もし僕が慶応大学の教授になったら

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すぐに死ぬわけでもないのですが、人生やってみたいことってなんだろうと考えてみたとき、母校である慶応大学の教授をやってみたいと昔考えたことを思い出しました。僕は商学部卒で、あくまでSFCではな商学部の教授をやりたいです。クリエイティブネタまでに、なぜ僕が慶応大学の教授をやりたいのか。教授になったらどんなことをやりたいのか。顔は早稲田にいそうとよく言われますが、なぜ慶應の教授をやりたいのか。公開論文みたいですがおもしろいので書いてみます。

まず、大学時代の原体験を振り返ります。社会人になってから知り合った慶応大学商学部卒の人々もいますが、慶應商学部というのは本当にクソな学部でして、僕らはハイソぶっていますが、おそらく中身は中央大学法学部の方がよほど良いと思われます。慶應の三田で優秀なのは法学部か経済学部と決まっており、商学部は中間管理職養成予備校なのです。就職偏差値には法経済と商では5くらいの差があり、商学部は外資就活でギリギリ足切りをされないライン。という感じです。

商学部のコアは「経営」「会計」「マーケティング」「その他」であり、慶應商学部は日本一会計士を輩出することでも知られています。僕も少しだけTACなるものに通いましたが、「これは自分には無理」と思い、秒速で撤退しました。会計だけできてもコモディティなので、会計一本で生きていくのは危険な賭けに思えました。

一応「経営」を教える学部のはずで、「実学の精神」を諭吉先生が掲げておられるわけですが、経営学を教える先生で「経営経験者」は誰一人いなかったと記憶しています。「実学の精神」で机上の空論はないだろと。

僕は経営学ではなく人事管理系のゼミに所属していたのですが、3年の終わりに教授に「輪読中心の授業はつまらない、議論中心にしてはどうだ」と提案したところ、「教授の俺にたてつくとは生意気だ」ということで、ゼミをクビになりました。ゼミの友人が「お前がゼミにいたければ、教授を説得してクビを回避するように計らう」と言ってくれましたが、学生の意見を一蹴するような教授に付き合ってられんと思い、僕は4単位をドブに捨てることにしました。

大学の授業は本当につまらなく、微力ながら自分が所属するゼミくらいは改革しようと思ったのですが、教授の圧力に握りつぶされ、徒労に終わる。この原体験が「俺が教授だったらこうするのに」と考え始めたきっかけです。

実際に僕が慶應の教授になったらどんな授業をするのか。実践的な経営学のゼミを展開したいですね。仮に1学年16人のゼミ生として、4人1組で株式会社を作らせます。資本金はいくらでもいい。その中で「社長」なり「CFO」なり役職を作る。ビジネス課題を与え、自分たちで収益を立てる。

フルに時間を使わなくとも、何かしらのビジネスで売上を立てることはできる。学生ならイベントとかをやったっていい。売上が上がれば自分たちに支払う給与を決める。年度の終わりには決算を締める。

そうした会社経営の一連の流れを「少しだけでも」身を持って体験すれば、卒業後に思考停止したサラリーマンにはならないはずだ。自分の給与はどうやって決まっているのか?それは社長が適当に決めているだけだということに気づくはずだ。外資のパートナー制のように売上の一定比率をを山分けする場合の方が少なく、社会の相場感から社長がノリで決めているだけだ。

3年生で会社を作り、4年生では株主を体験してもいいかもしれない。上場企業の株を買うのは金融系のゼミでもありそうなテーマなので、未上場株を保有することを想定する。同じゼミの他の会社に投資して、株主として意見を言う。調子の良い会社が調子の悪い会社をM&Aをする。そんな生々しい経営の実体験ができるゼミをやってみたい。

僕が大学時代の商学部の授業では「M&A」「CSR」「コーポレートガバナンス」あたりが三種の神器で、テストで困ったらこの辺の単語を書いておけという感じだった。企業で働いたこともないのに「会社は誰のものか」とか言われても、ぽかーん。という感じだ。

商学部卒業生は皆経営者になるわけではない。前述の通り、中間管理職養成予備校だ。でも医学部には医療の実習があるのに、商学部に経営の実習がないのはおかしくないか?僕が想像するような授業を通し、学生には複眼的な視野を身に付けてほしい。

と。いつもながら「お前は何様なんだ」という不毛なコメントが飛んできそうですが、僕自身も様々な立場から今後は経営に携わりたいと思い、そういうプロジェクトもいくつかありそうな感じです。会社員という生き方を否定するつもりはないんだけど、「従業員」という立場だけ知って職業人生を全うするよりも「経営者」「株主」という立場も経験した方が、人生面白いと思います。各プレイヤーを体験していれば、各プレイヤーの心理も読めるようになるわけで。

30代のうちに、母校でこういう授業ができるようになるといいですね。商学部のブランドを創りたいですね。現状もただのバカ商だと思いますので。僕は世の中に大きな影響を与えたいとか、そういう欲求はあまりないのですが、大学教育に関しては自分の原体験から革新したいという思いがある。慶応義塾大学様、10年以内のオファーをお待ちしております。僕ももっと色んな経験を積んで、来るべき時に備えます。

LINE田端さんも参加する、会員数225名突破のUmeki Salon
内容の参考:【きまぐれUmeki Salon第1号】LINE田端氏の降臨など

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著書、グロースハックYahoo!で要約を紹介。

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