風にブログメディア運営論語るの面白すぎwww

3:ユーザー体験フロー(サービス起点のボトムアップ)

先程の理想の世界を描くのがトップダウン的アプローチとすると、日常で気づいた些細なことを元に、ボトムアップで考えるのがユーザー体験フローの分析。

特に世の中の多くのインターネットサービスは、ユーザー体験ステップをかなり大雑把に見積もっているのがあるあるだと思います。「え!いきなりそんなこと求められるの!?」とか。ユーザー体験ステップをとにかく細かく見ていき、チューニングをする。女性の方が細かいことに気づきやすく、女性的な視点ともいえます。

サービスに限らず、身近な人々が使うサービスの傾向や生活行動の差異や変化から仮説を導き出し、未来予測をします。実は僕はこの分析手法が得意。この記事はまさにこの分析パターンから編み出しています。

参考記事:Facebook疲れの行き着く先は、なんとtwitterだった

この手の日常的な小さな変化を元に定性分析で仮説を立てた記事は、定量分析信者たちからは格好の批判の的です。「数字の根拠は?」「自分の周りの傾向だけどそう言っているの?」という浅はかなコピペ反論を投げかけることで、彼らは満足します。だったらコピペ反論ではなく、お好きな定量分析で反論して来いや!とコメントを見るたびに思っています。

僕は定性分析を軽視し、定量分析に重きを置いているとコモディティ化すると見ています。就職活動時の外資系証券会社の面接で「君のプレゼンには定量的な数字が乏しかったけど?」と言われて落とされたことを僕はよく覚えていて、定性分析舐めんな!むしろ定性分析の方が独自性のあるストーリーが出せて、価値が高いんだよ!と思い、今後も主張し続けたいと思う。

少し話が逸れましたが、2の「理想の世界を描く」3の「ユーザー体験フロー」からはストーリーを構築することが可能であり、そのベースには必ずしもガチガチな定量分析は必要ないこともあるでしょう。

4:バリューチェーン(コーポレート戦略)

最後の4つ目はオーソドックスですが。3のユーザー体験がサービスレイヤーの話とすると、バリューチェーンで考えるのはコーポレートレイヤーの話。バリューチェーンを細かく分解し、1の構成や変化を他社と比較することで最適解を見出します。

ここはメーカーの事業企画やメーカーに対する知見が深い戦略コンサルの方が強そうな分野で、付加価値創造よりコスト削減で効いてくる分析手法と思われます。4つの中では僕が普段意識しにくい手法ですが、コストにはうるさいので、日常生活(買い物とか特に)でよくコスト構造を見て、疑問を持った時は店員に突っ込んでいます。ウザい客で申し訳ないですが。

仕入れなどに紐づく「売上原価」、サプライチェーンの「商流」、人件費など「固定費をいかに変動費かするか」とか、バリューチェーンを他社と比較して施策を考えることができます。

以上、4つの分析手法でした。僕は単純な分析力があるというよりは(むしろ分析に自信ある人からすると、僕の分析はdisられているはずです)視点が独特と言われることが多く、その所以は2の「最高の世界を描く演繹法」と3の「ユーザー体験フロー」に沿って思考した結果、そう言われる機会がああると、感じました。

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内容の参考:Gunosy木村氏の降臨、野村證券の近未来的なIPO時価格算定方法など

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今日も適当にツイート中。 @umekida

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