有料メルマガはラジオ的CGMコンテンツだとスケールしやすい?

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サロン運営のヒントを得るべく、類似市場にあたる有料メルマガ市場を調べてみました。主だった著者の読者数はイケダハヤトさんの記事にありましたので、一部抜粋。

■著名メルマガプレイヤーの月商

堀江さん:840円×15,000人=12,600,000円
津田さん:630円×8,000人=5,040,000円
藤沢さん:840円×5,000人=4,200,000円
(ihayato書店記事より抜粋。2013年4月時点)

■主要メルマガスタンドの手数料率

まぐまぐ:50%
その他:40%

まぐまぐの手数料率は50%って高くないですかね?以下の運営費用ってそんなにコストにならないと思い、著者からすると50%はアホらしいと思うのですが、それだけプラットフォームにプロモーション力があるという認識で良いのでしょうか。

50%の手数料:まぐまぐ運営費用として使わせていただきます。

● 購読者の申込・解除受付業務
● 購読者のサポート業務
● 配信システムの運営業務
● 購読料回収代行業務

うーん。。。

まぐまぐ上位ランキングトップ20から人気ジャンルを考察

最初にこの記事を書いたとき(おそらく7月2週目)と今日(7/25)で順位が変動しているので、一部数字が合っていない。めんどくさいのでざっくりの傾向で見る。

■ニュース・情報源:10作

1位:堀江貴文のブログでは言えない話
2位:藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
4位:辛坊治郎メールマガジン
5位:津田大介の「メディアの現場」
6位:上杉隆の東京脱力メールマガジン
8位:<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガ
10位:高城未来研究所「Future Report」
13位:週刊 Life is beautiful
14位:岩上安身のIWJ特報!
15位:未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ

■ビジネス:4作

3位:ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで
12位:週刊isologue(イソログ)
18位:ビジネス発想源 Special
20位:ビジネス選書&サマリーリーダーズ

■恋愛結婚:2作

9位:蝶々の。。。男子にはナイショだよ☆
19位:マーチン先生の恋愛教室PREMIUM

■インターネット:1件

17位:永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ

■アート文芸:1件

11位:服部みれいの超☆私的通信ッ

■マネー:1件

19位:霧子のラブリーコラム

以上から「ニュース・情報源」カテゴリがまぐまぐでは圧倒的に強い。カテゴリ仕切れないため、強引に「ニュース・情報源」とまとめているという見方もできる。このカテゴリではやはり著名人が強く、上位に来ている。他のカテゴリではニッチすぎるとスケールしないのかもなと思わされた。中でも「ビジネス」「恋愛」はある程度汎用性が効くため、他のカテゴリと比べて相対的なスケーラビリティはあるかもしれない。

コンテンツのポイント:ラジオに近しい感覚のCGM感

愛読させていただいている、藤沢数希所長の「金融日記」を例にメルマガのコンテンツ構造を探る。

■週間金融日記コンテンツ構造

1:今週の恋愛工学的な話(10%)
2:今週のマーケット(5%)
3:ブログではいえないお店(5%)
4:藤沢数希の身もフタもない人生相談(80%)

(%)はコンテンツボリュームを指す

実感値はあったのだが、分析してみて改めて驚いたのがQ&Aがコンテンツの大半を占めるのだ。読者数がスケールしていけば質問が増え、その結果Q&Aコーナーのボリュームが膨らんでいく。藤沢氏は実際にきているQ&Aに高い確率で答えていると推測する。Q&Aに公開メルマガで答えるというプロセスを経て、読者のエンゲージメントを獲得している。

これは実際に愛読していくと陥る感覚なのだが、所長を中心に読者のQ&Aを読み込んでいくと妙な連帯感が生まれてくる。サロンとは異なり、全く顔が見えないはずなのに、他の読者の成功体験とかを目にすると自分まで嬉しくなってくるのだ。この定期的に「1対不特定のN」で読者のQ&Aに答えていく形はラジオに近しい。読者をコンテンツにエンゲージメントさせることで、LTVが最大化できるという効用もあり、スケールの過程でQ&A中心の比重としていくと上手く回るのであろう。

スケール過程でのコンテンツパターンとして、読者に宿題を出して、翌週に回答例を紹介するなどがエンゲージメントの施策として考えられる。高校生の時にZ会に答案に提出する際に一言コメントが翌月の回答集に載っていると嬉しかったという思い出がある。そういう心理を活かすのだ。

キャッシュポイント:バックナンバー講読でスケールが加速

コンテンツ生成コストはQ&Aが増えた分だけの増加くらいであり、さほどコストは変動しない。それゆえにスケールすると利益率が急上昇する王道の月額課金ビジネスだ。しかし、ただの月額課金ビジネスと違うのが「バックナンバー講読」だ。藤沢氏はバックナンバーがバカ売れらしい。バックナンバー収益を加味すると下記のような売上の構図となる。

スクリーンショット 2013-07-25 10.59.24

*ちょっと図が下手なのはお許し下さい。

バックナンバー課金を甘く見積もっていたが、超売れっ子の場合はここも十分なキャッシュポイントとなる。

そんな感じですね。キラーコンテンツを軸に立ち上げ、Q&Aで読者のエンゲージメントを高めつつコンテンツボリュームも上げていく、というのが綺麗な立ち上げ方の一例となるでしょう。

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