Snapeee以上の衝撃を受けたライフアルバム写真共有アプリ「my365」

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instagramのブレイクをきっかけに、最近ではプリクラ系写真共有のsnapeeeなど写真共有系アプリはHotな分野となっています。

「人が日常的に使うアプリや サイトは一定数の限度がある」という仮説を私は持っており、写真共有系もメインで使われるアプリは1つか2つになるだろう。コミュニケーション系でいえばtwitterやFacebookのように。と思っていました。

しかしこの「写真共有」という 分野、なかなか奥が深そうです。この分野に関して今一度俯瞰的に見た上で、今回取り上げる「my365」について考察してみたいと思います。

■「誰が」「何の写真」を写真共有アプリにupするのか

先行して強い「instagram」「snapeee」について、私なりの肌感覚で「誰が」「何の写真」をupしているのか考えてみます。

▶ instagram

誰が:tech系界隈の人&ちょっとアーティスティック気質がある人
何を:日常&ちょっとアート的な画像を投稿し自己満足する。

instagramに関しては「ブレイクの要因」を昔の記事で解説していますのでご参考までに。簡単にいうと写真というコンテンツの捉え方が、「アルバムのログ化」のFBに対して「瞬間などのフロー」の instagramと逆のポジションを取った点が特徴的であるという話です。

国内においてはtech系界隈の人の利用がそれなりに見られるのと、私のユーザーとしての感覚ですが、「ポピュラー」からアーティスティックな綺麗な写真をupする人を見つけてフォローし、綺麗な写真を見て楽しむ、的な使い方をしている人はそれなりにいるのではないかと思います。

他人の写真を気軽に見れるのはtwitterと同じオープン性とフロー性があるから実現しており、良い写真をupする人に(アーティスティックな綺麗な景色写真など)フォローが集中しやすく、フォローが多い人の比率はtwitterよりも一極集中型になっているのではないかと推測されます。

「手軽で毎日更新される綺麗な写真集」としてのinstagramという側面もあるなと感じています。しかし日本では「人」が映っているリア充的な写真はわりと少ないのではないかなと思います。

▶ Snapeee

誰が:日本でいえば10代-20代女性
何を:日常写真をデコり投稿したりアメブロなどに投稿する用に使う

写真共有なんてinstagramがあるだろ、二番煎じで厳しいだろうとリリース前は思っていましたが、「プリクラ」と聞いてピンと「あ、ありだな」と思いました。その後の成功はいうまでもなく、この分野の奥深さを感じたプロダクトになりました。

正直、僕はこのアプリを使っていないので周りの話の感覚値からの推測ですが(僕がSnapeeeで写真デコってたら気持ち悪いですよね・・・と言い訳)
プリクラ好きな女性に圧倒的に刺さるプロダクトであり、男性が使うことは想定されにくいですが、実際に海外でヒットしており「日本文化」としてのニーズがあり海外で戦う日本発のサービスとして、いいなと思います。

■日常の瞬間の蓄積にこそ価値を見出す「my365」

「なにげない毎日は、振り返ると素敵な思い出でした」

アプリ名の「my365」とこのショルダーキャッチコピーだけで、容易にどんなアプリなのか想像できますね。

アプリ名およびショルダーキャッチコピーとプロダクトのシンクロ性は、生命線になるくらい重要だと考えている僕ですが、これはシンプルでストレートに刺さりました。

my365について既にTLで盛り上がっておりどこかで記事も1つ拝見し、TSで取り上げるか悩みましたが、ストレートに良いものは良いと賞賛するのが本ブログの役目でもありますので取り上げさせていただきます。

▶「フローコンテンツ」ではなく「ストックコンテンツ」を「365日」という軸でテーマに。

誰が:自分の人生を写真でログ化してアルバムにしたい人(コミュニケーションニーズは問わない)
何を:その日1番?の思い出にしたい写真を撮りライフアルバムにする

instagramやsnapeeeは「フロー性」が強いtwitterモデルであり、振り返りが可能なまとめ型のストックコンテンツとしても機能はするのだが「ストックコンテンツとしてベストなのか」という点ではNOであろう。

Facebookに関しては「アルバム」的な利用のされ方が大多数であるが、その多くは「非日常」をまとめて切り取ったものである。写真自体が「非日常」で撮られる性質が強いという点で致し方ない。写真アルバムの中でも「非日常が多いFB」「日常の方がむしろ多いことを想定したmy365」と利用用途を分けることができそうですね。

my365は機能的に「1日1枚」を「アルバム的」に見れるシンプルなUIである点が特徴的であり、ショルダーキャッチコピーの 「なにげない毎日は、振り返ると素敵な思い出でした」は「写真は非日常で撮るもの」から「日常的なシーンも、いやむしろ日常的なシーンが素敵である」という「写真に対する人の価値観を変える」可能性があるイノベーティブなコンセプトであると感じました。

365日には非日常な思い出がある日もあると思いますが日常ななにげない毎日が多いはずです。僕は非日常よりも案外に日常のなにげない写真にカタルシスを感じることがありますね。

「1日1枚」という制限、使える画像加工エフェクトがアプリ利用アクションによって増えるなどの、絶妙なゲーミフィケーション性もあります。

twitterのようなフロー性にも対応できる作りですが、「共有してコミュニケーションを取りたい」というニーズだけでなく「自分だけのフォト日記のようなクローズドに楽しみたい」という特にシャイな女性には明確にありそうなライフログ的なニーズにも応えてくれるプロダクトかと思います。 

■2強に食い込み、それを超すポテンシャルがあるmy365

私はあまり普段写真を撮りませんが、「1日1枚くらいなら撮ってもいいかな」と思います。今日iPhone4Sに虫の息の3GSから機種変しましたしw

プロモーションに関する考察も入れようと思いましたが、少数のリア充マイクロインフルエンサーを起爆剤に口コミで伸びると予測します。(実際におそらくそういう手法を取っているでしょう)良いプロダクトはプロモーションは不要で勝手に口コミで広がりますし、それだけの価値があるコンセプトだと思います。

コンセプトの重要性、いやコンセプトがこそが最重要である。という確信を持たせてくれたプロダクトでした。

「毎日継続的に使えるサービス」にハマりやすい私はきっと結構使うと思いますので(家計簿アプリ『iXpenselt』を毎日使っています。僕みたいなユーザーと相性いいでしょう)皆さんも使って私をフォローして下さいwこの種のサービスはフォロー数100くらいいないとつまらないので。

my365



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