起業家の『現実歪曲空間』創造力

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ぼちぼち更新を再開していきます。今年に入ってから、主に寄稿や書籍執筆で経営者への取材が増えました。毎日のようにスタートアップの経営者に取材するわけですが、取材対象企業のビジネスモデルが上手くいく確信を持って取材しているわけではありません。

懐疑的なモデルもあるのですが、スタートアップ経営者に取材しているとその世界が本当に実現しそうな気がしてきて「自分の考えの方が間違っているのかもしれない…」と思わせられることが少なくない。

そんな話をUmeki Salonに投げてみると、コミュニティファクトリーの松本お姉様が「現実歪曲空間」の話ですねとコメント下さり、なるほどなと。リンク先のwikipediaから重要な点を抜粋。

実現困難性についての規模感や距離感を歪ませ、今手元にある作業が容易に実行可能な気になると言われている。RDFは非現実的と非難されてきたが、 ジョブズに近い人々によると、不可能と見えたことが実現できたことで、実は最初から実現可能だったのだという感覚が作りだされた具体例が幾つもあるという。

ざっくりいうと、不可能を可能と錯覚させて、実際に可能にしてしまう力。と言い換えることもできるかと。

この能力、起業家には超重要で必須能力だと思います。現実歪曲空間を創造できなければ、不可能を可能にする行動を人に起こさせたり、人を採用したりすることもできないんじゃないか。

一方で、現実歪曲空間が嘘っぱちで終わらないか。本当に不可能を可能にできそうな起業家なのかを見極める必要もあります。この辺、レイターステージであれば上場間近なので現実味が高いことを言っているなと思えるのですが、シードやアーリーステージの起業家の現実歪曲空間創造力を見極めるのは結構難しいです。

起業家はビジョンを描くのが大きな仕事であり、そのビジョンのような世界が遠くないうちに本当に実現できるのか。実現できそうだ。自分もその実現のために力になりたい。力になれそうだ。そう思わせる力が起業家個人としての大きな能力ではないだろうか。

スティーブジョブズや孫正義、国光宏尚らが現実歪曲空間創造力が高い起業家として著名である。


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