意中の女性と品川で飲んだ後、開放的な気分になった彼女が「海が見たい」と突然言い出す。品川の港南口からタクシーを拾い、レインボーブリッジを渡り、お台場へ向かう。
タクシーを降り、夏に向けた買ったばかりのフェランテを履いていた僕は、アスファルトを歩くと、革張りのアッパーソールで、カツカツと音が鳴る。その音を聞いた彼女は
「カジュアルな服装でも、カッコイイ靴を履いているのね。いい男は靴を見れば大抵分かるわ」
遊び慣れた年上の彼女は、僕の靴を見てそう言った。
「靴にこだわる男性は、女性の扱いにもこだわりがあったわ」
「そうなんだ。なんでそう思うの?」
「細部に気を配れるという点で、共通しているからかしら。素足で。という点もいいわ。飾らない余裕を感じて、安心する」
たしかにそうかもしれない。彼女も心なしかリラックスしている。
お台場のビーチに来て、フェランテの靴を脱ぎ、足だけ海に入る。
ビーチから東京の夜を眺めながら、隣にいる彼女はこう言った。
「靴と同じように、私も大切にしてくれる?」
僕を見上げる彼女の瞳に、僕は心の中で大切にすると約束した。
素足でフェランテの靴を履いていたことが、夏の夜の僕らの恋路を、一歩前身させた。
フェランテの靴は僕も持っていますが、夏の男性のカジュアル靴としては最適と言えます。2万円前後で下手なカラフルなドライビングシューズを買うよりも、フェランテの方がよほどスマートです。3-4万円くらいしますが、僕は今年で3年目。結構長持ちします。ドレスコードでもいけますね。
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