B Dash Camp2018Fallのピッチアリーナ本選出場企業を予想

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前回のSpringの際に初めての試みとして、ピッチアリーナの本選出場企業を予想するという記事を出してみました。

B Dash Camp2018福岡ピッチアリーナ出場企業から本戦進出を予想する(TheStartup:2018/3/13)

これが結構現地の登壇企業からは反響があったようで、本選は今回も6社が進出するかと勝手に思っていますが、前回は6社中4社が的中でした。

今回はなかなか予想が難しかったですが、やってみます。B Dashのページで企業のロゴとロゴにリンク埋め込まれているのは便利で良かったです。

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こういう記事を作っていると、出禁になるかもしれませんね。私は現地に行かなくても、もはやこの記事だけ出していれば良い気もしてきましたw

下記が予想です。

☆TheStartup予想

<優勝候補>
Sparty / medulla(D2Cシャンプー)

<進出候補>
600(オフィスコンビニ)
KURASERU(医療ワーカー施設マッチング)
TRUSTDOCK(本人確認)
RInacita / Chip(ファンコミュニティ)
efit / QUOREA(仮想通貨ロボアド)

下記に予選出場企業16社をご紹介します。ウメキワークス形式でサクッと行きますね。

TheStartupが本選に進出すると予想する6社

☆Sparty / medulla(D2Cシャンプー)
投資家:赤坂優氏
調達額:非公開

梅木:深山CEOはサロンメンバーなんですが、ひいきとかではなく、D2Cシャンプーって良いと思っていて、髪質によってオーダーメイドできるということに対するニーズが明確なのと、ライフタイムも長そう。オーダースーツとかより全然良いと思っています。

ICCのピッチでも2位だったようなので、今回は他の銘柄群を見ると勝てるのではないかというのが本誌の予想です。

Umeki Salonのピッチにも登場いただいたので、その記事にスライドシェアも貼っています。気になる方はどうぞ。

600(オフィスコンビニ)
投資家:非公開な気がするがエンジェル数名
調達額:非公開

梅木:こちらはむしろUmeki Salonのスポンサーもしていただいたプロダクトなのですが、本誌が広告主に媚びを売るようなメディアではないことは読者の皆様なら理解していただけるはずですw

オフィスコンビニの市場って大きそうで、類似領域としておかんとか成功の兆しを感じるプロダクトもあるので、良いのではないかと思っています。

KURASERU(医療ワーカー施設マッチング)
投資家:500 Startups Japan
調達額:0.5億

梅木:こちらの事業はウメキワークスでもA判定で紹介しています。医療ソーシャルワーカーと施設のマッチングサービスで、これから市場も伸びるでしょうし、介護系のスタートアップも増えてはいるのですが、マッチング事業は案外ないんですよね。

大抵IoTがとか、ロボットがとか、そういう領域に介護は行きがちなんですが、純粋にマッチング領域も需要が高いと私は思っています。

TRUSTDOCK(本人確認)
調達:不明

梅木:ここからはちょっと見慣れない案件です。本人確認のAPIサービスで非常に地味ですが、地味ゆえに競合がさほどいなくてブルーオーシャン化しやすいかもしれないと思いました。

イメージ的には、2018年7月にアクリートというSMS関連の会社がIPOしていますが、そこのように地味だけど確実に市場はあるよねという領域かと思います。マネタイズイメージも湧きやすい。

☆RInacita / Chip(ファンコミュニティ)
調達:不明

梅木:気になっていたサービスで、記事を書くためにDLして見て見ました。けんすうさんのに課金しようとしたものの、スタートアップあるあるでカードがVISA・MASTERにしか対応しておらず、AMEXしか持っていない私は使えないのでした…

少しだけオンラインサロンと領域が似ているのですが、明確にこちらはファンコミュニティというコンセプトです。なので、学びになることを提供しなくても、ユーザーの期待値は「俺はけんすうファンだからええんや!」という感じで、期待値低くて良いと思います。

こういったド・ピュアCサービスも一つくらいは本選行くのではと思い、本選進出と予想。すっごいロングテールでしょうが、可能性はあると感じるサービスです。早くAMEXに対応してくださいw

☆efit / QUOREA(仮想通貨ロボアド)
投資家:KLab Venture Partners
調達額:非公開

梅木:正直、仮想通貨保管のGincoを入れるか、このefitを入れるかで悩みました。前回は仮想通貨系で本選に進んだ企業がなく、仮想通貨相場も冷え込んでいるので、仮想通貨の話聞きたくないかもとも思ってしまいますw

普通の証券ロボアドと言えば、情弱向けと言われているウェルスナビらが、大規模広告費で凌ぎを削って消耗した挙句、手数料率が低くて全然儲からなさそうですが、仮想通貨のロボアドは単純にまだプレイヤーを聞いたことがありませんでした。

価格のボラが激しいので、人間より自動売買の方が相性が良いかもしれない。とも思い、この手のプロダクトに共感する審査員もいそうなので、進出予想に入れました。

TheStartupが予選落ちすると予想する10社

Ginco(仮想通貨保管)
投資家:グローバルブレイン
調達額:1.5億

梅木:最近もZaifのハッキング事件があり、仮想通貨は取引所ではなくウォレっとに入れておいた方がいいかもしれない。とは思われる流れにあると感じますが、Gincoが安全なロジックがよくわからないのですよね。

おそらく私のような一般ユーザーは同じような心理で、取引所より信用がないポッと出のスタートアップが「安全です!」と言ってもなかなか信用してもらってユーザー獲得するのは難しいかと思います。その辺をシビアに見られそうだなと感じて、予選落ちと予想。

エアロネクスト(ドローン)
投資家:日本アジアグループ、オークファン、Drone Fund、 FFG
調達額:0.78億

梅木:ドローンってぶっちゃけこういうピッチ大会であまりウケが良くない気がしますw 今回2社予選にいますが、インスタ映えならぬ「ピッチ映え」がしないんですよね。

しかも私はドローンは詳しいことはよくわからず、デューデリで何基準にしているのか、Drone Fundの千葉さんに伺って見たいですね。

Drone PILOT AGENCY (ドローン)
投資家:電子公園
調達額:非公開

梅木:こちらはドローン本体というより、ドローン周りのパイロットなどのマッチングのようです。ドローン市場自体が巨大になってからニーズは出そうですね。まだかなり先かな…

☆BrainCat / gojo (基金)
投資家:メルカリ、GMOVP、セレス
調達額:0.55億

梅木:「みんなで作る共同体アプリ」がコンセプトで、基金サービスです。いかにも家入さんが好きそうな「小さな経済圏」サービスで、家入さんも株主ですね。

上述の「Chips」もこのgojoに内包できるコンセプトですが、低単価で集金するサービスは、個人的にはジャンル特化した方が立ち上がりやすいと思っています。なので、gojoよりChipsに軍配を上げた感じですね。

総合型にしちゃうと、覚えてもらいにくく、ユースケースもわかりにくいため、口コミも発生しにくいと感じます。

Picks(外食テイクアウト)
投資家:KLab Venture Partners
調達額:数千万

梅木:アプリをDLして触ってみましたが、主にランチでレストランのご飯を予約して(事前決済で?)テイクアウトできるサービスです。

これ系のサービスは個人的にユーザーになりうるのでうるさくて、まずテイクアウトめんどくさいよ!UberEatsに慣れているユーザーにとっては苦痛です。UberEatsユーザーはランチ単価が送料380円含めて1,000円オーバーで全然良い層ですが、Picksでテイクアウトできる商品は1,000円オーバーが多かった気がする。

1,000円オーバーのご飯をテイクアウトしに行くくらいなら、UberEatsで来てもらった方がいいと考えるユーザーが多いと思います。テイクアウトはランチ代上限1,000円くらいと捉えるのが良い気がします。ターゲットが中途半端になっているのではないか?というのがサービスを見た感想でした。

JobRainbow(LGBT求人)
投資家:ジェネシア・ベンチャーズ
調達額:0.5億

梅木:ウメキワークスでは「どこかがお洒落ぶってM&Aしてくれるだろう」という予測のもとB判定にしていますが、ビジネスとしてみるとやはりスケーラビリティの問題を感じます。よって、小粒M&Aはあり得るのですが、このピッチイベントの本選に勝ち抜くほど審査員の心を掴めるかと思うと、そうではないと予想。

LegalForce(契約書AIレビュー)
投資家:京都大学イノベーションキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル
調達額:0.8億

梅木:法律とAIは最近増えていますし、今後も増えそうな領域です。相性が良いのは理解しますが、参入障壁が低く、乱立しやすいでしょうね。

すごく単純に考えると、どこか弁護士ドットコムにサクッと売却できるかのスピード勝負ですが、弁コムはそこまでアホじゃないので、買い手になってくれない可能性も高そうです。

この企業はプレゼンが上手ければ、本選出場もあるなと思いましたが、領域的にはコモディティで乱立しやすいので、個人的には領域に魅力を感じません。

O:SLEEP法人向け睡眠改善
投資家:DraperNexus、ウィルグループファンド
調達額:1.1億

梅木:このサービス、気になってUmeki Salonでネタにしてみました。個人的には睡眠障害とまでいかなくとも、睡眠を改善したいニーズはあるので、利用したいのですが、法人にとって従業員の睡眠が改善されたところで、具体的な効果はなんなんだという効果指標を示しにくい点が、導入の妨げになるだろうという指摘を受け、納得しました。

ユーザーニーズはありそうですが、課金ニーズが低いという読みです。

リクシィ(結婚式場マーケティング)
投資家:エンジェル
調達額:0.55億

梅木:結婚式場を運営するエスクリ社出身のCEOということで、市場は熟知しているのでしょうが、私も上場前のみんなのウェディングのコンサルをやっていたことがあり、結婚式場からの課金はアップサイドが限定的であることを体感しています。

結婚式場選びをプランニングするサービスがメインですが、ブライダル業界特化の転職サイトとコンサルティング事業も手がけているのは興味深いです。ゼクシィと一文字違いの社名にするのも攻めていますね。

プランニングと式場選びをメイン事業にすると、労働集客型になるので、あまり魅力的とは思えませんでした。

スマートラウンド(資金調達効率化)
調達:不明

梅木:資金調達業務の効率化や、資本政策周りの知識を提供してくれるサービスで、まさに本誌読者の起業家にとっては欲しいサービスでしょう!

しかし、市場はそこしかないわけで、さほどスケーラブルに思えません。どういうEXITを狙うのか、ユーザベースあたりに売却したいのかもしれませんが、ツールとコンテンツという違いはあれども、「ウメキワークスをやっています!」とピッチするのに少し似ているかもしれないと思いました。

なので、本誌読者には強いニーズは感じつつも、スケーラブルではないという判断です。砂川CEO、本誌ないしはウメキワークスへの広告出稿、お待ちしておりますw

以上です。登壇企業の皆さま、「おい!適当なこと書きやがって!」とかクレームございましたら、現地のメディア席でお待ちしております。

もしくは資金調達ニーズがございましたら、お声がけください。微力ながら「このVCがいいよ!」とかフラットに助言できるかもしれません。現地でお繋ぎできる場合もあります。

前回のカケハシみたいに、実はすごい売上上がってる企業とかが潜んでいる可能性はありますが、公開情報からのみでは判定しきれないので、そこはご容赦ください。

ちなみに、ウメキワークスはこんな感じで(いや、もう少し詳しく)スタートアップの資金調達情報を1週間分まとめて紹介しています。+αで資本政策やIPO記事もあります。

TheStartupって最近見かけなくなったなあという読者の皆さん、ちゃんとnoteは更新しているので、そちらをご覧ください!そして地味に、twitterよりnoteのフォロワー数の方が多いのです。

ウメキワークス



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