B Dash Camp2018 Fallのピッチアリーナ優勝はドローン技術のエアロネクスト

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B Dash Camp2018 fallのピッチアリーナ本戦のご紹介です。事前予想記事はこちら。

B Dash Camp2018Fallのピッチアリーナ本選出場企業を予想

☆本誌予想
<優勝候補>
Sparty / medulla(D2Cシャンプー)→決勝進出

<進出候補>
600(オフィスコンビニ)→決勝進出
KURASERU(医療ワーカー施設マッチング)→決勝進出
TRUSTDOCK(本人確認)→予選落ち
RInacita / Chip(ファンコミュニティ)→予選落ち
efit / QUOREA(仮想通貨ロボアド)→予選落ち

今回は6社中3社が的中でした。やばい、前回より的中率が下がった…w ショックですね…決勝の結果は下記です。優勝はでした。本誌の優勝予想のSpartyは準優勝でした。悔しい…

優勝:エアロネクスト
準優勝:Sparty
レクサス賞:Sparty
ジョブカン賞:KURASERU
パーソル賞:エアロネクスト

☆審査員(敬称略)
千葉功太郎(Investor/Drone Fund)
木村新司(AnyPay)
村上太一(リブセンス)
佐藤裕介(ヘイ)
塩田元規(アカツキ)
玉川憲(ソラコム)

600(無人コンビニ)

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600

これは久保CEOに会場で直接聞いたのですが、KPIは日商いくら売り上げられるかという収益性の高さの追求だそうです。オフィスグリコは企業としては儲かっているようですが、日商は非常に低いそうです。

普通のコンビニは500メートルが商圏とのことですが、600は50メートル商圏で勝負したいとのことでした。オフィス向けとありますが、長期的にはマンションとか50メートル商圏になり場所はターゲットになるとのことです。

このオフィスコンビニ領域は、海外でそこまで強いプレイヤーがまだいるわけではないようです。

「600」という社名は最大1台で600品置けるという意味。

マネタイズはサブスクで月額5万円+小売収益。直近月商は2,500万とのこと。原価率は75%。

個人的には、詳しく話を聞けば聞くほど、いけそうだなと感じましたね。あまり競合も出て来なそうで、地味ですがじわじわとコンビニ業界をディスラプトするかもしれないですね。

全てではないですが会場でのQ&Aをご紹介。(以下各企業の紹介でも、Q&Aは一部のみ紹介)

Q塩田:一番売れているものは?
A久保:ウィルキンソンの炭酸水のペットボトル

Q佐藤:チルド弁当は600で実現可能か
A久保:物流的には小さく始めているが、売れ行きがいいし、購買単価が上がるので、重要だと思っている

Q千葉:一台の設置コストと回収月数と競合出たらどうする
A久保:45万円と、年間払いなので初月でリクープする。競合に対しては改善サイクルが優位性になると考える

Q木村:自動販売機の設置コストが無料な中で、無料で置いてリクープするにはどうすれば良いか
A久保:自販機業者が肩代わりしてくれる場合や、独占棚を作ることでそこをメーカーがスポンサーする場合がある。

エアロネクスト(ドローン技術)

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エアロネクスト

ドローン機体フレームのあるべき姿を目指して作った企業とのこと。同社の技術である「4DGravity」を用いると、飛行姿勢の傾きや揺れ非常に少なくなる。

知財戦略を重視しており、特許をすでに60件ほど取得している。各事業セグメントでジョイントベンチャーを作っていく方針とのこと。

プレゼンを聞いて、動画を見ると、ドローンの性能の良さがよくわかりました。このクオリティであれば、決勝進出も納得です。

Q村上:世界展開で似たものが出るリスクなど、どんな壁があると思うか。ライセンス交渉で決まりそうなものはあるか。
A:ハードウェアなので、そういうことはあると思っている。フランスや台湾から実験したいという話は来ている。

Q塩田:なぜ各社こういう技術ができないのか。
A:ドローンには3つの領域があり、DJIがフライングスマートフォンという領域では独占している。フライングロボティクスやエアモビリティだと、まだ市場が空いている。後者2つの市場は研究開発が進んでいないのではないか。

Q木村:この特許はもっと大きなものに使えるのか。この技術を搭載することで、製造コストはどれくらい上がるか
A:大型化する制御はよりデリケートになるので、重要になる。空飛ぶタクシーとかで重要。コストは上がらない、通常の製造工程に組み込める。

Q佐藤:時間軸はどれくらいと考えるか
A:来春に中国市場に持っていき、個々のユースケースを作っていきたい。

Ginco(仮想通貨ウォレット)

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Ginco

ヒューマンエラーを防ぐユーザーフレンドリーなデザインが売り、とのことです。仮想通貨版のマネーフォワード、と例えていて、3万DLで30億円以上がGincoで仮想通貨が保管されている。

仮想通貨を管理するだけではなく、デジタルアセットのプラットフォームになりたいと考えている。既に海外向けに、Ginco内でトークン交換を実現する機能をリリースしている。

ビジネスモデルは交換手数料と、ハードウェアの販売売り上げ、プロモーション支援などを考えているとのこと。

悩んで決勝進出予想しなかったのですが、進出してきましたね。外してすいませんw トラクションで既に30億の預かり、デイリーでも0.5億あったりするようです。トラクションを聞けば、悩まず本戦予想しましたね…

Q木村:今後どう他サービスと差別化するのか
A:デザインに注力していくのと、ブロックチェーンネットワークに数多く対応していく。ハードウェアウォレットも出していく。Gincoの中でエコシステムを作っていくのが課題と思っている。

Q塩田:ユーザーに利用されるには何が必要か。お金をどこに投資すれば良いのか
A:取引所の事件が起きると、流入する。国内で認知を取るのは大前提で、一番大事なのは既にウォレットを利用している人をどう引き込むかが大事だと思う。デザイン性とマーケを当てるのが大事だと思っている。お金をかけるなら開発が最優先。お金が100億とかあれば、仮想通貨を無料でばら撒いてユーザー獲得をする。

KURASERU(ソーシャルワーカーと施設のマッチング)

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KURASERU

ソーシャルワーカーと病院や介護施設などの施設のマッチングで、コンセプトが明確でさほど解説の必要がないですよね。

神戸拠点の企業で、神戸市のバックアップを受けている。リリース2ヶ月で30件の病院と147件の介護施設に導入済み。

Q木村:売上はどうやって上げるのか
A:病院からSaaSモデルと介護施設にユーザーを送客することで1,270万円する。送客手数料でワンショット20-150万円取れる。

Q塩田:競合の有無と強みは何か。お金を使うところはどこか。
A:データベースが世の中に存在しないが、この市場を狙っているのは3社くらいあるが、オペレーションに強いチームであることを我々の強み。競合とは横並び一線な感じ。お金が必要なのは開発とカスタマーサポート。

リクシィ / Choole(結婚式場紹介)

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Choole

画一的でブラックボックスな結婚式に対して、ユーザーが不満を抱えているというニーズに対して、オンラインで結婚式場を選べるサービスchooleを提供。ドレスなどの選択の自由度が高い点がウリ。

インスタの画像をLINEで送るだけで、Chooleから提案がもらえる。

結婚式が、多様でホワイトになる。

現時点では、120以上の結婚式場やブランドが参画している。

マネタイズは成果報酬型のマッチングEC:会場から10%、物販から20%

結婚式の自由度を高めるというサービスなのですね。さらっとしかHPを見なかったのでそもそも、この事業がメインというのがHP上からはわからず、事前予想段階で私はこのサービスを見ていなかったですね。たしかに、自由度が高い設計が可能になる結婚式プラニングであれば、一定の需要があるかと思います。

Sparty / MEDULLA(D2Cシャンプー)

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MEDULLA

髪質に対していくつか質問に回答してカスタマイズされたシャンプーを6,800円で提供。2018年5月にローンチ、9月段階で月商1,400万円。継続率は80%以上。

マーケティングは、ヘアサロンに売ってもらって、ユーザーが購入し続けている場合は、ヘアサロンにアフィリエイトを支払い続ける。などの施策がある。

このサービスは何度か本誌で紹介したので、詳しくはそちらを見てください。こちらが8月に紹介したスライドシェアです。

Q佐藤:消費財メーカーのコスト構造と御社の構造を教えて欲しい
A深山:従来の消費財メーカーよりも原価率は高い(数字は非開示)

Q塩田:どういうクオリティの商品か気になる
A深山:品質が良く、シャンプーの良さは気分によって変わる。消費財メーカーだと分量は水が70%。MEDULLAは化学テストをやって品質良いというのはわかっているが、特に女性は気分によって何がいいという判断は変わってくる。品質が良いものが、女性に選ばれるとは限らない。

Q村上:継続していない理由を知りたい
A深山:価格が高い、匂いが合わないという回答がほとんど。

Q玉川:パーソナライズが鍵だと思うが、シャンプーのパーソナライズの競争力について
A深山:製造フローで80%はバルクで20%はオリジナルの1本しか存在しないものになっている。時間をかければ大手でもできるが、20%のオリジナルのラインを大手が許容するかという問題がある。

以上です。プレゼンを聞く前は、「今回は小粒だね」という前評判が多かったですが、決勝進出企業のプレゼンはわりとよかったという声を会場でも耳にしました。



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