「プロダクト作り」向きのco-baと「プロモーション」向きなLightning spot、話題のコワーキングスペースをその楽しみ方と共に考える

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年末にかけて「コワーキングスペース」という言葉をよく耳にするようになってきました。私自身、以前はソーシャルアパートメントというシェアハウスのマーケターをしていたこともあり「リアルな場をシェアする」ことには慣れており、 知見が少しはあるつもりです。

今回は最近注目されている、渋谷のco-baとLightning Spotの特性を私なりに比較してみたいと思います。その上で「シェア物件というのはこう活用するといいのでは?」という見解をシェアハウスのマーケターをしていた経験を元に語ってみたいと思います。

まず、コワーキングって何?

日本国内では新しい概念である「コワーキングスペース」ですが、本ブログの読者はリテラシーが高い方が多く「どこのコワーキング入ろうか悩んでるんだよね」って方が多数かと思いますので思い切って省略しますw

簡単にいうと主にオフィスを持たずにノマド的な生活をするフリーランサー的な人が「スタバより仕事が捗る居心地の良いサードプレイス」として活用できる場である。ということに加えて、その場で出会う人との繋がりから新しい仕事が生まれていく。という場所。フリーランサーじゃなくてもこういう場所で刺激を得たいサラリーマンにもいいと思いますよ。

co-baは文字通り「クリエイターのためのコワーキングスペース」

co-baをはじめて知ったのはcampfireのpjtだったと思いますがとにかくこの写真のイメージが好きで(こういう写真、好きです)


良い写真が撮れなかったのでupしませんが、実物はこの模型通りの素敵な空間でした。壁が黒板になっていて書けるのがユニークです。

パトロンにポチらなかったものの、家具をあげたら初月お試しで無料キャンペーンというのを見て、いらないローテーブルをあげようと思ってメールしてみたのが最初の接点です。co-baのブログにもなぜか私の記事がw

CCOの中村さんは私と同じ84世代の建築畑出身の方で、なぜか今は私のソーシャルランチのパートナーになっています。84世代はスタートアップ業界にあまり多くはないので84世代なだけで勝手に親近感を持ってしまうという現象が起こりやすいです。イケメンで優しいナイスガイですので
ランチしたい人は僕を経由していただけるとセッティングできるかと。

前置きが長くなりましたが、本日行われたパーティーにこっそり潜入してきたところ多くの人とお話しできたわけではないですが感覚的にはやはりクリエイターの方が多そうだなという印象です。(特にデザイン系)

しかし、クリエイターばかりが集まってもビジネスになりにくいので、ビジネスができる人にも入居して欲しいなあ。という声も。ビジネスサイドの人にとってはクリエイターの方々との接点を増やす良い場所になり逆にチャンスかと。

正式オープンは12/1ですが、既に一次募集は締切ったそうです。24h利用可能で最初は40人と限定した点からも強力なコミュニティが生まれそうな気配がしますね。

スタートアップ界隈の人の出入りが多い、Lightning Spot

一方のLightning Spotですが、こちらはSamurai Incubateの出資先であるshare 0が手掛けています。運営を手掛けるshare0の中川さんはナイスな関西人という感じで入居者同士をよく繋げてくれますし、居心地のいい空間を提供してくれています。

居心地の良さといえば写真にもある「アーロンチェア」の座り心地がとても良いです。長居したくなるかもしれませんw

天王洲のSSIとの連携もあることからスタートアップ界隈の人の出入りが多い印象です。私が見て驚いたのは、アングリーバードの中の人らしき人が普通にそこで仕事をしていたことですw ちなみに榊原さんもたまに出没するそうですね。

サムライ軍団の周辺関係者の出入りが多いだけでなく、イケダハヤトさんに代表されるようにライターやインフルエンサーが多く集うコワーキングになりそうです。個人ブロガーなどに多く接触できる場所になり「スタートアップ界の記者クラブ」になる日も遠くないかもしれません。

渋谷駅新南口徒歩30秒、月曜〜金曜の10-19hが利用可能で月額3,780円。
カフェの代わりに2〜3h利用するという方をコアユーザーとして想定しており渋谷で時間が空いた時に立ち寄って少し仕事するかもしくは立ち寄ってみると何か面白いことがあるかもしれない。そんなライトな利用の仕方がいいのではと思います。

シェア物件の楽しみ方

サービスの紹介で終わらないのがThe Startupです。多くの方がコワーキングスペースに関心を持っている中で「シェアってしたことないけど、どんな感じなの?」と思っている方はきっと多いことでしょう。

前提として、シェア物件を利用することで知り合う人の数が単純に増えますので、自分自身の視野に良い感じにレバレッジがかかります。普段の人間関係がマンネリしてきて新しい刺激を求めたい人には(言い換えると飽きっぽい人に)とても良いスペースであるかと。

人によっては「毎日が異業種交流会」という表現をする人もいますが、私は異業種交流会のような一夜限りの刹那的な交流ではなくサステイナブルな交流に価値を見出す人間ですので「シェア物件で人と知り合うこと」は経験上、価値を見出しやすかったです。

シェアハウスを「住人」「運営者」両方の観点から経験したからこそ見える「実践的なシェア物件の活用法」を私なりに考えてみました。

▶①:最初は意図的に頻繁に利用すること

業者が運営するシェアハウスでは「ラウンジ」と呼ばれる大きな共有リビングがあり、そこでの住人間の交流が最大の価値といえ、「ラウンジ」はシェアハウスの顔になります。ラウンジは住人であれば誰でもいつでも利用できるので、どれくらい利用しようがその人の自由です。

シェア物件に入居してくる方は「立地」で選択してくる方もいますが「入居社同士の交流」に価値を見出す方が一番多く、この点に満足できるか否かがポイントです。とはいえ、運営者の方が逐一アイスブレイクするというのは物理的に無理であり、積極的に自分でその場を使い倒し、知っている入居者同士を繋げようとするなど運営者より使ってるぞ、くらい利用すると場にすぐ打ち解けるでしょう。

現にシェアハウスでマーケターをやっていた時代に新入居者の方に「最初の1ヶ月はとにかくラウンジに行きまくってください」と伝えてその通りに実践されていた方は、物件に馴染むのが異様に早かったですね。「え、あなたまだ2週間なんですか?何ヶ月もいるかのような。。。」という感じに思えてきますので「図々しいくらい最初は使い倒す」がシェア物件を楽しむ一番のコツです。

▶②:初対面の人とできるだけ早く打ち解けること

これは私も失敗するケースがあるのですが、多くの人が出入りする空間ですので、初対面の人に遭遇する機会がすごく多いです。

初対面でのアイスブレイクをいかに早くスムーズにできるかが肝であり
機会を逃すと若干気まずくなったりもしますので(実際に疲れていたりしてめんどくさい時もあるでしょう)挨拶だけでもいいので機会ロスを最小限に抑えて、できるだけ早く人の名前を覚える努力をすることをお勧めします。

▶③:運営者と絡めるアクティブユーザーになろう

これは上級編なのですが入居者が自発的にイベントを企画している物件は盛り上がりそういう入居者は運営者にとっても歓迎されます。なので、物件の中の人同士で楽しむだけではなく、外の人も交えたイベントなどを仕掛けるとシェア物件としては理想の状態に近づくといえるでしょう。

ただし、アクティブユーザーがアクティブすぎてその場を専有してしまうジャイアン状態になると他の入居者の居心地が悪くなるので、上手くバランスを読むことがポイントです。難しいんですがね。

co-baとLightning Spotのヒトコト比較

最後にまとめておくと、綺麗に棲み分けできていると思います。

coba:クリエイターを中心に24h利用できてガッツリとしたコミュニティができそう。
Lightning Spot:スタートアップ界隈の人を中心に 気軽に刺激ある交流ができそう。

「どちらか」ではなく 「どっちも」入居する人もいるという噂も聞きます。そこで出会える人の可能性を考えた上で極論すると

coba:プロダクト作りに向く場所
Lightning Spot: プロモーションに向く場所

co-baでの出会いから生まれたプロダクトを、Lightning Spotのメンバーでプロモーションするというスタートアップの流れもひょっとしたらできるかもしれません。

コワーキング選びの参考にしていただければ幸いです。co-baとLightning Spot、私は両方と絡みがある予定ですので皆さん、よろしくです。



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