インキュベイトキャンプ6thに参加している。1日目の夜だ。各キャピタリストから本誌は「ブーストメディア(笑)」と称された。インキュベイトキャンプがどういうイベントなのかは本誌の読者は知っていると思うので割愛するが、今回はいくつかのサービスの構想をブラッシュアップしている最中の様子をお届けする。構想だからわかりにくさもあるだろうが、そこはイメージを膨らませて読んでほしい。
今回は12サービスについて12人のキャピタリストが1on1で付きメンタリングする。投資家によるドラフト指名はお馴染みとなっているが、今回4人の投資家から指名が入った水谷氏が手掛ける「Vivid(仮)」というサービスの構想を紹介する。このサービスは仲間同士で遊びに行くプラットフォームを構想しているようで、既存サービスではcollaboやPlay Lifeと類似する市場である。
ちなみに4人の中から選ばれたのはヴェンチャーユナイテッドの丸山氏。水谷氏によると「メンタリングの内容が良かった」というのが選択の決め手になったとのことだ。
遊びプランのメディア+行ってみたいアクションで企画成立
まずPlay Lifeのおさらいをしてみよう。ユーザーが遊びのプランを投稿し、そのプランに乗りたい人を募り遊ぶというサービスだ。Trippieceの半日程度で実行できる遊びバージョンという捉え方がわかりやすいだろう。
しかしこのモデルでは①企画を投稿するハードルが高い②知らない人同士で遊びに行くのか?という2つの問題点がある。Vivid(仮)ではこういう仕組みを考えている。
■Vivid(仮)のUXサイクル
①:メディア化により遊びたいプランを見つけやすくする
⇒ユーザーがプランを投稿するのではなく、how toのような感じで「夏の高尾山登山で気をつけたいこと」のような記事をベースに出していく。②:「行ってみたい」アクションにより興味を可視化
⇒記事下に「このプランに行ってみたい/やりたい」というアクション設計を入れる。梅木の考えではアクションはFBにそのままフィードされる③:FBフレンド同士で「行ってみたい」が重なればグループチャット
⇒友達同士であれば例えば「二郎行ってみたいんだけど誰か」という呼びかけに対して、乗ってくることもあるだろう。「行ってみたい」を押した同士はグループチャットが開く。④:FBフレンドがそのフレンドまで招待することができる
⇒A君とB君は友達。プランが成立。B君の友達のC君も呼べる。A君とC君ははじめましてだけど、友達の友達だから自然に一緒に遊べる。
結論、記事を通して遊びのプランを見つけ、友達の友達とまで一緒に遊べるサービスである。
巻き込まれリア充が使うようなサービス設計
このサービスを着想したきっかけを水谷氏に伺った。
「人材紹介会社にいた際に、求職者の方々を見て仕事に悩むだけではなくもっと遊んで人生楽しくなったほうがいいんじゃないかと感じました」
水谷氏自身はリア充な部類に入り、読者モデルの友人は○○人に上るという。Vivid(仮)のターゲットはリア充と置いているが、リア充にもいろいろとパターンがあるという。
リア充も自ら企画を立てガンガン遊ぶ「能動型リア充」は人口ボリュームは少ないと推測される。リア充でも能動型の企画に誘われる「巻き込まれ型」のリア充が多いと思われる。特に可愛い女の子などは自分で企画しなくてもどんどん誘いが来るから、巻き込まれリア充化する傾向がある。
記事を見てこの遊びに対して「やってみたい」とアクションし、そのユーザーが周りの人も誘うことで企画成立する。そんなUXサイクルを描くことをVivid(仮)は目論んでいる。
メディア起点のアクションツールサービスという設計に注目
このモデルが面白いと思ったのは二点。
①:記事情報を元にこんな遊びがあると気づかせて、その記事から実際に遊びに行く導線を設計できそうなところ。メディア起点のO2Oといえる。
②:能動的にアクションしないと参加できないサービスではなく、受動的な巻き込まれ型リア充が実際に使っているイメージができた。
記事体系のメディアがベースとなるサービスだが、アクションツールにもなっており、アクションツールサービスとここでは定義する。初日での総合ランキングは2位だったこのプランだが、ヴェンチャーユナイテッド丸山氏によるブラッシュアップにより優勝できるか?明日に期待したい。
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